鴻上尚史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
<感想>
コンビニの傘を題材に演劇に役者の葛藤(心の動き)について解説するくだりは素晴らしかった。日常の小さな葛藤はたしかに存在するし、自分自身の経験を振り返っても嫌になるほど覚えがある。これほど無意識の振る舞いを言語化できる鴻上氏はすごい。
<アンダーライン>
★★★喜劇と悲劇は同時に存在する
★★★観客や読者が感情移入するのは「主体的に参加した時」です
★★★演劇は、「より多くの人へ、より速く、より正確に」生きる人に、「あなたは何を失いましたか?」と問いかけるアートなのです。
★★★★芸術は「あなたの人生はそれでいいのか?」と挑発するものであり、芸能は「あなたの人生はそれでいいのですよ」と肯定するものである
★★★★★(カタルシス)身体を動かすことが身体と精神の健康にいいように、心を動かすことも、身体と精神に良いのです。
★★★★★傷つくことが嫌で、心がまったく動かないようにするのは、身体をまったく動かしてない状態と同じです。
★★★★★演技とは「心の旅」を経験し、それを見せるものなのです。
★★★★★演技はあなたが一番隠したいと思っている恥ずかしい部分や見せたくない部分を見せることです。
★★★★★俳優の仕事は傷つくことなのです。観客は絶対に傷つきません。傷つきたくないからこそ、観客席にいるのです。
★★★★★あなたの心がより動く設定を選ぶのです。
★★★★★自意識が心の動きを停止させます。
★★★★★周りを気にするからどんどん「自意識」にエネルギーが注がれるのです。
★★★★どんな役でも「自分の人生の可能性の一つ」 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本、めちゃくちゃいい。
何が良かったかというと目的と手段、そして対話を大切にすることが
一貫しているところ。
何のための教育なのか。
それを目指すために何をするのか。
目的を達成するために対話を通して手立てを生み出す。
校則がなくなったのはただの結果。
校則をなくすために工藤先生は学校経営をしたわけではない。
メディアがクローズアップするのは
学テの結果、校則の廃止、支援学級がない などの
ただの結果でしかない。
結果を残すために自分たちは教育をしてるのでない。
何を大切にしたいか、最上位の目的を対話により確認する。
こうも書くと難しいよそごとのように見えるけど
対話っていつでもどこでもできる。
研修の時間じゃなくて朝でも放課後でもいつでもできる。
自分の席の隣の人はきっと自分の話を聞いてくれる、
対話してくれる、と
隣の人を信じてこそ対話が始まる。
勇気がいるかもしれないけど
信頼は、まず自分が人を信頼することからはじまる。 -
購入済み
ひどすぎです
実際その通りだったのか目撃したわけでは無いのですが復員した佐々木たちに市民が石を投げましたね。それが事実だったら日本人の民度を疑います。責められるべきは開戦を承認したあの人なんですけどね。
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Posted by ブクログ
日本社会には「社会」というものはなく、過剰に忖度し自主規制するシステムである「世間」しか存在しない。キリスト教という一神教(→イスラム教も一神教である)が社会の下地にあり、「個人」というものが確立している欧米社会では「社会」が存在するが、「個人」というものを認めず「世間」というものが同調圧力によって人々を支配する日本社会には欧米社会でいうところの「社会」が存在しない。
本書は日本社会(←世の中という意味での社会)において新型コロナ下でさらなる息苦しさを感じている全ての人々に知見を与える内容の一冊です。
本書の記載内容にも関連しますが、先日一年間延期された東京五輪が何とか開催され、日本人選手から感動や勇気をたくさんもらいました。各種メダルをとった選手がインタビューで「みなさん(世間の?)のおかけで勝つことができました。」とか「まずはこのような状況下で東京五輪を開催できたことを皆さま(世間の?)に感謝申し上げます。」というフレーズを次々と述べていましたが、これこそ本書がいう日本社会における「世間」というシステムを如実にあらわした出来事だったかと思います。本書は「世間」というものの悪い面だけではなく良い面も触れていますが、「世間」・「同調圧力」の好き嫌いは別として私たちはそのような「世間」に生きているということを知る上で読んで損はないというお勧めの一冊です。