鴻上尚史のレビュー一覧

  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    日本社会には「社会」というものはなく、過剰に忖度し自主規制するシステムである「世間」しか存在しない。キリスト教という一神教(→イスラム教も一神教である)が社会の下地にあり、「個人」というものが確立している欧米社会では「社会」が存在するが、「個人」というものを認めず「世間」というものが同調圧力によって人々を支配する日本社会には欧米社会でいうところの「社会」が存在しない。
    本書は日本社会(←世の中という意味での社会)において新型コロナ下でさらなる息苦しさを感じている全ての人々に知見を与える内容の一冊です。
    本書の記載内容にも関連しますが、先日一年間延期された東京五輪が何とか開催され、日本人選手から

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    2021年08月24日
  • そんなとき隣に詩がいます

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    ただ詩だけより、鴻上さんの解説(エッセイ)があって、より深まったのと、そのエッセイも面白かった。
    詩は、できたら  の
    できたら
    からだの枯れるときは
    魂の実るとき

    のフレーズがぐっときた

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    2021年08月23日
  • 不死身の特攻兵(1)

    購入済み

    ストーリーが好き

    歴史的なストーリーがかなり好きで、佐々木さんのストーリーは奇跡だと思いました、もっと詳しく聞きたいんです

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    2021年08月12日
  • 「空気」と「世間」

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    空気を読むと言う言葉に無駄に敏感になっていました。この本を読むことによって人と人との間にある空気とは何か、世間とは何かこれが幽霊のようなものではなく具体的なものとして理解することができます。何よりも衝撃的だったのは欧米にも12世紀までこの世間というのが存在していたということです。
    世間や空気の正体を理解することで、それへの対処法が見えてきます。その方法についても書かれています。

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    2021年08月02日
  • 演劇入門 生きることは演じること

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    ネタバレ

    演技というと「テクニック」だと思っていたが、そうではなく生身の人間の「心」。映像と違い、演劇では俳優と観客が同じ空間に存在することで、さまざまなことを共有・体験する。俳優と観客の関係はインタラクティブであり、俳優の演技が観客の反応によって変わる。役を演じるとき、どんな役でも「自分の人生の可能性のひとつ」と考える。自分が面白いと思えなかったものは伝えられない。「どれだけ観客の心を動かしたか(表現)」は大事だが「どれだけ送り手の心を解き放ったか(表出)」も同じく大事。

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    2021年06月29日
  • 親の期待に応えなくていい(小学館YouthBooks)

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    世間と社会、家族、自立と罪悪感について、こんなにわかりやすく書いてある本は他にない。鴻上尚史さん2この考えを授けたものはなんだったのか?同じことを言ってる人はいるのか?
    私は子育てのまとめ期に出会ったれど、自分の生育歴と苦しみ、私の娘たちへの子育ての反省、何でもかんでもの考える種がここに書いてあった。これからどうしていくかもヒントが得られた。娘も私もお互いの自立を目指していければいい。罪悪感から解放されて、幸せになれればよい。

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    2021年06月20日
  • 鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    <感想>
    疲れた時は人生相談を読む。辛いのは自分だけじゃないと思えると、いくぶん気持ちも軽くなるからだ。よこしまな動機だが、わざわざ本を開いて他人の悩みを知ろうというのだから、多かれ少なかれ野次馬根性とカウンセリングのよこしまハイブリッドなんじゃないだろうか。
    本書はそういった他人の悩みだけではなく、著者のコメントのリフレーミング効果も秀逸で、これまでの自分の視点がいかに固定されていたものか自覚できるのである。
    読めばいくぶん気が楽になる。しかも品質が安定している。

    <アンダーライン>
    ★★★年に一回しかバッター・ボックスに立たない人は、ただバッター・ボックスに立つだけでドキドキします。でも

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    2021年06月14日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    新聞や雑誌の人生相談やお悩み相談といったコーナーを、興味本位で読むことは多いが、回答がつまらない。理想論や精神論、酷いのは回答者の自慢話がだらだらと書かれていたりする。しかし、この本は全く異なる。著者の回答は、びくりするほど論理的で実践的で優しい。「世間」にどう立ち向かうかという鴻上氏の思いが根底に一貫していると感じる。若い時にこんな本があったら良かった。

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    2021年06月09日
  • そんなとき隣に詩がいます

    m_a

    詩が好きなら!

    谷川俊太郎さんの詩の中に、
    「詩は誰のものでもありうる
    世界が誰の所有でもないのに
    すべての人のものでもあるのと同じように
    詩は微風となって人々の間をめぐる」
    とあるように、
    詩は誰のものでもなければ、誰のものでもあって、私たちの「想い」に、「悩み」に、「迷い」に、「戸惑い」に、「日常」に、「生活」に、「人生」に、いつでも寄り添ってくれて、時にヒントを与えてくれて、励ましてくれて、感動を与えてくれて、力を与えてくれる。
    詩の力って本当にすごいのです。

    谷川さんの詩の中には、心の琴線に触れて、涙がぶわ〜って溢れてくる詩があります。
    言葉がリズムにのって次々と頭の中に入り込ん

    #感動する #癒やされる #切ない

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    2021年06月04日
  • 鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    第一弾に続き購入。
    帯にブレイディみかこさんの【人はわかり合えない。その認識に立った回答がどうしてこんなにもポジティブなのか】とのコメントがあるが、本当にそうだな、と思う。
    鴻上さんの回答がストンと落ちるのは、こうあるべきだ、とか、人と人は、特に親と子・兄弟・友達は話し合えばわかり合えるものだ、とか、そんな綺麗ごとや理想論に基づいた、どこを向いて発しているのか分からない回答、ではないからだと感じる。
    親子だろうと夫婦だろうと、努力をしようとわかり合えないものはわかり合えないのだ、と言う前提の上で、それでも回答者の苦しみを和らげるために、具体的にできそうなことを提案してくれる。
    わかり合えない=

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    2021年05月27日
  • 鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    自分以外の人の個性も尊重しながら、でも同調圧力に屈することなく生きていくことの大切さを、いろんな質問の回答を通して教えてくれていると思います。悩んだときには私も鴻上さんに相談したいです。

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    2021年05月12日
  • 鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    全く違う悩みでも、参考になる考え方がたくさん書かれていると思います。
    鴻上さんが1番重視している「自分の頭で考えて欲しい」ということが、いろいろな提案によりできるようになれば前に進めそうです。
    それにしても演劇をやっていると、こうまでも、いろいろな人の心の動きを観察し、受け取り、導くことができるようになるということが驚きです。
    校則に関する作者の高校時代の行動には、感服しました。そういう若者の気持ちと行動に、きちんと向き合う教師がいてほしいと切に思いました。

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    2021年05月08日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    本書に書かれる相談・回答内容も学びになるが、何より鴻上さんの物事の捉え方や視点から、大人としての生き方を勉強させていただいた。

    ・物事を極端に捉えないこと
    ・相手の話がどんなに非常識であっても、頭ごなしに否定せず、まずは傾聴・共感すること
    ・既存の価値観に縛られず、自分と対話・対峙することの重要性

    これらのスキルを身につけるだけでも今よりずっと生きやすくなる気がする。

    温かさと厳しさ
    理性と感情

    バランスのとれた素敵な方だなぁ。

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    2021年04月10日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    もっと早くに読んでおけばよかった〜
    本当にいい本。

    目から鱗だったのは、社会と世間の違い。
    なんとなく分かっていたようで言語化にまで至っていなかったので、しっくりきました。

    微笑ましいものや深刻なものまで、本当に様々な人生相談がありますが
    何に苦しんでいるかを意識化するだけでも、心がすっと楽になるものなんですね。

    何度も読み返したくなる本です。

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    2021年03月21日
  • 不死身の特攻兵(8)

    購入済み

    数合わせの特攻

    特別攻撃が大本営に承認されたから各軍は特攻可能な飛行機とパイロットの数で取り合えず特別攻撃をやることにしたわけだ。それが死に損なって帰ってきたら攻撃をプラン下参謀は死人が生きていては大本営に報告した数が合わなくなるのでどうしてもそういうパイロットには死んでもらおうとしたわけだ。それで米軍に勝てると誰が思ったんだろう。

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    2021年03月08日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    相談に出てくる人に対して良い悪いと判定したり、闇雲な精神論を出したりせずに、必ず具体的な対応策を提案している。すごい。
    自分と全く同じと思えるような相談内容がなくても、生活していて感じるモヤモヤと共通する部分がたくさんあり、自分の中で言葉にもならず溜まっている嫌な感じのものが、言語化されて新しい視点を得て、結果心が軽くなる。
    読んで良かった。

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    2021年02月17日
  • 不死身の特攻兵(4)

    購入済み

    読みやすいです

    無料分の3巻まで読んで続きが気になって購入してしまいました。
    知らなかった真実が漫画で読みやすく知れるのは良いことだと思います。

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    2021年02月16日
  • 鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    相談の答えもすごくいいです♪
    でも何よりあとがきに納得。
    自分で悩みを文章にすると、悩みが明確になり、解決の第一歩となる。
    アドバイスしてもらっても、最後は自分の頭で考えることが正解へ辿り着けるようになる。

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    2021年02月07日
  • 「空気」と「世間」

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    鴻上尚史さんの本はこれが初めてです。
    読後、思わずありがとうを言いたくなるような、目を開かされる思いでした。
    主題は「世間」と「空気」なのですが、読み進めていくと「世間」と「社会」を対比して述べる内容に展開していきます。

    「世間」と「空気」はその場の人間を「長幼の序(=年功序列)」や「共通の時間意識」で縛り上げる「排他的で差別的」な集団のことを指します。平たく言うと、「自分の今と未来に関係してくるであろう人たち」で、会社や学校、近隣住民などの集団を指します。
    対して「社会」は「世間」より外側にある集団で、「自分には直接関係がない(と今は思われる)人たち」のことを言います。
    日本人は「世間」の

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    2021年02月06日
  • あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント

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    とても役に立つ本。
    感情、声、身体、言葉のそれぞれに意識的になることの大切さを説く。
    特に、第一の輪から第二の輪の話はとてもおもしろく、実際に使う場面がたくさんあったと思う。

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    2021年01月23日