あらすじ
これから社会に出ていく中高生に向けて、著者が真剣に考えた「本当に役に立つアドバイス」を詰め込んだ一冊。
1 コミュニケーションについて
2 「考えること」について
3 スマホについて
4 自信を持つためには
5 友達について
6 ルッキズムについて
7 いじめについて
8 大人について
9 なんのために生きるか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なんど検索しても君たちはが
でてきてしまう。AIも困ったもんだなぁ
同僚が教えてくれた本、おもしろいみたい
よみたい、と思っていたら貸してくれた
まず読みやすい、そして語りかけるような口調。
やさしいなぁ、と思いながら読みはじめた。
だいだいの悩みはこの一冊で完結、というかんじ。
10代だけじゃなく大人にも役立つ。
・「論破より対話がかっこいい」
子どもたちの間でも流行ってきたのか
SNSでもよく聞く「はい、論破!」
すごい嫌な感じがしたのは勝ち負けとか白黒とか
そこに対話がないからなんだなぁ
・「分かり合えることは奇跡」
エンパシーとシンパシーの違い。
シンデレラのことを可哀想と思うのはシンパシー。
継母はなぜそうなっちゃったのか考えられるのが
エンパシー。わかりやすい例え。ブレディみかこさんも推奨してるわけだわ。
他人を演じてみるとエンパシーを育てることができる、
とある。確かにそうかも。
シンパシーは感受性や優しさで育てるのは手間が
かかるけどエンパシーを育てるのはシンパシーより
簡単とある。シンパシーが根底にあるからエンパシーがもっと育っていくものなんだろうと私は思った。
そして多分日本にはシンパシーという土壌があるのでは?親から子に伝わるものもシンパシー、
泣いたらかけつけてけれる、困ったら一緒に
考えてくれる、人は人に優しくしてもらって優しさの
存在を知る、自然に育っていくシンパシー。
育てるというか、育まれていくものなのかな。
どちらも必要であり、もともと人には備わってる
能力なのかもしれないなぁ。
・直感と理性どちらもバランスよく使う
直感で決めることと、理性を使い合理的に考えること、
どちらも必要。ここ数年直感で決めたことと
論理的に考えたことが一致してることが多いと思う。
結局自分の中で答えがあるんだろうな。
・悩んでると考えてるは違う
笑、ほんと確かにほんとそうだわ、
悩んでることもちゃんと考えれば、悩みじゃなくなる。
そのために人に話を聴いてもらったり、自分で
悩みを書き出したりする、自分の中のもう1人の
自分とも対話をしていくと、なーんだ、ということも
多い。そうやって何年もやってきたんだな、と
思いながら読んだ。
・他者と他人の違い
「受け入れたいのに受け入れられない
受け入れたくないのに受け入れないといけない
この2つが同時にあるのが他者」
「じゃあもういいや、と相手との関係を終わらせれば
他人、どうして?と問いかけ対話を続けると他者。
他人で終わらせるのは嫌だと思うから問いかける。
問いかけるのは、相手が大好きだから」
何十年やってるんだろう、夫という他者との関わり。
好きだから?なのかしら〜
ただお陰ですごく成長したことだけは確かだなぁ。
・好きを追求する、お互いの自由を認める
好きなものを、好きだという怖くて仕方ないけど〜
の曲が浮かぶ。
最後に「君は何のために生きるか」という問いに対するこの本の答え「何を幸せだと思い、どんな幸せを目指して生きていこうかを決めることがどう生きるかということ」
自分の幸せは自分で決めていいし、何を好きかを
発信していけばいい、心地よいものを求めるのに
遠慮はいらないんだろう。
「みんな同じ」でも「みんな違って」
もうこの年齢になると正直どっちでもいい。
同じもあれば違うもある、個性個性ということもないし
みんなで仲良くを強調する必要もない。
友達100人でっきるかな、の歌は楽しくて
ワクワクして好きだったな〜
それが強制みたいに思う人もいるのよね、
これからも○○しなくちゃ、じゃなくて、
○○したいで生きよう。
Posted by ブクログ
ラジオでの悩みの相談からその回答を考えてそれをまとめたものである。自分の体験だけではなく、いろいろな周囲の人への対応なども回答している。相談自体が、コミュニケーション、考えること、スマホ、いじめなど児童生徒の身近にある問題で、自分で対処法を考えるように促しているので、スマホで対処を求めるよりもいい本である。
Posted by ブクログ
10代のみならず、多様性の時代を生きる人必読の一冊。
この本に出会っていたら、今の自分はもっと幸せだったかもしれないと思わせられた。
ただ、この本に出会えたから、これからの自分はこれまでの自分よりもきっと幸せな生き方をするんだと思った。
鴻上さんがこの著書の中でおっしゃっていたように、何冊も本を読むより、良い本を何度も読むことは確かに大切。
もう一度読みたい。
Posted by ブクログ
「君たち」ではなく、「君」は、どう生きるか?
中高生の生きづらさに向き合う著書のアドバイスは、人生の終盤に向かっている人間の心も打つ。
きれいごとで済ませず、ちゃんと逃げ道も教えてくれる。特に遺書について書かれている部分は、今さらながらそういう使い方もあるのかと気づいた。
自分の周りの10代にせひ読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
鴻上さんが若いひとたちに向けて送るさまざまなアドバイスが中年にも刺さる。
鴻上さんの著書は何冊も読んできたので、既知の言葉が多いのだが、何度読んでも刺さる刺さる。
最初、タイトル、某有名作品のほぼパクリやん!と、びっくり、がっかりしたけれど、「君たち」ではなく「君」とした理由も、あえてこのタイトルにした理由も納得できるものだった。
*
“「多様性」は、素晴らしいことだが、しんどい”
──確かに。
みんな同じだったら楽だもんね。(わたしの感想)
鴻上さんは、多様性はしんどいことだけれど、これからもどんどん進むべきだし、私たちもそれに対応できるようになるようにするべき、というようなことを口を酸っぱくしてさまざまなご著書で述べられている。
“コンプレックス・ビジネス”
──「あなたにはここが足りません」「◯◯はいけない」という、脅しビジネス。ひとびとの心の隙間に付け入る。思えばビジネスの半分はこれではないだろうか、は言い過ぎかな。(同上)
Posted by ブクログ
悩める10代に向けて書かれた本だけど、青年期、壮年期にも。心が軽くなった。
特に「スマホについて」「なんのために生きるか」の章は若い人も大人も読んだ方が良いと思った。
自分の足で見聞きして自分の頭で考えて判断する生き方をしないとなと、再認識。
Posted by ブクログ
人の生き方と自分の違いで迷ったりした時に必ず読むのが向上さんの本です。
この本はとても良いが、読むべきはもっと若い世代の子たち。
中学か高校の科目として取り入れるべき!!
Posted by ブクログ
鴻上さんは、同じ方向を向く時代から多様性の時代になったことを強調し、他者の自由を認める関係のすばらしさを語る。
平易な言葉で本質を伝える。
大人にも響く。
シンパシーでなくエンパシー(共感力)
悩みを箇条書きにする
「めんどくさい」と「普通」とさよなら
「たった一つの正解」がない問題を考える
「たった一つの正解」を解く意味はたくさん知識を身につけて多様な視点を得ること
スマホの問題点は
自意識の拡大、孤独を奪ったこと、デフォルトモード・ネットワークが働かないこと
友達は、お土産を渡し合う関係がいい
特にいじめについての提言は胸をうつ。
Posted by ブクログ
「デフォルトモード・ネットワーク」。ボーっとしている時間は何も考えていないのではなくて、頭の中を整理している。
スマホや喧騒から離れて静かに心を落ち着ける時間を作ることは大事なんだなと思う。
Posted by ブクログ
30年前にこの本と出会いたかった。私の人生は大きく変わっていたかもしれない。そんな気持ちにさせてくれるほど、この本には大切な考え方が詰まっている。できるだけ多くの未成年者がこの本と出会えますように。
Posted by ブクログ
日本以外はじゃんけんはあまり有名ではない。日本人が対話が苦手なのは、じゃんけんがあるから。大切な問題はじゃんけんに任せてはいけない。
多数決もどうか。最終的にはそうするにしても、対話が先にあるべき。数の暴力を防ぐ。
シンパシーとエンパシー。同情、共感、と客観的な立場で相手の気持ちを考えること。シンデレラの継母は、なぜシンデレラをいじめたのだろう、と考える能力がエンパシー。
被災地に折り鶴を送る人はシンパシーが強い人。しかし相手の立場では考えていない。シンパシーよりエンパシーを育てる。
進路、良いもの、ベター、がわからないときは、最悪じゃないもの、を選ぶ。どちらがいいか、ではなくどちらが避けたいか、を考える。
考えることを邪魔にする強敵「面倒くさい」と「普通」。
面倒くさいは好奇心を殺す。普通(別に)は思考が停止する。思考停止は、その瞬間は楽だが、ゆっくり腐らせる=不幸にする。
普通を疑うためには、考える必要がある。
優秀な工場労働者が必要な時代から、多様性に対応できる優秀な人材=自分の頭で考える人材、が必要になった。日本にユニコーン企業が生まれないのは、考えず、和を大切に、という工場労働者を作る教育から、多様性の時代に合わせた教育に切り替えなかったから。
みんなのために頑張る、はわかりやすい動機だが集団がなくなったら何もできない。
答えがひとつではない問題に取り組むのは、考えるため。
では、答えが一つの問題を学ぶのはなんのためか=多様な視点を身につけるため。知識が多ければいろいろな角度から考えられる。
大学で急に考えろ、といわれても無理。それまでは暗記=正解を出す、ことが勉強だった。
世界の問題はひとつの正解がないものばかり。地球温暖化、経済格差、エネルギー問題、食料問題、紛争、核問題など。
今は面白いが苦しい時代。情報が多くて偽物も多い。
スマホによって、1,自意識が拡大した=いいね、を意識する。2,不安が加速した=他人と比較することが増えれば不安になるのは当たり前。3,デフォルトモードネットワークが働かない=ぼーっとする時間がなくなった。4,広告が追いかける=検索ワードに従って広告がでてくる。5,孤独がなくなった=ひとりで孤独を味わう時間は無い>孤独を知ると、新しい世界が見えてくる。どこにいても、自宅と同じ生活ができてしまう、のは孤独がないという欠点。
スマホは日常生活そのもの。連れ戻される。
ネットで簡単に時間が潰れるのは、考えずにいられるから。長編映画、本を読むように体力や精神力がいらない。
簡単に手に入れた知識は簡単に忘れる。何かに感度したら、ひとりでゆっくりと考える時間をつくる。
ツイッターでの匿名率は、諸外国は3割くらい。日本は75%。
悩んで意味のあることと悩んでもしょうがないこと、を分けられるか。
成熟する、大人になる、成長する、とは、問題がおきたときになんとかできる人、もめたとき、トラブル、調子がいいとき、など、いつでも主体的に解決できる人。
映画は時々ぼーっとしても終わるが、本は終わらない。
なんのために生きるか=幸せになるために生きる=幸せとはなにか。これを考えると、なんのために生きるか、の解答が出る。
Posted by ブクログ
鴻上先生の本何冊か読んでれば新しい発見はない、簡単な言葉で書かれた総集編って感じの本
令和の教科書に鴻上先生の文章載ってるの希望しかない
マジで鴻上さんのすごいところは、語り手が受け取りやすい語り口のパターンがたくさんあるところ
あの人生相談ができる経験の厚みと寄り添える器のデカさよ
分厚い大人になりてえなという最近のテーマ
もうちょっと考えたい
それはそれとして、大人になった今も実践がうまくできてないことばっかだわ〜
思考の癖を矯正するのにはまだまだトライアンドエラーよ
Posted by ブクログ
鴻上さんによる10代に向けてのメッセージの決定版的一冊。「51対49」の説得を目指すこと、シンパシーとエンパシーを育むこと、ジャンケンと多数決の使い所を考えること、ベターとワースで選択すること、「普通」という返答を禁ずること、などは心に留めておきたい。
Posted by ブクログ
Audibleで就寝時に小学生の子どもたちに少しずつ聴かせていました。
前半は、コミュニケーションやスマホの話、自分の頭で考えることなど子どものうちに知っておいてほしい納得のいく内容で好印象でした。
後半は、若干筆者の主観的な意見が多く感じて、100%は首肯しかねると思いました。
対象年齢は、中学生以降がお勧めです。
なぜなら、合理的に考えることの例えで、サンタクロースの存在を挙げているからです。
まだ小学生の子どもたちに、突然正体をばらされてしまい、合理的に考えればおかしな点をズバズバと指摘されてAudibleを聴きながら全員絶句でした。
何もそんな例えを挙げなくてもいいのに、、、。
翌朝、子どもに「サンタクロースってお母さんなの?」とやはり気になったようで聞かれました。
「合理的に考えた場合はね」とだけ答えました。
Posted by ブクログ
人生には悩みは付き物、特に10代から20代は学友との共同生活から始まり、社会人の仲間入りと全く違った世界へ踏み出す時など必ずや出てくる。その悩みは人それぞれだが、決して一人で悩まず、友人、家族、同僚、先輩、それに上司と相談する事だ。素直に率直に申し出る(質問)事から自分の悩み、思い、対処方法など「自分で考えた事」を思い切って行ってみる事で、思わぬ「解答、少なくとも助言」が貰え、気持ちも楽になる。ここにあるように「無口で籠ってしまう」と誤解が生じたり、思った方向へ進まない事にもなりかねない。悔やむとしたら「あの時話ししなかった」とか「あの時自分が何もしなかった」ことを後から悔やむのだ。現代は自分の「好き」なことを追求していく事が「なんのために生きているのか」を発見でき、過去の「皆んなと一緒」(協調性社会)から自分はこう生きたいという独自行動(多様性)があることを知っておくべきだ。
Posted by ブクログ
人生相談を読んでいてマトモな人だなという印象を持ってるので、若者向けのこの本も読んでみた。
世間体なんて大人こそ耳が痛い内容だし、スマホとの付き合い方、悩むと考えるの違い、自信を持つこと(これは心がけてるけどすぐ忘れる)はためになった。
自分が40数年でわかったこともアッサリ書いてあった笑
・たった一つの正解があるものはラク。(なので私は幼児に勉強させないようにしている)
・絶対はない
・人の考えてることはわからない(こう思われてるんだろうなと思ったり、勝手に悩んでも全然違ってたことは多々あった)
世の中どんどん単純なことが好まれる傾向が強まってるけど、人は人と関わらずには生きていけないことや、人心・人間関係が単純ではないことは変わらない。
最後にすぐ「めんどくさい」がクセなので気をつけようと思います。
若い子だけでなく大人も一読の価値あり。
Posted by ブクログ
君たちはどう生きるか から、君はどう生きるか へと、時代の変化は必然なのですが、なぜ「君たち」の方もいまさらあれほど受け入れられたのか。
読んでないからなんともですが、そちらにも何か現代とリンクするものがあるのかも。