鴻上尚史のレビュー一覧

  • 不死身の特攻兵(2)

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    敵襲が続き

    主人公一行は飛行機を乗り継いで台湾からフィリピンへ。いわゆる神風特攻隊のエピソードも。軍隊の組織ですので、上位下達ばかりにしても、上官がボンクラだといかんともし難く、万朶隊の隊長と東條英機の腰巾着と言われた陸軍中将があまりにも対象的でした。
    インパール作戦の企画立案者等も連想します。
    岩本隊長は何とか爆撃できるようにと機体の改修を極秘裏に命じ、これが後々の主人公につながるのでしょう。
    冒頭と巻末に原作者氏によるインタビューの部分が載っているのも良いです。

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    2024年03月07日
  • 不死身の特攻兵(1)

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    特攻隊の愚かさ

    実話のマンガ化ですし、画力や内容等、あまり言うことないです。
    戦闘機等のパイロットとか、当時の最精鋭部隊ですので、消耗品にすること自体がイカれています。なので作中でも、真っ当な人は反対意見を述べています。でも大日本帝国の軍隊で真っ当な意見が通っていたらああいう結果にはならないですからね。
    ところどころ、現在の佐々木さんも出てきて、最後に原作者の鴻上尚史氏(氏の演劇作品はかなり好きです)も出てくるところが良かったです。

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    2024年03月07日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    日本は移民を受け入れないべき、という意見をよくネットで見るのですが
    お二人の対談の中の、どうしたって増えていくんだからその上で対応していくしかない…といった内容にその通りだなあと思いました。
    実際に海外の現状を見ているブレイディさんの意見や鴻上さんの教育論、すべて面白く腑に落ちました。
    教育すること、子どもを育てることは社会をつくること。蔑ろにしてはいけないですね。

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    2024年02月06日
  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

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    酒と紅白餅で必勝祈願
    し死地へ送り出される。

    死のツノと積載量超過
    の八百㌔爆弾を抱える
    離陸直後の緊張の時間。

    高度五千メートルの空。

    雲が割れて目標の湾が
    見える。

    そして爆弾の安全装置
    を解除して・・・

    当事者にしか語れない
    鮮やかな光景が眼前に
    広がりました。

    体当たりの命令に背き
    けれども逃げずに戦い、

    何度でも何度でも生還
    を果たした八十年前の
    一人の若者に、

    大概のことは乗り越え
    られるはずだよと、

    生きる勇気を与えられ
    ました。

    一方で、精神論の末路
    というべき特攻という
    愚かな作戦を、

    エモーショナルに語る
    べきでないと学びとり
    ました。

    故郷の北海道

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    2024年02月01日
  • 鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    人生相談のエッセーは雑誌のコラムとして読むことはあるけれど書籍を買おうとまでは思うことがなかったです。
    …この鴻上さんに出会うまでは。

    相談内容も微笑ましいものも一部ありますが、だいたいほがらかじゃない。(笑)
    相談24「小4の息子が成長を拒否します」における、先日、小4の息子に素朴な質問を問いかけてみました。「君はどうして成長しないの?」…に頭を殴られるような衝撃を受けました。自分のことを棚に上げて他人に…というか自分の子供のことは平気で要求できちゃう、成長していないと断言し呪いをかけてしまう…ことに胸が締め付けられたりしました。

    この鴻上さんの答えもさすがです。。


    相談27「だめな

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    2024年01月28日
  • 「空気」と「世間」

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    一度でも異国のコミュニティに所属したことがある人は読んでみるとおもしろいかも。作者は、いじめに苦しんでいる人に読んで欲しい、と書いていた。今苦しんでいる人がいたら、この本に届いて欲しいと思った。

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    2024年01月28日
  • 鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    私には、相談30の方のお悩みがじわっ!と、心に響きました。【思えば何ひとつ自分で考えて決めたという経験がなく、常に穏便にら言われた通りに生きていれば丸くおさまるように生きてきて、自分がどうしたいのかわからなく、生きることに支障が出てきました】との相談。

    良い子、を続けてきた面も大きい相談者に、著者は「自分が本当は何がやりたいのか」を考えること。それには自分の生き方に悩んだ人の本を片っ端から読むことを勧めています。自分で判断するために、色んな人に話を聞いて多様な読書を続けて情報を集める。

    自分の頭で考えるという練習をしていきたい…!

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    2024年01月20日
  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

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    戦後72年たってようやく特攻のことを書けるということ、渦中の命令した側が亡くなったからこそ…というのが、戦争を美化する人々や傍観者側の罪が深いと思った。。

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    2024年01月07日
  • ロンドン・デイズ

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    演劇界では有名な著者が、1人の生徒としてロンドンの演劇学校に留学したときの話。
    イギリス英語を学ぶ難しさや、文化の壁など、さまざまなハードルが生々しく迫る。
    演劇教育についての話もあり、演劇と語学に興味のある人にオススメ!

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    2024年01月01日
  • 鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    好きなんだ!鴻上尚史さんの人生相談!
    第三者に冷静に判断してもらうって大事。
    底辺に優しさを感じる回答だから、余計にそう感じるのかな、

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    2023年12月12日
  • 世間ってなんだ

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    誹謗中傷やネットの怖さが書かれていて、まさしく今だなぁと思ってみたら15年以上前だったり。なんだかみにつまされる内容が多かったです。組織の壊し方とか前職そのまま当てはまって笑いました。

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    2023年12月07日
  • 鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    ネタバレ

    鴻上さんの語り口がとても明快かつ優しさに溢れていて、毎度惹き込まれる人生相談の本。
    今回特徴的だなぁ、と思ったのは毒親について。
    自分も同意見だが、親と子の関係においては圧倒的に親の方が立場が強く、毒親に対して子はまず物理的にも精神的にも距離を置くべきというのは本当に大切だと思う。
    親は基本的に産まれてから1番近くにいる大人だ。だからこそ子どもは親から1番影響を受けやすい。傍から見ればおかしい状況でも洗脳されてしまうのだろう。少しの違和感をしっかり言葉にして相談してくる相談者さん達は本当に凄いと思う。
    それに真摯に向き合って自分なりの回答を伝える鴻上さんもやっぱりすごい。

    また後書きにもあっ

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    2023年12月02日
  • 鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    第四弾!もう4冊目か。これだけ長く続くのは、やはり多くの人がこういう人生相談を求めているからだろうな。

    【人間は変われます。変われると思った人だけ、変われます。僕はずっとそう思っています。】
    本当にその通りなのだろうなあと思う。これだけ沢山、鴻上さんの回答を読んできて、その度に、自分と重なる相談もいくつもあって、涙したり、(厳しい回答に)うぐっとなったり、腹落ちして首がもげるほど頷いているのに、いまいち、自分が変われている実感がなく、成長している気がしないのは、どこかで変わるのは難しいと自分自身が思ってしまっているのだろう。

    それでも懲りずに、鴻上さんのこの人生相談への回答を楽しみに読んで

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    2023年10月26日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    ネットでこの本に掲載されているひとつの質問に対して誠実に答えている記事を読んで、ぜひ読んでみたいと思っていた本。
    鴻上尚史さんの優しい語り口と質問者に寄り添った回答が読んでいて心地よい。
    ただその質問に表面的に答えるのではなく、自身の知識と絡めながら物事の本質を伝える様は、著者が長年人々の相談にのり続けてきたからこそ出来ることだろう。
    どんな質問にも質問者に共感をし、気持ちを理解した上でアドバイスしていくことは今後自分にも取り入れていきたい。

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    2023年10月23日
  • 学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか

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    学校関係で働き初めて2年目。
    少し現場がわかってきたタイミングで読めてよかった。
    学校の範囲に収まらず、これからの社会のこと、自分のこれまでとこれからの生き方について刺さる内容だった。

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    2023年10月15日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    これはよい問題提起の本。実際、この本にあるような”同調圧力”はあるし、よいものではまったくないと思う。それを直視して変えていくことがとても重要だと思う。安易な解決を、それも人に求めるのではなくて、ここで語られているようなことを安直に否定したりせずに、きちんと見据えて変えていくことが重要だと思う。このテーマを扱った本の中で、とっかかりとしてとてもいいと思います。ぜひ読んでみて!

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    2023年10月03日
  • 「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる

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    日本人は「世間」という一神教を信じている。

    仲間はずれのいじめにあったら、それは自分が大事にしたい世間なのか、本当に全員がそうなのか、本当に強力な世間なのか?

    なかなか変わらない世間のルールをうまく利用して、小さな戦いをする。少しずついつか変わる。

    自分の思いを大切にする。かけがいのない自分、という感覚を持つ。

    いろんな価値観は心を自由にする。

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    2023年09月03日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    めちゃくちゃ素敵な本。心が軽くなる。ユーモアも最高で、電車の移動で読みながら外にも関わらず何度も笑ってしまった。笑 そして、ここまで親身に、そしてバシッと回答できるのが素敵すぎる。ほがらか、とタイトルについているものの、深刻な悩みも多く、現代社会のリアルが垣間見れる。いい意味で「ぐさっと」くる部分も多く、やわらかい言葉とのコントラストが味になっている。SOSを発している人には具体的な対応策を、そして質問者さん自身の考え方が危ういな、という方にはわりと真っ向にぶった斬ってくれる感じで、これまたすごい。二作目以降も楽しみ。

    「やった後悔よりやらなかった後悔の方が大きい」「自分の人生を生きる」「無

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    2023年09月02日
  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

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    テレビから流れる都合よく編集された戦争しか知らなかったことを改めて思い知らされた。この先、真実はもっと消されて行くのかもしれない。どうかたくさんの人に知ってもらいたい。

    「命令する側」「命令を受ける側」、「世間」と「社会」。

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    2023年08月26日
  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

    Posted by ブクログ

    鴻上さんの別の本で紹介されていて、興味がわいたので読みました。
    今まで知らなかったことがたくさん書かれていて、本当に興味深い本でした。戦争の辛い内容だけど、読んで良かったです。日本人として、知っておくべきことがたくさん書かれていると感じました。
    丁寧に取材して伝えてくださってありがとう、という気持ちでいっぱいです。

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    2023年08月23日