鴻上尚史のレビュー一覧
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世間と社会を対比させ、日本と欧米を比べることで両者の違いを分かりやすく書いている。
特に欧米が優れていて、日本はそれを真似るべきだという安易な主張ではなく、それぞれの背景の違い(キリスト教と世間)から冷静に分析しており非常に理解しやすかった。
現在(2024年)は本書の執筆時点(2009年)と比べてリアルな「世間」はますます崩壊している一方で、インターネット上の主にSNSを中心とした仮想の世間や空気の力は増していると感じる。
複数のコミュニティに緩く参加する、というのは自分自身も実践していることであり、それにより各コミュニティへの依存度が下がり気持ちが楽になる実感をもっているだけに、非常に -
Posted by ブクログ
イギリスと日本の空気感、暮らし、教育の違いが分かりやすく興味深かった。
プレイディーさんの著書を読んでいたので、解像度上がった気がする。
幸福論という点では明文化されているわけではないけれど、政府や世間の目を気にしてただ流されて生きていくことは幸福ではないと改めて感じた。
当たり前に行われてきたことに疑問を持ち、自分なりの考えを持ち、できれば発信もしていく、そうありたいと感じた。
結末にも記載があったけれど、コロナは大変なパンデミックであるけれど、情報に疑問を持ち自分たちで考え行動するキッカケになったのは感じる。
劇的に良くならなくとも少しずつ社会が良くなるよう小さな一歩を踏み出していくことが -
Posted by ブクログ
今現在もこの地球上で、人が人を殺める行為を必然とした戦争が起きています。
この日本でもそう遠くない過去には戦争がありました。しかし、既に戦争を体験した方が少なくなった現在、私も含め戦争を知らない人々も、学校の授業や終戦記念日など何かのきっかけで、その実態を知り、考えることも大切なのではないかと思います。
私は年に一度くらいは戦争について真剣に考えようと思っています。本を読んだり映画を観たり、その方法は様々ですが、本作はそんな思いで手に取った一冊です。
<作品紹介>
太平洋戦争末期に実施された“特別攻撃隊”により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9 -
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特攻命令を9回受けるも、生還した佐々木友次氏に関する本です。
佐々木氏は、死んでこいと発狂して命令してくる参謀長へも毅然と、死んできます、と答えるも生還。
次々と軍人が特攻で死んでいく中、そんなことがどういう精神状態で可能だったのか、本人へのインタビューも含め解説しています。
寿命がまだ来ていなかった、という言葉が印象的でした。
また、終盤は鴻上氏が当時の社会情勢なども鋭く分析しており、日本人特有の空気感で大本営発表を信じ国全体が狂ってしまったと言っています。
しかし、この時から何も日本人は成長していません。戦時下のようなことがここ数年前にありました。
コロナ禍による自粛警察、マスク警察