感情タグBEST3
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生家の住所が題名という自伝的小説?。著者の生まれ育ち、晩年の著者の父を知っているだけに、感慨深く読んだと同時に、その父の愛媛の教師が組合をしていると、昔でもそうだと思うが、人権侵害の扱いをされ、その親のもとで育ってきた著者の気持ちを汲むと胸が痛む。その気持ちをプラスに生かされ、行動力もあったのだと思うが、稀有な作家になられたのかと思う。人生も後半気になってくると、このような自伝は胸に染みる。
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大隈裏でサークル活動をしていた者として、いろいろと身につまされながら読みました。
私は10年くらいあとの世代なので、もうちょっとライトな世代ですが。
劇研さんの苛烈な様子はいまも昔も変わらないんだなあと。私はただ眺めていただけですが。
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あの当時の、倶楽部の新入生はスゴいネ。
流石に真似はできないな。まあ、他人に真似ができい事をやり遂げてきたから、芝居が作れるんですね
杉並区でも活躍を期待してます!
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鍼灸院で待ち時間に読んでたら鍼灸師さんが表紙を二度見してきた、それくらい近所に住んでます(ちなみにその若い鍼灸師さんは鴻上さんをご存知なかった、わたしは地元テレビ局でレギュラー持ってたのを見てた世代)。
居場所の物語。怒りの10代(転じて親を看取る切なさ)、演劇にしがみついた20代、諦念の60代という印象ですが、人生相談や新書とは違って、奥に流れる著者のイズムみたいなものを感じた、読み応えのある小説でした。
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ほぼ同世代かつ東京で学生生活を送ったので、非常に懐かしい物語(自伝?)だった。
鴻上氏は行動力と「何者かになろう」とした確固たる志があったんだね。そこが自分と違っていた事を突き付けられて…。
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鴻上尚史の自伝的作品。両親との思い出とその別れは誰のものであっても悲しい。仲間や家族との出会いも幸せが永続することはない。結局のところ人生は出会いと喪失なのだろう。
個人的に高校の時に演劇部に入っていて、その時の先輩が第三舞台の大ファンで「朝日のような夕日を連れて」のセリフを言っていたのが懐かしく思い出される。さらに大学時代には劇研ではないけど大隈講堂裏の長屋に部室があったサークルにいたので大隈講堂裏の描写は完全に記憶と一致した。
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相談の回答に毎回納得感があるので、自伝的という本著をどんな人なんだろうと軽い気持ちで読み出した。
一番思ったことは私もこういう細かい嫌なことがあったということ。
悪い意味ではなく、中年になって懐古趣味というか、何となく今まで何でもうまく進んできた気になってたが、子どもの頃や若い頃の繊細な気持ちを思い出した。
第二章は大学からの劇団のこと。青春が過ぎる笑
第三章は最近〜これから。
1人で仕事したり、相談に乗ったり、批判されたりよく耐えられるなと思ったが、一章、二章のような下地があるからなんだろうなと納得した。
ともかく文章が読ませるので、朝うっかり読み耽って遅刻しました笑