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ネットでこの本に掲載されているひとつの質問に対して誠実に答えている記事を読んで、ぜひ読んでみたいと思っていた本。
鴻上尚史さんの優しい語り口と質問者に寄り添った回答が読んでいて心地よい。
ただその質問に表面的に答えるのではなく、自身の知識と絡めながら物事の本質を伝える様は、著者が長年人々の相談にのり続けてきたからこそ出来ることだろう。
どんな質問にも質問者に共感をし、気持ちを理解した上でアドバイスしていくことは今後自分にも取り入れていきたい。
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めちゃくちゃ素敵な本。心が軽くなる。ユーモアも最高で、電車の移動で読みながら外にも関わらず何度も笑ってしまった。笑 そして、ここまで親身に、そしてバシッと回答できるのが素敵すぎる。ほがらか、とタイトルについているものの、深刻な悩みも多く、現代社会のリアルが垣間見れる。いい意味で「ぐさっと」くる部分も多く、やわらかい言葉とのコントラストが味になっている。SOSを発している人には具体的な対応策を、そして質問者さん自身の考え方が危ういな、という方にはわりと真っ向にぶった斬ってくれる感じで、これまたすごい。二作目以降も楽しみ。
「やった後悔よりやらなかった後悔の方が大きい」「自分の人生を生きる」「無意識の優越感」
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世間体を気にして鬱病なのに病院に行けない話やいじめを受けた小学生の話が特に考えさせられた。背景に潜む同調圧力について、日本の宿痾(長い間治らない病気)とし、解説している内容が非常に面白かった。
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読んでいて気持ちが良い。「こういう角度で物事を捉えるのか!」と毎度毎度感心します。
鴻上さんが色々な経験をされてきているからこその回答だと思いますが、理路整然としているようで愛情や人情味も溢れていて、温かい気持ちになります。
スラスラと読みやすくてバイブルにしたい本です。
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新聞や雑誌の人生相談やお悩み相談といったコーナーを、興味本位で読むことは多いが、回答がつまらない。理想論や精神論、酷いのは回答者の自慢話がだらだらと書かれていたりする。しかし、この本は全く異なる。著者の回答は、びくりするほど論理的で実践的で優しい。「世間」にどう立ち向かうかという鴻上氏の思いが根底に一貫していると感じる。若い時にこんな本があったら良かった。
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本書に書かれる相談・回答内容も学びになるが、何より鴻上さんの物事の捉え方や視点から、大人としての生き方を勉強させていただいた。
・物事を極端に捉えないこと
・相手の話がどんなに非常識であっても、頭ごなしに否定せず、まずは傾聴・共感すること
・既存の価値観に縛られず、自分と対話・対峙することの重要性
これらのスキルを身につけるだけでも今よりずっと生きやすくなる気がする。
温かさと厳しさ
理性と感情
バランスのとれた素敵な方だなぁ。
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もっと早くに読んでおけばよかった〜
本当にいい本。
目から鱗だったのは、社会と世間の違い。
なんとなく分かっていたようで言語化にまで至っていなかったので、しっくりきました。
微笑ましいものや深刻なものまで、本当に様々な人生相談がありますが
何に苦しんでいるかを意識化するだけでも、心がすっと楽になるものなんですね。
何度も読み返したくなる本です。
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相談に出てくる人に対して良い悪いと判定したり、闇雲な精神論を出したりせずに、必ず具体的な対応策を提案している。すごい。
自分と全く同じと思えるような相談内容がなくても、生活していて感じるモヤモヤと共通する部分がたくさんあり、自分の中で言葉にもならず溜まっている嫌な感じのものが、言語化されて新しい視点を得て、結果心が軽くなる。
読んで良かった。
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以前鴻上さんの「空気と世間」を読んで、とても良かったので、再び鴻上さんの本を。
色々な相談内容があったけど、どんな相談にも温かく寄り添いながら回答していて、心があったかくなった。
とても読みやすく、またちょっと疲れた時とかに読みたいなぁと思った一冊。
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mixiコラムで気になっていた人。
『蜜蜂と遠雷』ステージで気になっていた歌手の中村中氏出演の舞台を手掛けていた人。
そんな考え方があるのか
そんな風に考えていけたら と
ピタリとはまる質問でなくとも、ヒントになる箇所を見つけられる本。
こんなアドバイスをする人が一体どんな脚本を書くのか、気になる。。
どれもなるほど、と。
あとがき『ツイッターでは絶好・別れる・口きかない~とか書いている人がいます。~そんなことができたら、どんなに簡単かと。。。どうにかこうにか解決する方法を考え出さないとしょうがないのです。』
アドバイスするにあたり、いくつか書籍紹介があったので
読んでみたい。。。
・うつ病は「心が骨折したようなもの」「うつ病はこむら返り」
・世間は所与性 を大事にする
・人間関係はおみやげ を渡しあう関係が理想
(おみやげ=プラスになるもの)
・世間と社会 現在は中途半端に壊れた世間
『「空気」と「世間」』
『「空気」を読んでも従わない』
『クール・ジャパン!?』
・同調圧力の強さ・自尊意識の低さ=宿痾について
『不死身の特攻兵~軍神はなぜ上官に反抗したか』
・人数・場所・人『リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために~』
・アガサ・クリスティー無意識な優越感『春にして君を離れ』
・姫野桂『発達障害グレーゾーン』
・岩野響『15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ』
・橘玲「日本人アイデンティティ主義者」『朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論』
・山崎雅弘『歴史戦と思想戦ー歴史問題の読み解き方』
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大満足。言い過ぎかもしれないけど人生の愛読書にしたい。
悩みの原因を探ったり、解決の仕方が参考になったかも。
とにかく納得納得ばかり。
説得力の鬼。
じつは、「オタクの人が親にオタクグッズを無断で捨てられてずっと恨んでいる」的なタイトルだったと思うんですけどそれが入ってたらもっとよかったな…と少し。
その回答をネットで見て、この本買うと決めたので。
しかし続刊も期待。
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鴻上さんの回答がいちいち心に沁みます。
相談者さん達のお悩みが良い方に向かわれますように。
悩みというのは、モヤモヤグルグルしているものを、言語で丁寧に解きほぐして行かないと、にっちもさっちもいかなくなってしまう、と感じました。
それを先送りしていると自分の人生が自分の人生じゃなくなっちゃう。
やはり言語化能力というのは大事なんだなと思いました。
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いつも通りの勉強させられる回答。あとがきにあって納得したのが、鴻上さんがなぜこう言う回答が出来るのか。演劇の演出家として40年間プロの演劇の現場で、嫌悪や対立や怒りを減らしたり折り合いをつけたり、どうにかこうにか解決する方法を考えて来たからと。
そして、相談28舐められやすいキャラ。これは会社で怒れない私にとって学んだ〜。
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WEBでたまに紹介されているのを見かけたので読んでみた。人生相談する人って、困り事をきちんと書けるだけでもすごいと思っている。それに対して、本当に優しい語り口で回答していて、相談者に幸あれという気分になった。
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読み進めるうちに鴻上さんの回答パターンがわかってくる。ご自身の思想哲学に基づいているわけだから当然のことではあるけれども、それがだんだんと明確になってくるのは楽しかったし共感も強くなっていった。
相談を読んだ時点で一旦ページを閉じて、鴻上さんの回答を予想したりもした。
苦悩や問題を抱えている人にはとても有用な本だと思った。
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精神を病んでいる妹さんを世間体を気にして病院に行かせない親。弟さんの相談が心に残った。そう親が死んだら後悔するのだ。あの時なんで病院に連れて連れて行かなかったのかと。
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鴻上さんの優しさで作られている本。
どんな質問者にもリスペクトや優しさが感じられる。
これを読んだ相談者は、嫌な気持ちになることがなく、しっかり深く受け止められると思う。
そして、同じような悩みを抱えている読者にも寄り添ってくれると思う。
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気が落ちたときに読むおすすめの本。
本当にタイトル通りで、気合や根性のいる解決策じゃなくて、なんというか、苦しんでる人に寄り添って、ほがらかに導いてくれるのだ。
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それぞれの悩みを通して、自分を客観視出来ます。自分自身のアイデンティティを再確認しながら読み進められる不思議な本です。読後心が軽くなりますよ。
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劇作家の鴻上尚史さんが受けた悩み相談を一冊の本にしたものです。もともとネット連載されていたものだとか。私は知らなかったのですが、知っていたら絶対に毎回見ていただろうなーと思います。
本として出版されている以上、時間的な感覚はあるのですが、内容は誰もが「あるある」と思えるような普遍的な問いから「なかなか複雑な」込み入った問いもあり、バリエーションに富んでいます。
この直前に『「空気」と「世間」』を読んでいた私にとって、もっとも刺さったのが、帰国子女の子どもが奇抜な恰好をしていじめられそう、という悩みでした。
読んでみて私もかつて「日本」というシステムと闘っていたのかな、と思いました。
同調圧力やその場の空気については、他にも著書があるようですので、そちらも併せて読んでみたいです。
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「人生相談」だったら読売新聞のそれが圧倒的です。日経新聞の「私の履歴書」や朝日新聞の「折々のことば」と同様、新聞開いたら必ず読む自分にとってのメインコンテンツ。普通の日本人の今この時代のこころの断面図が毎朝、映し出されています。市民とかいうより、庶民というか、死語にも思える一般大衆の普段の暮らしの中では行きどころのない悩みが、読売新聞のそのコーナーに寄せられているのを思う時、日本で一番売れている新聞がなんで読売なのか、がなんかわかる気がします。もちろん多彩で、有能で、温かく、知的な回答者が入れ替わり答えていますが、でもたぶんその悩みはそれぞれの回答者に向けられている、というより読売の人生相談というコーナーに向けられているのでしょう。それだけに切迫感が溢れています。この鴻上尚史の「ほがらか人生相談」も、ほがらか、がついているにしても相談者にとってディープな葛藤が寄せられています。でも、相談者本人ではない、この本の読者にとっては、その悩みに回答者である鴻上尚史がどう回答するか、が読みどころになっています。読売新聞の回答のキレ、に対して、鴻上尚史の回答は、ゆっくり包み込むように相談者に語りかけています。それには文字数が限られる新聞コラムと無制限のWebというスペースの違いによりものでしょうが、鴻上尚史という劇作家の気質にもよるものでもあると思います。そもそも読売のそれは悩みそのものの炸裂に意味があるような気がして、ほがらかのそれは、相談者が、鴻上さんがどう言うだろう、という期待が滲んでいる相談が多いような気がします。うがった見方かもしれませんが、読売新聞とAERAdot.というメディアの読者の違いということもあるかもしれません。あとがきにもありましたが、「鴻上さんの人生相談に相談を送りたいのだが、これといって相談したい悩みがない」というTwitterのつぶやきがでるぐらいに鴻上尚史からの言葉が沁みます。今年の3月のNHK EテレのSWITCHインタビューでのブレイディみかこと鴻上尚史の対談で知った本ですが、2020年の締め括りとしても、読んでよかったぁ…な本でした。
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誰にでもありそうな人生のちょっとした躓きに、鴻上尚史が軽やかに答えます。重い小説の合間に、コーヒーブレイクとしても楽しめる一冊。時々、悩みに応じた本を推薦してくれるのも嬉しい。
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どういうわけか、「人生相談」が大好きである。好きな回答者をあげれば、お叱り型の佐藤愛子さんや上野千鶴子さん、分析型の岡田斗司夫さんや橋本治さん、文学型(とでも呼ぶしかない)車谷長吉さん、無頼型の西原理恵子さんなどが思いつくが、鴻上尚史さんもそこに加えたい。
この方は何型と言えばいいのだろう。とにかく相談者に寄りそう姿勢がとても温かい。上から折伏する感じが全くなくて、噛んで含めるように相談者に説いている。自分とはまったく関係のない悩みの内容であっても、読んでいるだけで気持ちがほぐれていく気がする。2も読もう。
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いろんな方のお悩みに、鴻上さんが具体的にすぐにでも行動できそうなことをアドバイスされていて、どの回答も感嘆してしまう。
気になったワードは、「同調圧力」と「自尊意識の低さ」は、日本の宿痾(長い間治らない病気)だということ。
「日本人アイデンティティ主義者」(取り立てて「自慢する指標」を見つけられなかった一部の人の中に、「日本人である」ということを「自慢する指標」にすること)。→身近にもいるので、この方のお悩みにはとても共感したし、その回答も納得。そう思いながら接したら気持ちは楽になるかも。
帰国子女のお子さんをもつお母さんからの悩みも、心に残った。
悩み相談の回答は、いつも「できるかできないか」を基準にするらしい。なるほどなぁ。
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演劇家の鴻上さんが、啓蒙主義の考え方をベースに28の人生相談に応えるのですが、心に響く言葉が多く、啓蒙主義的論理だけではない、芸術的側面も併せ持つところが感動的な著作です。
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相談してくる人たちに寄り添いつつも現実的で実現可能な解決法を教えてくれるので、読んでいてもスッキリする。
自分の親がこういう話し方をしてくれたらありがたいだろうな。
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28の悩みについて著者が回答する。
以下は、その一例。
・夫とは価値観が合わず、毎日一緒にいたいと思いません。結婚の意味ってなんですか?
・個性的な服を着た帰国子女の娘がいじめられそうです。普通の洋服を買うべきですか?
・小3から好きだったKちゃんと同窓会で再会。火鉢の底で赤く燃える炭のような私の思いは続いています
・鬱になった妹が田舎に帰ってきましたが、世間体を気にする家族が、病院に通わせようとしません
・友達と元カレが付き合いだしました。友達が許せないし、彼のことも忘れられません
・兄が継いだ実家の酒蔵がうまくいかず、田舎に帰って手伝うよう迫られ、断る決断ができません
・専業主婦の妻が、突然働きたいと言いだしました。突然の方向転換はルール違反じゃないでしょうか?
・そこそこのスペックだと思うのに、恋は連敗。モテるにはどうしたらいいですか?
・10キロ太ったら周囲の男性の態度が変わりました。結局女は容姿が10割でしょうか?
・学校のグループ内で私は最下層扱い。本当の友達がほしいです
・4歳の娘が可愛くありません
・就職活動がうまくいかず絶望的な気持ちです
世の中の理不尽に泣くもの、自分のふがいなさに歯噛みするもの、親兄弟との軋轢に消耗するもの、
様々な悩みが提示されている。
この目次だけ眺めていても、人生を生きるというのは大変な事だなあ、と思ってしまう。
内容を読むと、それぞれに真剣に懊悩する想いが相談の文章からうかがえてしまう。
数年前まで読売新聞を購読していて、その人生相談の欄を愛読していた。
人生の悩みは、健康、家族、金、職業、人間関係の5つに集約される(そりゃそうだ)
過去の悔悟、将来への不安、現在の窮地など様々ななかで、一番心に響いたのは
「やらなかった後悔より、やった後悔」アクションこそが人生を拓くきっかけになる。
仮に失敗したり恥をかいたとしても人生は0or100ではない。
58点や36点の時もあれば95点の時もある。
晴れた日も雨の日も生きて行く。雨の日は傘を差せばいいし、何だったら出かけなければいい。
まあ、そんな風に思えれば悩む事も無いんだけどね。
自分なりに悩みを解決するとしたら:
・アクション
・寛容と諦念
・違う視点の探求
・仮説と検証
・自省、自律、自尊
といったところか。