鴻上尚史のレビュー一覧
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購入済み
戦記物に付き物
特攻兵が主役なので不死身と言ってもどうも悲壮感が付き物です。色々戦記物を読んだけど最初景気よく局地戦で米軍を蹴散らしても最後は主人公が死んでしまったりめでたく米軍の勝利になってしまう。どうせなら日本軍大勝利で終わらせて欲しいな。
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歴史学者の阿部謹也さん、評論家の山本七平さんの研究と考察を手掛かりに、私たちが頻繁に耳にする「空気」の正体と「世間」との付き合い方に正面から向き合います。
明治時代の日本に富国強兵を名目に西洋の近代化システムが半ば強引に持ち込まれた結果、私たちはいまこの瞬間も「世間(本音)」と「社会(建前)」のダブルスタンダードで日常を生きることを余儀なくされています。果たしてそれは正解だったのか?本書はそれを考えるきっかけを与えてくれました。
「西洋にも世間に相当するものが存在していた」の件(くだり)には目から鱗が落ちました。周囲の顔色や場の「空気」を窺うことを優先し自己主張が不得手な日本人、「世間」に生きることにコンプレックスを感じている私たちにとても大きな自信をくれます(著者の鴻上さんも本当に感動的だと述べています)。
本書は息苦しさを感じながら日々の生活を送る人に暖かい言葉を投げ掛けてくれます。辛くなったら逃げてもいい、ひとつのコミュニティの中で生き続けることに固執する必要はないのだと。平易で心に染み込むような文章に、鴻上さんの心遣いと優しさを感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2018年刊。
帯にはこう記されています。
鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩。
「さみしくてたまらなくなったら」
「毎日しかめっつらだらけになったら」
「家族に疲れたら」
「生きるパワーがほしくなったら」
・・・人生の折々に読みたい谷川俊太郎の詩を、劇作家・鴻上尚史がセレクトし、エッセイを添えた、谷川&鴻上版「人生処方詩集」。
他の谷川さんの文庫のあとがきに、どなたかが、書いていらっしゃいましたが、谷川さんの詩集の所有率は日本人においては、かなり高いだろうということでした。
でも、まだ谷川さんの詩を教科書やCMではみたことがあるけれど、本を持っていない方がいたら、最初に持つ一冊にこの本はかなりお勧めです。
鴻上さんはエッセーの中で、
「詩の言葉で自分の生命力の器にエネルギーを充填させるのは、とても効率がいい有効な方法です。長編を一冊読む時間の何十分、何百分の一の時間で、小説がくれるのと同じか、場合によってはそれ以上のエネルギーを満たすことができるのです。(中略)なんて素敵なことなのでしょう」とおっしゃっています。
私はこの本にも載っている「泣く」という詩に他の選集で読んで何度も惹かれたのですが、これって、この本の分類によると失恋の詩だったのですね。この本を読んでわかりました。でも何度読んでもよいと思います。
他にも好きな詩はたくさんあります。
「ことば」(すごく懐かしい)
「しあわせ」
「生きる」
などははずせないです。 -
Posted by ブクログ
演出家の鴻上尚史さんが、谷川俊太郎さんの詩をテーマごとに紹介していく一冊。
詩は本当は私たちの身近にあるもので、日々の言葉にならない思いをお腹の底にストンと落としてくれるもの。
そういう観点から、鴻上さんが谷川医院の受付として、心の症状にあわせて薬という名の詩を処方してくれる本。家庭薬局、民間医療、詩をそんな風に取り上げるなんて、新鮮で面白くて、好き。そして、たしかに詩は薬になると思った。
もうだめだと思った時に、聴く曲。その詩に力をもらう、そんな経験は結構ある。詩に馴染みのない人もそんな風に詩を捉えてもらえたら、と語る鴻上さんの言葉が優しくてわかりやすい。
症状の項目は
さみしくてたまらなくなったら
毎日、しかめっつらだけになったら
愛されなかったら
愛されたら
大切な人をなくしたら
家族に疲れたら
戦争なんて起こってほしくないと思ったら
歳を重ねることが悲しくなったら
などなど
それぞれに5.6つの詩が紹介され、鴻上さんの短いエッセイがつづく。どちらも胸にしみる。
谷川さんの詩はいつ読んでもどうして、ピターッと、私の気持ち!これ!とくるものがあるのだろう。そして、読後が暗くならない。
鴻上さん曰く、どんなに悲しんでも地獄でも谷川さんはコミュニケーションの手を伸ばしているように感じる。あなたを理解したい、またはこんな風に思ってしまう自分を理解したい、という思いです。と。その先にかすかな希望があると。
折に触れて服用したい処方箋の一冊。 -
購入済み
想像以上に興味深い
タイトルと内容はあっていないかもしれません。ただ、鴻上氏が「この人の話を書きたかったんだ」という気持ちが根底にあります。戦争の話なんて、特攻の話なんて、と思わずに、読んでみる価値は大いにあります。迷うなら、読んでみて。
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事例も、その反応も興味深い。その上で、日本スゲーみたいな浮かれた心情とは、スタンスを異とする著者だから、異文化理解、時代突破の示唆書として、深く読むことができる。
話題の幅広さ、分析の鋭さの両面から見て、5つ星です。
・日本発:アイスコーヒー、ストレートパーマ、スーツケースに車輪。国力よりもこんなところを誇りの根拠にするのも悪くない。
・大阪発:回転寿司、カラオケ、インスタントラーメン。大阪人の気質は、外国人のお気に入り。
・一番の違いは日本人はストレスを忘れようとする。でも、イタリア人はストレスの原因を解決しようとする。
・定年退職したお父さんがボランティアする姿に、「社会と付き合う前に、自分の家庭と付き合うべき。社会から必要とされる前に、家族から必要とされる人間にならないと」
・人間が儀式を求める時は、その存在を精神に強く刻みつけたい時。実現が危うければ危ういほど、根拠が薄弱であればあるほど、その存在を実際以上に強調したいと思えば思うほど、儀式は派手になる。
・日本人は、乳母車を一人で持ち上げている母親に「手伝いましょうか?」とは声をかけない。相手が「社会」に住む人だから。相手が知り合いなら、「世間」に住む人だから、無条件で声をかける。
・日本では、「先週はごちそうさまでした」と改めてお礼をいう。西洋でこれをやると「今週も期待しているのか?」と誤解される。
・デーティング・ピリオド。お試し期間。
・西洋人にとって、食牛は家畜に「分類」される。日本人と異なり、「関係」しない。
・日本の著作権使用料の収支は、5800億円のマイナス。アメリカは12兆円の黒字。
・無気力肯定ビジネス。 -
Posted by ブクログ
2006年から続くBSのcool japan司会の鴻上尚史が書いた本。クール・ジャパンがクールでないのは周知だが「コスプレはよくてフィギュアはダメ」という文句が気になり読んだ。
日本人はそう思わないが外国人にとってクールなものがあるというのは承知していたが、外国人、特に西洋人が理解できない日本人のセンスに少なからずショック。たとえば、仔牛の時から育てた牛を加工場に送り出した高校生が涙する(食用なのに泣くことはないだろう)、とか、赤ちゃんとつきっきりで寝る(親は別室でセックスするだろう)、とか。
文化と意識の違いが国によってあること、というか、自分たちの常識が世界ではそうでないことを知り得ることができる貴重な本。そういうギャップをうまく認識させるのは鴻上尚史ならではだろう。
長期的に投資をして長期的に取り組むことで文化の壁を越える場を作りプロデュースをしていかないといけない、という巻末の文は本文とテイストが違うが、鴻上尚史の的を射た指摘で、こちらも必読。
2009年外国人の思う日本のクールベスト20
(アイスコーヒーやママチャリも人気)
1.ウォシュレット
2.お花見 ただし紅葉は理解できない
3.100円ショップ
4.花火 線香花火は侘び寂びな哲学っぽいと思われるそう
5.食品サンプル かっぱ橋にお店もある
6,おにぎり 海苔は好き嫌いが分かれる
7.カプセルホテル
8.盆踊り
9.紅葉狩り
10.新幹線
11.居酒屋 注文しながら食事ができる(最初にまとめてでなくてOK)飲みだけでない、メニューが多い
12.富士山登山 山自体を愛でる感覚はない 1215年ラテラノ公会議で決めた告解義務付けを書いている
13.大阪人の気質 ボケのノリのよさ
14.スーパー銭湯
15.自販機・コンビニ
16.立体駐車場
17.ICカード
18.ニッカボッカ・地下足袋
19.神前挙式
20.マンガ喫茶