【感想・ネタバレ】同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのかのレビュー

あらすじ

新型コロナウイルスがあぶり出したのは、日本独自の「世間」だった!
長年、「世間」の問題と格闘をしてきた二人の著者が、自粛、自己責任、忖度などの背後に潜む日本社会の「闇」を明らかにする緊急対談!

●戦争中から変わらない「国民総自粛」
●日本人が名刺をもらうとホッとする理由
●「世間=同調圧力」を生み出す日本独特のルール
●西欧は「社会」、日本は「世間」の大きな違い
●感染者はなぜ謝罪に追い込まれるのか?
●学校でも会社でも「先輩」が強すぎる不思議
●日本では「批評」がそのまま「人格批判」となる
●言霊の国なのに、言葉が信用されない謎
●ネット上の匿名が圧倒的に多い日本人
●若者の自己肯定感が低い理由
●なぜ出る杭は打たれるのか――芸能人の政治発言
●不寛容の時代に窒息しないために

生きづらいのはあなたのせいじゃない。世間のルールを解き明かし、息苦しさから解放されるためのヒント。

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Posted by ブクログ

54ページの社会と世間を対比した表、およびこのページ前後の二人の対談による解説が大変、参考になった。
欧米と日本では時間に対する意識が異なるようだ。他の本では、日本は「連続的」、欧米は「不連続」と整理されていた。本書によると日本は「共通の時間意識を持つ」、欧米は「個々の時間意識を持つ」のだという。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

これはよい問題提起の本。実際、この本にあるような”同調圧力”はあるし、よいものではまったくないと思う。それを直視して変えていくことがとても重要だと思う。安易な解決を、それも人に求めるのではなくて、ここで語られているようなことを安直に否定したりせずに、きちんと見据えて変えていくことが重要だと思う。このテーマを扱った本の中で、とっかかりとしてとてもいいと思います。ぜひ読んでみて!

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2023年10月03日

Posted by ブクログ

世間と社会は全く異なるもの。そう考えて、普段の生活で周りを見渡すと、これは世間、これは社会だな、と見えるようになり、少しだけ世の中が分かるようになったと思います。
人と関わるのが面倒だと感じる人は、その理由が分かるかもしれません。

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

とても面白かった。息苦しさを感じる毎日、世間、「当たり前」、周りの人とのズレ、いろんなことを考えさせられた。家族みんなに読んでもらいたい

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2022年09月07日

Posted by ブクログ

【1冊フォトリーディング】【マインドマップ】
同調圧力
鴻上尚史・佐藤直樹

さらに同調圧力の正体を知りたくて手に取りました。
どうして日本社会は息苦しいのかの理由がわかりました。
「同調圧力」を「空気」と置き換えて考えていたのですが、
「世間」と考えると、理解が増しました。

世間体、世間の目、世間様、世間知らず、世間話、、、、

世間と社会の定義づけによって、日本社会の構図が明確になります。
そもそも外国には、社会はあるけど、世間はないらしいです。

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2022年04月23日

Posted by ブクログ

コロナ禍での同調圧力のひどさ、日本には世間はあっても、自立する個人で構成される「社会」なるものが存在しない。
ある「世間」に属していても、また別の「世間」に属するようにする。
究極、多様な「世間」に属するようになればしめたものです。
それを西欧社会では、社会人と称するのでしょう(笑)。

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2021年12月27日

Posted by ブクログ

日本社会には「社会」というものはなく、過剰に忖度し自主規制するシステムである「世間」しか存在しない。キリスト教という一神教(→イスラム教も一神教である)が社会の下地にあり、「個人」というものが確立している欧米社会では「社会」が存在するが、「個人」というものを認めず「世間」というものが同調圧力によって人々を支配する日本社会には欧米社会でいうところの「社会」が存在しない。
本書は日本社会(←世の中という意味での社会)において新型コロナ下でさらなる息苦しさを感じている全ての人々に知見を与える内容の一冊です。
本書の記載内容にも関連しますが、先日一年間延期された東京五輪が何とか開催され、日本人選手から感動や勇気をたくさんもらいました。各種メダルをとった選手がインタビューで「みなさん(世間の?)のおかけで勝つことができました。」とか「まずはこのような状況下で東京五輪を開催できたことを皆さま(世間の?)に感謝申し上げます。」というフレーズを次々と述べていましたが、これこそ本書がいう日本社会における「世間」というシステムを如実にあらわした出来事だったかと思います。本書は「世間」というものの悪い面だけではなく良い面も触れていますが、「世間」・「同調圧力」の好き嫌いは別として私たちはそのような「世間」に生きているということを知る上で読んで損はないというお勧めの一冊です。

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2021年08月24日

Posted by ブクログ

日本は世間を脱し、いつ社会となるのか、とても遠い未来なのか、やはり実現しないのか、日本はどこまでいっても世間で終わってしまうのか、未だ答は見えない気が致しました。

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

 先日読んだ学校関連の本からおすすめに上がってきたので。どれだけ同調圧力系の本読むんだと思うが、本来気にしいの私が必死で自分で判断できるようになろうと足掻いて、無意識に選んでいるのだろう。子どもも大人も全世代共通で、弱い世間=複数のコミュニティに所属することが重要と感じる。私の周りでは自粛警察を見かけなかったが、感染しただけで村八分のような扱いを受けることが知人の故郷であったらしい。自分の常識や考え方を変えるのはなかなか難しいが、意識して圧力をかけてしまわないよう気をつけたい。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

日本社会は村社会で、同調圧力がとても強くて生きにくい。個性を埋没させされてしまうという話。その通りでよく分析されていると思うのだが、じゃあどうやって生きていったらよいか、各自で考えてという意図だろうけど、問題提起に関する続編を読みたい。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

初めはすごく偏った思想の本なのかと思ったが、妙に納得してしまった。

それは自分自身が偏った思想をもっているということなのかもしれないが、モヤモヤしていたものを言語化されている感覚で読み進めていけた。

世間と社会の違いや、日本独特の同調圧力という文化などについて対談形式で語られてゆく。


日本における人間関係を考える上で、一つの物差しになる本だと思う。

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2023年01月21日

Posted by ブクログ

COURRIER JAPON
著名人の本棚
石倉洋子さんの推薦図書より

「いろんな「世間」とつながるということ。〈世間‐間‐存在〉を意識して、少しでも「世間」に風穴をあけてほしい。そうなれば、もう少し自由闊達に生きることができるんじゃないかと思います。」

これは窒息しそうなくらい息苦しい日本に生きていて、
中学生くらいの時からずっと考えていた、私の人生の指針である。
なぜ、いじめやひきこもりや自殺が起こるのか、
なぜ、異様に偉そうに振る舞われ、理不尽な関係を要求されるのか、
どうすれば防げるのか、をずっと考えていて、到達した答え。
的確な言語化に感謝したい。

複数の集団やコミュニティに属して、渡り歩き、風通しをよくすべし。
フィールドは一つではない。
あなたは、今のその世間だけで生きているのではない。

家庭や学校や職場がしんどいと感じたら、別のコミュニティを見つけて、緩い繋がりを広げていけばよいと思う。

世間は広いようでとてつもなく狭いのだから、いくらでも通り過ぎるべし。

そして、社会に向けて、声を上げられる、生き方をしたい。

ただし、世間があたかも、国家が介入することで、国民全員の意思であるかのようなうねりになる時は危険である。
意思などではなく、思考停止状態なのだろうが。。
コロナ禍では本当にそれを痛感した。
個人の恐怖や不安から生じてしまう小さな積み重ねが、巨大になり暴走することもある。
そういった危うさを知っておく為にも、本書は広く読まれて欲しい。

世間と社会の違いについては、興味深く拝読した。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

世間と社会がキーワード。日本人は世間で生きていることが多く、翻って社会に気が回らない。せめて、なるべく色んな世間に参加することで、社会に近づく術を模索すべし。そのあたり、エンパシーの話とも通ずるものがある。コロナで浮き彫りになった生きづらさ、せめてもの機会として、しっかり考えないといけませんわな。

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2022年09月06日

Posted by ブクログ

感染症のはじまった2020年3月に読んでも、収束しつつある2022年6月に読んでも、合点のいくところが多い。

1、マスクをするかしないかについて、人のとらえる「世間」と「社会」の視点からとらえていて面白い。
2、自分がマスクについて悶々と感じた理由を紐解くことができる。
3、世間ではなく「社会」の成熟について、お二人ともが希望をもって語ってくれるところ、勇気づけられる。

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2022年07月05日

Posted by ブクログ

日本が何故こんなに生きづらいのか、何故常に自分がモヤモヤとした不安を抱えているのか、その原因がわかっただけでも少し心が軽くなった
戦い方はまだわかんないけど

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2022年04月23日

Posted by ブクログ

なぜ自殺者が多く、生きづらい世の中なのかが
よく分かる一冊だった

読み出したら止まらなく
あっという間に読み切ってしまった

なぜLINEの既読無視をすると
ハブられてしまうのか
コロナにかかってしまった人が
謝罪をしなければならないのかが
少し分かった気がする

日本人はいかに小さな世間の中で
生きているのかが分かったのと同時に
自分も社会には目を向けられていないと感じた

個人が個人として尊重される社会がない日本
知らずしらずのうちに同調圧力にやられていた

関係のある人たちで成り立っているのが世間
何も関係がない人たちがいる世界が社会

世間という強力な敵をよく知った上で
社会とつながる言葉を獲得する。
同時に弱い世間をできれば複数見つけて参加する

自分自身を生きやすくするためには
大切な考え方だと思った

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2022年02月02日

Posted by ブクログ

大まかに言えば、日本では「社会」が作られず、イエ・ムラのような「世間」信仰が強く、それが強大であるゆえに「個人」という考えが育たなかった、ということでした。
日本において世間体は恐ろしいほどに強い。世間体の側に属していれば、いくらでも他人を裁けるのですから。もちろん、世間の目による自治、監視のおかげで日本は治安がよい国と評価はされていますが、現在は世間の力が強すぎると思います。

内容は対談形式で進んでいきますのでとても読みやすいですが、会話のテンポ感で読んでしまうと大事なことを取りこぼしそうなところもあります。

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2021年11月08日

Posted by ブクログ

日本の「生きづらい」は日本独特の「世間のルール」があるからだ。「同調圧力」の悪い部分を世界に学ぶことが必要だ。「出る杭は打たれる」よりちょっと出るほどが丁度良い社会になると言うことだ。出過ぎれば、更に良いだろうが日本の「世間ルール」は未だ不安定領域だ。

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2021年10月21日

Posted by ブクログ

日本人の自殺や、母子心中が多い理由の分析が「なるほど」と思えました。
イギリス人がじゃんけんに激怒した理由というのも興味深かった。平等に決めるのがベストという日本のお国柄と、議論して権利は勝ち取るものというイギリス人の発想。
大人から子どもまで必読の書だと思います。佐藤直樹さんの他の著書も読んでみたいです。

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2021年09月25日

Posted by ブクログ

「法のルール」より「世間のルール」の方が優先される。忖度。自己責任、自粛警察など。これらが説明できる。
コロナでますますそれが顕著になってきている。息苦しい理由がわかった気がする。

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2021年05月20日

Posted by ブクログ

本書が出版された時がコロナ禍の真っ只中だったため、内容に関してもコロナ禍の話題が多く出てきます。特にSNSでの自粛呼びかけ「自粛警察」については、当時SNSを見ていて怖いと感じました。

「世間」が機能しているが故に治安が保たれている、でも少しでのそこからはみ出してしまった時のバッシング。コロナ禍に関わらず、家庭・親族内や会社の中でも起こりえることだから、息苦しいなと感じてしまうんですね。例えば私は長男なので、「長男だから!」というプレッシャーを家族・親族の中でひしひしと感じます。

この息苦しさの中で生きていくにあたって、本書にも書いてあります「小さな世間」の中にどんどん入っていくというのは良いなと感じました。現状、家族⇔会社という世間を行ったり来たりしている毎日のため、何か趣味の集まりに参加したり等、色々なコミュニティーに参加をしてみたいなと感じました。

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2024年08月26日

Posted by ブクログ

日本人特有の空気を読む力を言い替えた言葉として、同調圧力という表現に興味を持ち、購読した。
キーワードとなるのが、「世間」か「社会」かということ。世間は自分に関係のある人だけで構成された世界で、社会は自分と関係がない人達のこと。
無自覚でしている行動や習慣、暗黙のルールなど、今まで意識してこなかったことが、言語化されていて、気付きがあった。高学年になると、授業中に先生から質問されても手を挙げなくなってくることや、コロナ禍の自粛警察、SNSの誹謗中傷など、どういう行動原理でそうなるのか知ることができた。

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2024年08月09日

匿名

購入済み

勉強になりました

日本特有の世間について考えさせられる内容でした。ただ、私の勉強不足もあるのでしょうが、一部内容が頭に入り辛い箇所もあったように思います。

#タメになる

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

〝社会〟と〝世間〟の違い、そして世間が〝同調圧力〟を作り出している、と本書は解説。自粛警察などの現象を踏まえて、コロナ禍は戦時下のようであるとも述べています。震災時もコロナ禍も特別な罰則を設けずとも暴動などが起きずにいるのは日本人の民度というよりも、海外には無い〝世間〟の中にいるからであると。
世間は〝変化を嫌う〟特徴があり、同調圧力は〝異論を唱える者を暗黙のうちに自分たちと同様に行動するよう強制すること〟であり、それぞれ日本特有且つ根強い文化でもあります。
世間には幾つかのルールがあり、一つにはお中元やお歳暮を代表する〝お返し〟。貰ったら返すルールがあるからこそ、LINEの既読スルーが問題視されると言えます。二つ目は〝身分制〟。スクールカーストやママ友内でのカースト、年功序列の上下関係のルールがありながら、三つ目は〝平等主義〟のルールもあります。「みんな平等であるべきだ」という意識があるから、得をしているように見える相手を僻む。そして同調圧力が起こる。象徴的な言葉は「出る杭は打たれる」。圧力は人の行動を抑制するだけでなく最終的に村八分や差別も生みます。
社会と世間の違いについては様々な言い方がされていますが、しっくり来たのは「社会は個人の集合体」「世間は個人の不在」です。
世間には個人がいない。しかし個人は他者から肯定や承認をされたい欲求を持っているので、だからこそ正義の言葉を振りかざした排他的な攻撃がネットで起きやすくなっていると言えます。
恐らくこの先も日本から世間が消滅することは無いと思いますが、同時に、大切なのはやはり世間ではなく社会を意識することだと思いました。自分の家庭や職場に関連する身近な世間だけではなく、複数の様々な世間に入ってみること(見聞きするだけではなく属すること)で、一つの世間に囚われず、個人の存在も強く感じられるようになっていく。それが〝社会に属する〟ということなのではないでしょうか。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

日本は治安がよくて住みやすい反面、自殺者が多いのが残念だ。 世間学について納得する部分はあるが、じゃあ自分はどうすればいいのか結局よくわからなかった。

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2023年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同調圧力とは、その時の一番強い集団である多数派や主流派と同じようにしろという命令。
日本には社会の他に世間があるから、社会のルールが崩壊しても世間のルールが機能し、緊急時でも略奪や暴動が起きない。
世間とはステークホルダーにより形成される世界と、その集団の力学で、社会は知らない人たちで形成された法的な世界。
社会は一つしかないから排他的にならないが、世間はたくさんあるから排他的になりうる。
日本人はすぐにじゃんけんや多数決をして物事を決めるため、議論が下手になった。
「他人に迷惑をかけない人間になれ」という教えにより、「他人から迷惑を受けること」に敏感になった。
結果を残しても、「世間」(身近な環境)のおかげとしてしまうことで、個人としての自己肯定感は低くなってしまう。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

世間についてなんとなくで認識していたけど「世間」をありとあらゆる方向から言語化してくれてる対談形式の本。

世界と比べて日本人はTwitterの匿名性の高いこと、見知らぬ人への不信感が高くその上見知らぬ人を判断できる自信のなさについて書かれているのも面白かった。

日本人の自己肯定感の低さ、自尊心のなさは「個人」というものがないからだ。という話はすごく腑に落ちた。この個人がない話はいろんな切り口で語られる。

日本には社会がなくて世間がある。自己責任という言葉は個人がない日本でよく使われる不思議な言葉というのもすごく歪んでいて面白かった。

出版された時期がコロナ禍だったのでコロナ禍の日本にフォーカスしているものの言語や宗教、教育制度など幅広く網羅している。

この2人の話は断定的な部分もありつっこみたいところはちょいちょいあるけど面白く読めた。

本の中で挙げられていた岡檀さんの「生き心地の良い町」が面白そうなので読んでみたい。 

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2022年11月11日

Posted by ブクログ

この本が出版されたのが2020年の新型コロナ第2波の最中のこと。言っていることは分かる。分かるけれど、もう少し学術的だったり日本文化論のような読み物であることを期待していたのだけれど、かなり時事放談のような感じで内容がやや浅めなのが残念だった。「ほら、これも同調圧力、あれも同調圧力でしょ?」とそればかりであった。

僕は同調圧力というのはそれをかける側の問題ではなくて、感じて従ってしまう側の問題だと思っている。

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2022年02月20日

Posted by ブクログ

コロナ渦の中での「世間」と「社会」に関する対談
ほんの少し賢い個人=いま自分の生きている「世間」の中で窒息しない様な回路をみつけられる事

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2021年10月12日

Posted by ブクログ

著者2人の対談によるもの。新型コロナウイルスの蔓延による騒動を踏まえて話したものが、昨年夏に出版されているわけだからだいぶ短い期間でつくられたんだろう。だから対談なんだろうし、たとえば文字の起こし方とか随所に突貫的なところが感じられる。言い換えれば、著者2人にとってはそのくらいコロナを受けた学校の休校とか、緊急事態宣言とからめた自粛要請、自粛要請と絡めた自粛警察の対応といった一連の国内社会……もとい世間の動きが気になったということだろう。
話の筋としては2カ月ほど前に読んだ佐藤氏の『加害者家族バッシング―世間学から考える―』と同じなだけに、そのお説にお目にかかるのが二度目だからか特に佐藤氏のお話のほうで、何でもかんでも元凶を日本世間のあり方に寄せすぎな気も。とはいえ、おおむね大いに(圧力なしに)同調できる内容。
社会と世間の違いとして、「社会変革」といったことばに耳なじみがあるように、社会は変革できるものであるのに対し、「世間変革」といわないように世間は所与で変革も何もできない(p.145)というのに納得。つけ加えれば、世間が変革できないというのは実態というか、態にあたるものがない、つまりまさに「空気」のように蔓延・充満しているようなイメージ。対すれば、社会だって有形なわけじゃないけど、何らか態があるような感じがするもんね。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

日本独特の「世間」についてまとめられている対談本

内容について理解するのが難しかったけど、それだけ当たり前のように「世間」が自身に染み付いてしまってるということをガッツリ自覚できました

なんか重苦しいなぁ、と感じる様々な「世間」の空気感。その根本って言うか要因って言うか、そう言う部分を語ってくれていて、なるほどなぁ、と

それがわかったことで、わかった上で今後生活していくことはプラスかなと感じました

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2021年05月12日

「社会・政治」ランキング