あらすじ
「ニセモノの孤独」と「後ろ向きの不安」は人生を破壊し、「本物の孤独」と「前向きな不安」は人生を広げてくれる。つらくなったら、誰かに何かをあげる、あなたを支えるものを作る―人気演出家が綴る「ひとり」を生きるための練習帳。
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Posted by ブクログ
少しノンキになれる、
少し自分を傷つけなくなる、そんな一冊。
最後はいくつかの詩も紹介されており、今の私にはフーゴーの言葉か響いた。
しにたくなった時に読めば、少し楽になるかもしれない。
Posted by ブクログ
孤立しているわけではないのに、
どうしようもなく孤独感を覚えて、
胸騒ぎがして布団に入っても眠れない日がある。
孤独感や不安から逃れようとしないこと。
誰もが感じることだけれど、
すこし視点を変えてみることで、
うまく付き合っていくこともできる。
何も言わなくても理解してくれる人を求めて、
他者に甘えてしまう、自分の傲慢さを振り返ってみる。
大人になると、いろんな種類の不安が増えた。
折り合いをつけていくのもまだまだ練習中。
読むとちょっと強くなれる本だった。
Posted by ブクログ
これまで私が感じていた孤独はニセモノの孤独だったようだ。
ニセモノの孤独というのは一人はみじめだから、一人になるよりはマシだから、と無理して人といるようなとにかく誰かを求めているような状態のこと。
本当の孤独、恥ずかしくない孤独を体験して退屈な時間を過ごすと自分との対話が始まり、したいことや好きなことが見えてくる。
孤独の時間が非常に有意義で意味のある時間であることに気付かされた。
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この本を読みながら友達を待っていると、友達に「なんでそんな辛気くさいタイトルの本読んでるの?」と言われました。
それを言われたとき、私は「この友達もニセモノの孤独に悩まされているのかな?」と考えてしまいました。
たしかに、孤独や不安、一人と聞くと、寂しいものや悲しいものと考えてしまう思考が私たちは幼い頃から備わっている(植え付けられている)ように感じます。(だからこそ、この本を手に取りました。)
ですが、本当に大切なことや見つけたいものを探るときこそ、自分だけと会話する時間や場所が必要だと言うこの本は、個人的に10代や、学生の方に読んでほしいと思いました。
十人十色、多様性という言葉が存在するのに、本当の意味でそれが認められていない箱のなかで、「自分」を諦めるのは早いんじゃないか?と考えたと同時に、本文中の「死なないように」という言葉が、下を向いて歩いていたら偶然見つけたタンポポのように温かく感じました。
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ほのぼの人生相談シリーズを読んで、鴻上さんのものの考え方に感銘を受けていたところこの本を発見して読んでみた。
孤独と不安というものに向き合うことが人生にとっていかに大切か、考えさせられる本だった。
特に響いたのが他人と他者の話。
深く関わり合わない人は「他人」、深い喜びや愛情をくれるが同時に悲しみや苦しみもくれる人が「他者」。この「他者」と上手に付き合えるかが、孤独や不安とも付き合えることというのは深い学びとなった。
最後に鴻上さんが生きる力をもらっているという詩がいくつか紹介されているのも良かった。あとがきにも沢山書いてあったが、一番大切なこと、
「なにがあっても死なないように」。
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大学の相談室の本棚を眺めていたらタイトルに惹かれて手に取りました。分かりやすく結局何が言いたいのかの一文はわたしも分かってはいると思っていたことが多かったですがその結論に行き着くまでの具体的な文章にハッとさせられることが多々ありました。また、この本は鴻上尚史さんの具体的なエピソードを混じえて孤独と不安のレッスンを解説しているので絶対にこうなんだという伝え方ではないのもあってかわたしの中に受け入れやすい感覚がありました。自分の中で思い当たることがあったので心は痛みましたが学びが多かったのでこれから自分が自分のものにしたいと思ったことを実行に移した結果で良かったなと思ったり思わなかったりするのかなと今はぼんやり考えています。
追記
文章を書いている時に他者と他人の混在をしていて分け方が分かってなかったので他者と他人の違いが記載されていたのは今のわたしにとって良かったしその文章はわたしは腑に落ちた。
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孤独と不安はなくそうとするのではなく、共に生きると決意すること。悪い側面だけではなく、良い側面もある。孤独と不安があるからこそ、人生を味わうことができる。
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安定の鴻上本。
この人の書く文章は常に気づきを与えてくれる。リフレーミング効果がある。同じような事象に対して異なる角度からの視点や、解釈の方法を教えてくれる。
★★★★
本当の孤独」とは、自分とちゃんと対話することなのです。
★★★★
本当に何が食べたいかを知るためには、一定時間、ちゃんと空腹になることが必要なのです。
★★★★
頭は、一瞬で旅行日程を理解します。が、体の理解は遅いのです。体は簡単には変わりません。体が変わらないから、旅行を実感として楽しめないのです。
★★★★★
あなたが有能なセールスマンであるほど、あなたは自分との対話が苦手です。有能なセールスマンとは、「他人の欲望に敏感な人」のことです。
★★★★★
僕たち日本人は、共同体が神だったのです。村の掟に逆らわない限り、村は僕たちを守ってくれました。けれど、一度でも村の掟を破れば、もう二度と村は受け入れてくれなかったのです。
★★★★★
家に飛行機が落ちてこないかと心配のあまり眠れないことは?たぶん、あなたはこれらのことは眠れないほど心配してないはずです。それは、心配してもしょうがないからです。心配してもしょうがないことは悩まない、ということを、あなたも知らないうちに実行しているのです。
★★★★★
不安を大きくするのは、あなたの想像力です。あなたの想像力が豊かであればあるほど、不安は大きくなるのです。
★★★★★
大きな喜びと幸福は、激しい孤独と不安を生むのです
★★★★★
自意識が強ければ強いほど、自分の孤独と不安を考えます。そして孤独と不安を成長させてしまうのです。
Posted by ブクログ
組織を抜ける覚悟をしてから、再来年になったとき確実に孤独と不安になるだろうと思い手に取りました
1番の発見は、「他人」と「他者」の違いについて
他人については、何言われても気にしないでいられるけど、他者との関わりは深いのでプラスもマイナスも大きくなる
子供にも伝えているのは、自分の居場所を一つにしないこと
学校がダメなら、習い事の友達がいる
日本が合わないなら海外に逃げる
とにかく死なないようにという鴻上さんのメッセージが、孤独と不安でいっぱいになっている人に届きますように
Posted by ブクログ
サクサクと読めた。
1人でいることがみじめではなく、1人でいるのはみじめだという思い込みが苦しめている。
100点を目指すのではなく67点を目指す
自分の想像力が1番傷つける
他人と他者の違い
今ある自分とありたい自分の関係
が刺さりました。意識していこうと思います。
Posted by ブクログ
良い孤独・悪い孤独、どう向き合うか・どう行動すると良いかの話。もや〜〜っとしていたことが大方解消…というか、「あぁこれで別にいいのか」と肯定できた。
・なんともモヤモヤしている人
・孤独感が強い人
にお勧め。
Posted by ブクログ
人はいくつになっても、孤独や不安から解放されることはない。大切なことは、それらと向き合い、ともに楽しんで生きること。そのためのレッスンとして、一人暮らしのすすめ、発想の転換のヒントなどが書かれている。
"本当の孤独"を知れば"1人はみじめ"という発想はなくなる、今の自分となりたい自分を比較して凹まない、など、ちょっと弱っているときに読みたくなる内容が多い。
特に学生さんにオススメしたい。
Posted by ブクログ
何をしたらいいかわからない状態は必ずくる。
今まさに何をしたらいいかわからない状態だけど焦らなくてもいいと思えた。
みんな自分と向き合って自分で決めて人生を進めていく。
Posted by ブクログ
社会人になりたての頃の手帳を開いたら、この本から抜き出したフレーズがいっぱい書いてあったので、懐かしくなり再読した。
中途半端に壊れた世間、本物の孤独と前向きな不安を共にして、死なないように。
運悪く配属先の先輩に頭のおかしい人がいて、毎日職場イジメを受けていた頃だった。難癖をつけては怒鳴り散らしたり、周りがみんなお前の悪口を言っているぞ、俺は専務と通じてるんだぞ、とか言っていた。地獄の日々は1年弱続いたのち、先輩が異動、休職して終わった。今思えば専務と通じているわけがなかった。
この本のおかげで死なずに済んだ、自分を責めずに周りに助けを求めることが出来た。鴻上さんは私の命の恩人なのだ。
あらためて読み返すと私の心の深いところに拠り所になっていることを感じた。今進行中の悩みと向き合う勇気が持てた。
でも私も歳を取ったので、「喧嘩はとことんやりあうべきです」という指南には「ほどほどにしとこうよ」って思うようになってしまいました^_^過ぎた言葉で失った友情、信頼、心地いい居場所を思い出しつつ、、、
Posted by ブクログ
はっとする金言がいくつかあった
・世間は最終責任を取らない
・自分にとっての勝ち負けとは?
・打率は3割でもすごい
・100点だけが勝ちじゃない
・自分の想像力は、自分の一番の傷付け方を知っている
・他人から聞いた話は直接本人に聞くまで信じない
・人間は人間を信じない
・呼吸を相手に合わせることで相手の状態を理解する
Posted by ブクログ
話題になっていた本だとは知りつつ、同様の本は何冊か読んでいるし、真新しい発見はあまりなさそうかなとなかなか手に取る機会がありませんでしたが、文庫化されたので読んでみました。
小難しいことか説法的な事が書かれているのかと思っていましたが、著者は演出家、言葉をとても大切にされているのが伝わってくるし、文章の構成がとても分かりやすく読みやすかったです。
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どうして孤独を嫌うのか。
「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」
孤独と向き合うことで、自分と向き合うことができる
他者との付き合い方から孤独との付き合い方を学ぶ
「今ある自分」と「なりたい自分」
一人暮らしが「本当の孤独」と向き合う経験値となる
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1週間以上の一人の時間を作るのは難しいですが、
意識して、自分と向き合う時間、前向きな不安と付き合いながら生きていけるようにしたいと思います。
Posted by ブクログ
鴻上さんの文章を読むと心がすっきりすることが多い。今回、ああ納得…と思ったのは、「他者」とどうつきあえるかが、その人が成熟しているかどうかのバロメーターという鴻上さん自身の考え方と、そういう人は自分の不安ともうまく付き合える、ということ。
また読み返すことがあるだろう。良い本だった。
Posted by ブクログ
世間信仰・同調圧力に疲れたら、孤独に癒やされよう。
テレビでもお見かけする劇作家・鴻上尚史さんの本を読みました。
舞台人として世に出た鴻上さんですが、「生きづらさ」に関する著作も多く、この作品もタイトルの通りその類です。
孤独とはどういったものか?孤独をどう受け入れて生きていくべきか?を教えてくれる本です。
タイトルに「レッスン」とあるために、そういった自己啓発系のハウトゥーものであるようなイメージがありますが、明らかにそのような本とは質感が違います。
勿論それらの本と似たようなメッセージは書いてありますが、けして学術的なセオリーに沿ったような感じではなく、鴻上さんの体験したことを、鴻上さんの気持ちで、鴻上さんの言葉を使って書かれているのが分かります。この本を通じて読者に語りかけよう、思いを伝えようとする鴻上さんの意思を強く感じます。それゆえにハウトゥー本とはまた別種の説得力に満ちています。
鴻上さんの視点による、あらたな気づきもありました。無宗教である日本人は、「世間」を信仰し、現代ではその世間信仰も半分壊れていると(本文中ではもっと丁寧にページを割いて表現されています)。それゆえ同調圧力によって日本は行きづらい国であると。この考えは鴻上さんの他の著作でもたびたび出てきます。
孤独の中でこそ、じっくりと自分を見つめ、自分の考えや思いを育てることができる。孤独にもそんな希望を孕んたものがあると教えてくれました。いつかこの本をもう一度読み直したくなる時、それはきっと何かしら心が疲れている時だろうと思いますが、この本に寄り添ってもらえればまた少しずつ自分を取り戻せることと思います。
Posted by ブクログ
「誰かにおみやげをあげると自分だけの世界から抜け出せる」「孤独と不安は減らない」といった記述が印象的だった。大学6年目にもなると、自然に身を置いたり、自分と対話できる趣味を見つけたり、自分の人間関係を客観的に考察して考え方を改めてみたり、一人行動が平気になったり、一人でいるときが一番落ち着くことに気づけた。だから納得しながら読み新たな発見はあまりなかった。でも21章は新しい情報としてのめり込んだ。歳をとったらどうなるかは想像しかできないから。
Posted by ブクログ
一人でいることは悪くないな~と思いました。
「孤独と不安」というよりも私には人間関係の築き方にヒントを得た気がします。
また「他者と付き合って成熟する」では自分の未熟さを痛感。
「今ある自分」と「ありたい自分」の関係が面白くて、人間関係の煩わしさも前向きに考えられそうな気がしてきました。
Posted by ブクログ
ランドセルや友達100人できるかな〜♪の歌になんの疑問も持たずに育ってきた自分は"同調圧力"に逆らおうとすることなく生きてきてしまった世代、そのことによって「自尊意識」が低くなる。う〜ん、たしかに。そして子育てにも「同調圧力」を押し付けてしまっていたのかもと少し反省
「本当の孤独」を知らずにこの歳まで生きてきてしまったけれど『孤独と不安』と上手に付き合っていかなくてはと感じた。
一人旅行きたいな〜
Posted by ブクログ
タイトルから気になっていてやっと手を出せた一冊。個人的には、一人暮らしを始めたばかりの人や、ふとした時に孤独感を感じるような人に読んでみて欲しい本。
私たちの感じる「孤独」とは一体なにか、どこから来るものなのかという導入で、軌道に乗ってくるところまで読み進めやすかった(個人的に、読書は軌道に乗ってくるまでが少しハードルなので)。
この本の好きな所は、孤独や不安を消したり、なくしてしまったりすることを目的としていないところ。
孤独や不安を見つめ、共に生きていくしかない現実を受け入れるために、少し勇気がでる考え方や方法を沢山教えてくれる。
自己啓発的なニュアンスではなく、鴻上さん自身が生きてきた中で得た、一人の人間としての知見や言葉でそれらを伝えてくれるが故の説得力みたいなものがあるように感じた。
不安や孤独が「そこにある」ということを認めること、それらを消そうとする必要はないということを、改めて認識できるだけでもこの本を読む意味はあると思う。
-以下気に入ったところ、気になったところの引用-
・「100点を目指すのではなく、67点の人生を認めること」
・どんな実績も不安は消せない
・どんなになっても、自信を裏付けてくれる絶対の根拠なんてないんだと気づくことは、逆に勇気が出ます。
だって、「~になったら始めよう」とか「~って言われたらやろう」と待つことが無意味だと分かるからです。
・『他人』はただ周りにいるだけの人、『他者』は喜びと同時に孤独や不安をくれる人
・『他者』とうまくつきあえる人は、自分の不安ともうまくつきあえるのです。「前向きの不安」を生きられる人です。そして、孤独とも。
・宙ぶらりんな状態のまま、『他者』と、そして『孤独と不安』とふうふう言いながらつきあえる人が、成熟している人なのです。
・つらくてたまらなくなったり、不安でいてもたってもいられなくなったりしたら、誰かに何かをあげることを考えましょう。
・とにかく、自分にこだわることを減らすのです。
不安は、自分にこだわればこだわるほど、大きくなるのです。
・人間には、三つの距離があります。知らない人と話す距離、知り合いと話す距離、愛する人と話す距離です。
・あなたがおみやげを忘れても、許して、支えてくれる人を2人、持つことが目標です。
・そして、相手が忘れた時は、支えてあげるのです。
それは、依存ではなく、信頼です。
・「インターネットの一番の問題点は何だか、鴻上さんは知っていますか?」(略)「~一番の問題点は『間単になぐさめられること』なんです」(略)簡単になぐさめられるということは、応急処置をしてもらっただけということです。(略)根本的な手術とは、『孤独と不安』に生きるんだと、決意することなのです。
・恋愛の多くは、『一目惚れ』とか『好み』とか『タイプ』とかではなく、『孤独と不安』から始まるのです。
Posted by ブクログ
4年ぶり2度目の再読。10代向けの内容。前向きな不安と後ろ向きな不安他者と他人を区別することが大切。
前向きな不安は不安を肯定して取り繕わないことが重要である。他者とは関わりを継続して維持していく必要がある人。分かり合えないことを前提に人間関係を築いていきたい。
Posted by ブクログ
孤独が悪い訳じゃない ただ人は脆いものだから
すがるものは多い方がいい
帰ってこいよ/amazarashi
『孤独と不安』は人生を豊かにする。
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本物の孤独を味わうことが自分にとってどれほどプラスに働くかを再認識できる。自分との対話を行おう。
孤独って悪いこと?っと思っている人はぜひ読んでみて欲しい
Posted by ブクログ
友人と連絡を取ることも減り、寂しいと感じることが増えました。
一人に耐えられるにはどんな心持ちで生きていけばいいんだろうと思い、読みました。
人は本来孤独な生き物で、
1人は寂しいとか、1人はみじめ、というのは思い込みであり、
本当の孤独は自分を成長させる。
本当の孤独は、自分を深く理解する手助けをしてくれるものであり、1人でも大丈夫と思える人は、ずっと強くなれる。
でも結局、他者との関わり合いは大切であり、
他者とどう付き合っていくかが自分を成長させると言っており、
やっぱり人間は1人じゃ生きていけないのか?と
途中から疑問に思う内容がしばしばありました。
自分の寂しさを埋めるために他者と共存するのと
1人で立つと決めて他者と共存するのでは
全く生き方が違う。
寂しさとか惨めさを埋めるため、そんな依存的な関係のために誰かと生きるのではなく、
孤独と不安のレッスンを繰り返して、
自分の成長や孤立した生き物としての支えあいのために他者と共存する社会で生きていこう、というのが主旨なのかなと思いますが、
前半では、独りでも大丈夫と言っているのに、
後半では、人間でも人間じゃなくてもいいから支えてくれるものを探そう、
他者と付き合うことで孤独と向き合えることができる、と言っている。
自分を深く理解することが大切と言っているのに、自分と向き合いすぎるとしんどい、自意識が自分を苦しめる、とも言っている。
これは、何事もほどほどにね!ということだろうか?と、何回か読み返しました。
前半と後半で言っていることが矛盾していると感じる内容があり、あまり一貫性がない印象を持ちました。
鴻上さんの文章がとても好きで、
新聞の人生相談欄での回答等よく読みます。
今回の内容は全体的に掴みどころのない話が多かったので残念ですが、
今の私にはまだピンとくるものがなかっただけかな、と思うことにします。