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何が幸せか決めるのは親ではなくあなた自身。
親をがっかりさせたくないから、期待に応えようと考える人は多いようです。でも、「親を大切にすること」と「親の期待どおりになること」は同じではないのです。
子供が夢見ている将来の職業を話す時、その業種のことをよく知らないまま全否定して子供を悩ます親がいるように、「一番近くにいる人」が「一番的確なアドバイスができる人」でもありません。
子供の人生ををコントロールしようとするのは、親の「同調圧力」です。
親の一番の役割は、子供を健康的に自立させること。子供はそのため、自分は何が好きで、何がしたくて、何が幸せと思うのか、親にはっきり伝えていいのです。
温かな人生相談回答でも話題の著者が、日本独特の「同質性」「世間」のありようを説明、ユーモアを散りばめながら鋭い切り口で、子供たちに「自分らしく生きていい」というメッセージを綴ります。親子で必読、目から鱗の一冊です!
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Posted by ブクログ
メインターゲットは10代のようだが、大人にもお勧めしたい。平易な文章なのでサラッと読めるし、悩んでいた子供のころの自分にタイムマシンに載せて愛情と助言を届けることができたような気持ちになり、癒される。それに、大人になるにつれ、悩みの表面的な形こそ変わるが、根本的な部分は10代のころにはもう形成されていることが多いのではないか。
さて、親子とは、「他者度」が0から100を目指して成長するものである。それを前提に、本書は、そもそも「他者」どうしのコミュニケーションとはどういうものか、という一般論から説き起こす。
コミュニケーションとは、お互いの意見がぶつかったときに、ワーストを避けながら、お互いが納得するベターあるいはワースな「落とし所」を見つけることだ、と作者は定義づける。
コミュニケーションが得意な人とは、誰とでも仲良くできる人のことではない。「もめた時になんとかできる能力のある人」のことだ。
衝突を避け、相手に合わせるのはその時は楽だが、結果的に相手の要求を大きくし、より大きな苦しみを生む。
中間の点数になるような解決策を手探りで模索していくのが大人になるということである。
だから親との関係でも、親を100点満点で喜ばせる必要はない。0と100の間のどの点数で親の期待を応えようか探っていけばよい、という。
改めて、自分のコミュニケーション能力の未熟さを痛感させられた。
前に、ストレスを溜めためには「アサーティブコミュニケーション」ができるようになる必要がある、と聞いたことがあるが、本書のいう「コミュニケーション」とはおそらくアサーティブコミュニケーションのことを言っているのだろう。私はこれがうまくない。相手に合わせてはつらくなり、限界を超えると相手との関係自体を断っていたが、これは目先の楽を求めすぎていたのかもしれない。
一方で、人間関係において100を目指しすぎていたのだと気づかされ、心が慰められもした。
私は人と会った後、その人が求める「ベスト」な振る舞いができなかったと思うと、脳内反省会を繰り広げ自己嫌悪ですごく落ち込んでしまう癖がある。
特に、最近は高齢の両親の世話をする必要が出てきた。苛立って冷たくしてしまっては自己嫌悪に陥る。
でも、ずっと機嫌よく優しくいられたら完璧だったろうが、そこまでできなくたって良いはずだ。
介護では自分を責めないことが大事だとあちこちで読んだ。十分心に留めていたつもりだったけれど、やはり、「親の期待に100応えたかった」という思いが知らず知らず湧いていたのだろう。
ワースでもベターでも、ワーストでさえなければ良い。落としどころを探るべく、自分なりに試行錯誤はしたということだ。脳内反省会が始まりそうになったら、そう自分に言い聞かせていこうと思う。
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