鴻上尚史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても読みやすく、中学生の時に出会っていたらもう少し楽に学校で過ごすことができたのかもしれないと思った本。本書では空気をつい読んでしまうのは、日本には「世間」を気にして生きてきた歴史が長いからであり、海外では「社会」を意識して生きるため文化の違いがあると指摘。この「世間」を形作るには
①年上が偉い
②「同じ時間を生きる」ことか大切
③贈り物が大切
④仲間外れを作る
⑤ミステリアス
の5つの要素があると書かれている。
また、本書は海外と日本の比較をベースに書かれていて、海外の世間を気にしない文化についても言及していた。
読んでいて確かに海外の文化で見習うべきところもたくさんあると感じたが、テレビで海外では1人で外食ができない、男同士で出かけると変な目で見られるなどの事例も聞いたことがあるので海外にも世間の目という意識はあるのでは?とも読んでいて感じた。
学校などの狭い環境の中で息苦しさを感じる人には突破口となるかもしれないアドバイスも書かれていたのでお勧めしたい1冊である。
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Posted by ブクログ
1 どんな本?
世界には「社会」が、日本には「世間と社会」が
あって世間に日本人は悩まされている事を説明す
る本。世間との付き合い方見極め方を説く本はこ
れしか無い。
2 何で読んだの?
(1) 読書本のオススメだったから。
(2) 生きづらさを解消したい。
(3) 具体的な方法を実行出来るように。
3 構 成
全26章183頁
何故先輩に従わなければならないか?〜
から始まり、世間と社会〜外国に世間は無い〜
世間のルール〜自分を大切にする〜と続き、読
者の世間や空気との健闘を祈って終わる。
4 著者の問題提起
生きづらさには日本特有の問題もあるよ。
5 命題に至った理由
外国に世間は無いと著者が感じたから。
6 著者の解
日本特有の村社会が生きづらさの原因
7 重要な語句・文
(1) 世間
(2) 空気
(3) 絶対的支配者(先輩)
(4) 社会話し
(5) 世間のルール
8 感 想
サラッと読める簡単な本だった。
刺さったのは絶対的支配者。居るか居ないかで
身の振り方が変わる。
深く知りたい事は社会話しの仕方。社会の人と
話す機会があまり無い。
人に勧めるなら空気と世間の違い。空気は皆
が作ってる。とても大変なものだ。
図やグラフでは無し
タイトル通りだがその内容は少なめだったと思う。
9 TODO
(1) 世間のボスを見極める。
(2) 空気は読んでも従わない。好きにやる。
10 問 い
一人で生きていける?
11 答 え
無理 -
Posted by ブクログ
単行本 講談社 人生に希望をくれる12の物語 2008
文庫化 ちくま文庫 人生にがっかりしないための16の物語 2025
Chapter13-16は文庫で増補。
ちなみに、Chapter15の「ほか三冊」は、
山口果林「安部公房と生きて」、
中島美代子「らも 中島らもとの三十五年」、
西舘好子「表裏井上ひさし協奏曲」。
著者の経歴と、考え。
生きるエネルギー云々が多かった。
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内容紹介
立ち止まったら、本を開こう。
言葉と対話のプロが届ける不朽のブックガイド!
「人生における希望や勇気の形が決して一つでないことを、物語を巡る旅を通じて深く知る一冊」――辻村深月
劇作家であり、演出家であり、人生相談のエキスパートでもある鴻上尚史──その信念に濃い影響を与えた「とっておきの物語」だけを厳選紹介。発表から何十年の時が経とうと色褪せぬ不朽の名作は、暗がりだらけの世界にも確かな光を見出すチャンスと、毎日を生き抜く希望のヒントを届けてくれる。文庫化に際し4章分を書き下ろした完全版! あなたの道をあなたの力で歩み出すための一冊。
文庫版まえがき
はじめに
Chapter 1『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス
Chapter 2『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア=マルケス
Chapter 3『泣いた赤おに』浜田廣介
Chapter 4『友達』安部公房
Chapter 5『人間失格』太宰治
Chapter 6『贈る言葉』柴田翔
Chapter 7『劇画・オバQ』藤子・F・不二雄
Chapter 8『大いなる助走』筒井康隆
Chapter 9『変身』フランツ・カフカ
Chapter 10『セメント樽の中の手紙』葉山嘉樹
Chapter 11『ガープの世界』ジョン・アーヴィング
Chapter 12『羊をめぐる冒険』村上春樹
Chapter 13『コンビニ人間』村田沙耶香 ※文庫で増補
Chapter 14『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ ※文庫で増補
Chapter 15『寺山修司と生きて』田中未知ほか3冊 ※文庫で増補
Chapter 16『傲慢と善良』辻村深月 ※文庫で増補 -
Posted by ブクログ
ネタバレ実在の特攻兵、佐々木友次氏が9回の出撃から生還した生涯を、本人へのインタビューをもとに描いたノンフィクション。絶対命令に逆らい、なぜ命を守り抜けたのか、命を消費する日本型組織の問題に迫る。
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本作、公正は概ね3パートに分かれます。
先ずは、特攻兵佐々木友次氏の生い立ちと9回の出撃および生還の過程。次に筆者鴻上氏と佐々木氏の対談内容、そして最後に所謂日本論のようなもの。
類書を幾つか読んできたため、戦争の悲惨なところ、とりわけ若くて優秀な兵隊が価値のない死に追いやられるシーンは多く読んできました。それは本作でも散見されます。
しかし、今回本作を読んで非常に印象にあるのは佐々木氏の寡黙さです。
これは無口というわけではありません。むしろ敢えて語らず、否、むしろ語りたくないという種類の寡黙であります。
ではなぜ語りたくないかといえば、畢竟それは理解されないからでしょう。というよりも体験者にしか分からない雰囲気というものがあるのだと思います。
当時、日本は、そして軍部はかなりおかしかったとは思います。
爾後、その異常さ声高に叫ぶでもなく、淡々と、たまたま生き残ったと語る佐々木氏の姿勢に、当時の異常さ・彼我の違いの大きさを感じずにはいられません。
それは被災・被害の体験者と周囲との圧倒的な違いに似ているのかもしれません。
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他方、この古傷に塩を塗るかのようにインタビューを行う鴻上氏は、ある意味ちょっと悪者にも見えなくもありません。
でも、氏の考えもやはり分かる気もします。
異常な雰囲気のなか、上官に立てつき、筋を通すことがどうして可能なのか。
日本という国で、雰囲気・気合、精神論が跋扈する。この手のものは、今でもやはり亡霊のごとくあまねく世間に通底していると昭和生まれの私は感じます。その雰囲気・精神論がより明示的だった昭和初期、しかも国家総動員と全体主義が盛り上がるなか、その中でも筋を通す・理を通すということが可能である個人を発見した。その心の持ちようは、日本において、新たな可能性なのでは、と筆者は考えているのかな、と感じました。
因みに最後のパートは鴻上氏による日本文化論の雰囲気が大いにありました。『失敗の本質』や『一下級将校の見た帝国陸軍』もそうでしたが、原因追及を行うと、このあたりの話になりますよね。
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ということで鴻上氏の戦争関連本でした。
これまで幾つか戦争本を読んできました。上官を拒否し、かつ無事に日本に生還したという方は初めて見ました。あるいは戦争末期だったから可能な姿勢だったのかもしれませんが、戦争関連本としてはちょっと新しいテイストであったと思います。