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ニュースサイト「AERA dot.」人気連載の第3弾! 「夫婦のセックスレス」「どうしても娘を愛せない」「断ち切れない毒親との関係」……。常に相談者に寄り添い、実行可能な鴻上節の神回答がますますパワーアップした25編+書き下ろし2編。
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Posted by ブクログ
好きなんだ!鴻上尚史さんの人生相談! 第三者に冷静に判断してもらうって大事。 底辺に優しさを感じる回答だから、余計にそう感じるのかな、
様々な問題に悩んでおられる相談者さんのお悩みを読んでいると、そんなことが自分の身におこっていたら…と考えてしまい、相談者さんの悲しみや怒りが直接心に届きます。 鴻上さんは、そんな相談者さんからのお悩みの解決策を丁寧にお答えされています。鴻上さんからの「心より応援します。」という言葉は、本当に良い言葉...続きを読むだなと思いました。 私自身も、先日、ちょっとした誤解から意地悪なことを言われて嫌な気持ちでしたが、この本を読んだら、悩みが消えてしまいました。そして、もしも誰かにお悩みを相談されたら、鴻上さんのようには解決策は浮かばないかもしれないけど、真剣にお話を受け止めて、「心より応援」できたらと思いました。
どの相談の答えも、想像力の深さや頭の良さからくる、説得力と温かさがある。 一番納得した考え方は、子どもの人と理解し合うことは難しいのは仕方がないという、以下の考えから。 大人になる というのは 他者となんとかやっていける人になること 他者とは 受け入れたいけど、受け入れられない 同時に 受け入れ...続きを読むなきゃいけないんだけど、受け入れたくない という矛盾した相手のこと 理解したいのにできない相手と、なんとかやっていけるとしたら、それは、大人になったということ。 成熟した人間になるということは、理解しがたい相手と、とりあえず、なんとかやっていける能力を身につけた、ということ。 自分を殺して相手を丸ごと受け入れたり、完全に拒否したりしないで、中途半端な関係のままで、相手とつながることができる能力。 子どもはその反対。 理解できないことは理解しようとしない。 理解したくないことは理解しない。 ただ自分の意見を押し付ける。 対立したらそれまで。
<感想> 疲れた時は人生相談を読む。辛いのは自分だけじゃないと思えると、いくぶん気持ちも軽くなるからだ。よこしまな動機だが、わざわざ本を開いて他人の悩みを知ろうというのだから、多かれ少なかれ野次馬根性とカウンセリングのよこしまハイブリッドなんじゃないだろうか。 本書はそういった他人の悩みだけではなく...続きを読む、著者のコメントのリフレーミング効果も秀逸で、これまでの自分の視点がいかに固定されていたものか自覚できるのである。 読めばいくぶん気が楽になる。しかも品質が安定している。 <アンダーライン> ★★★年に一回しかバッター・ボックスに立たない人は、ただバッター・ボックスに立つだけでドキドキします。でも、毎日、バッター・ボックスに立っていると、ドキドキは減ってきます。バッター・ボックスに立つことが特別なことじゃなくなるからです。 ★★★とにかくバッター・ボックスに立つのです。 ★★★★「旅の恥はかき捨て」という日本古来の情けないことわざをかみしめて、デッド・ボールを何回受けようが、とにかくバッター・ボックスに立つのです。 ★★「スマートな大学生」は、目標じゃなくて結果 ★★★★★監督としては、「自分なりの理想のサッカー」があって初めて、選手にどうしてほしいか伝えることができるわけです。ここで監督が「私の理想は人に笑われないサッカーだ」とか「普通にやるサッカーを目指そう」とか言ったら、選手は唖然として、混乱するでしょうね。 ★★★★★★「とにかく人に迷惑をかけないサッカーをしよう。それが理想だ」と言われたら、選手は多分委縮してどうしていいか分からなくなるんじゃないでしょうか。 ★★★「言い訳」と「説明」の違いはない。ただ、それを聞く人が決める ★★★これからは、相手を見ましょう。そして、この人は、私の事情を「説明」と取ってくれるだろうか、それとも「言い訳」と断定するだろうかと考えるのです。 ★★★★「苦しんでいるのは自分だけじゃない」と分かると、人は少し楽になります。 ★★★★★「反面教師」も、また教師です。 ★★悩むことが目的の人
自分以外の人の個性も尊重しながら、でも同調圧力に屈することなく生きていくことの大切さを、いろんな質問の回答を通して教えてくれていると思います。悩んだときには私も鴻上さんに相談したいです。
コミュニケィションがうまいということは「誰とでも簡単に友達になれること」ではなく「ものごとがもめた時になんとかする能力があること」 鴻上さんのお返事って深い。そして温かい。 他者を理解しようとする大人の見本の様に感じます。 還暦を過ぎる頃には、自分もこんな風でありたい。
肩の力が抜ける。ああ、無理にどうにかしようなんて思わなくていいんだ、どんな家族も色んな問題を抱えているんだ、全ての家族が、必ず絶対に仲良くうまく関係を作れるとは限らないんだ、と当たり前なことを、ハッと気づかせてくれる。苦しんでいる人に手渡したい本。
思想的に自分と距離がある人の本が好きだなと、読んでいて気づいたところがあった。 相談に寄り添う技術は素晴らしいが、ところどころ過剰さもあり危うい印象。 お悩み相談という装置がそうさせているのかもしれないが。
悩むことと考えること、は別。 悩んでいるだけでは状況は変えられない。考えて自分なりの答えを出すことが重要。 言い訳と説明の違いはない。それは相手の受け取り方だから。 人生のさまざまな問題に向き合うときに必ず役に立つ本。この筆者のように真摯にあたたかく、ユーモアに溢れた相談の応えかたができる人間になり...続きを読むたい。
鴻上さん「ほがらか人生相談」の第三弾。あとがきで、鴻上さん自身も触れているように、『似ている内容だと、僕のアドバイスも間違いなくにてくる』ので、 失礼ながら、私自身も、最初の「ほがらか人生相談」を読んだ時と比べると、目から鱗!みたいな驚きや新鮮さは減り。なので、評価★も4つにしてしまった。それでも、...続きを読む第一弾からの【観念的ではなく、理想論でもなく、精神論だけでもなく、具体的で、実行可能な、だけど小さなアドバイスをずっと探してきた】これは、変わっていないと思う。 そして、何より自分でも苦笑いしかないのだが、悩みって1つじゃないよなあと。あまりにも大きく苦しい悩みがある時には、それに心身のほとんどを持っていかれるので、自分はこの大きな問題が解決したら、明るい悩みの無い将来が待っているのではないか、とすら思ってしまうのに、こうして皆さんの悩み相談を読んでいると、毎回必ず、共感してしまう悩みに出会うのだ。 今回、悩みに共感し、鴻上さんの回答を見て、自分のモヤモヤにも答えてもらえた気持ちになった相談が1つ。 悩み自体は自分には当てはまらないものの、鴻上さんの答えにとても納得感と共感があった相談が1つ。 それを残しておこうと思う。 Q.息子は愛せるのに、娘のことをどうしても愛せない A.じつは、『ほがらか人生相談』では、母親からの「娘を愛せない」という相談はわりとあります。珍しくないのです。「息子を愛せない」という母親の相談はまだ来ていません/自分を嫌いになる代わりに娘さんを嫌いになることで、「自分が嫌いという感情」を処理しているのではないか/息子さんに対して問題ないのは、異性なので、自分と同一視できないからじゃないか ・・・これは、自分が娘の立場として、どうして母親は兄弟のことは愛しているようなのに私のことは愛してくれないのだろうとずっと思ってきた人生だから、自分が鴻上さんに回答をもらった気持ち。そういわれて、母親の言動を振り返ると、なるほどなととても腹落ちするのだ。でもこれを、思い切って友人などに話しても理解されることはなかった。大抵はありきたりに「母親が子供を愛していないはずはない」とか「もちろん、男の子が可愛いという母親の感情は分かるけど、それは娘との接し方が違うだけで嫌いということではないと思うよ」と言う返しばかりだった。でも、自分の中では、勘違いではないと確信を持っている体験をいくつもしているからなのに理解されない、とモヤモヤし、だとしたら、やっぱり母親にそうさせている自分が悪いんだ、と言う苦しみを抱えてきた。でも、鴻上さんの言葉を読んで、もう乗り越えたつもりの悩みだったはずなのに、不覚にもボロボロ泣いてしまった。それは、ああ私だけが悪かったんじゃないんだ、と言う言葉をもらえた気持ちと、母親も多分この相談者さんのように悩んでいたかもしれないな、と思えたからだ。だって、大人になって思い返せば、母親との楽しい思い出も、逆に女の子だから共有できた出来事も、いくつもあるのだから。 Q.娘に何かを伝えるときに、自分の考えがないことに気づいた。大人になって空っぽだと気付いた。 A.空っぽの中に入れるものに、たったひとつの「正解」はないと思ってください。逆に、「これが正解だ。これだけを入れておけばいい」という、あまりにも分かりやすいものには気をつけた方がいいと思います。この複雑化した世の中で、「簡単に答えを教えてくれるもの」「ものすごく分かりやすく世界を説明してくれるもの」「世界を単純に敵と味方に分けてくれるもの」は、信用しない方がいいだろう ・・・これは、ここ数年、自分が感じていたことを非常にすっきりと言語化してもらった気がする。特に、この2年コロナ禍になって、世の中の考え方が、ともすれば二者択一のようになり分断されかけている時に、極端な意見を断言する人や、考えの異なる人をひたすら攻撃する人、攻撃的なことやセンセーショナルことを言う人は、信用してはいけないな、と思ってきたので。これは、何も今のような社会状況の時でなくても、人やコトを見極める時には心に留めておくべき言葉だな、と。
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鴻上尚史のほがらか人生相談
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