【感想・ネタバレ】君はどう生きるかのレビュー

あらすじ

これから社会に出ていく中高生に向けて、著者が真剣に考えた「本当に役に立つアドバイス」を詰め込んだ一冊。

1 コミュニケーションについて
2 「考えること」について
3 スマホについて
4 自信を持つためには
5 友達について
6 ルッキズムについて
7 いじめについて
8 大人について
9 なんのために生きるか

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ラジオでの悩みの相談からその回答を考えてそれをまとめたものである。自分の体験だけではなく、いろいろな周囲の人への対応なども回答している。相談自体が、コミュニケーション、考えること、スマホ、いじめなど児童生徒の身近にある問題で、自分で対処法を考えるように促しているので、スマホで対処を求めるよりもいい本である。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本以外はじゃんけんはあまり有名ではない。日本人が対話が苦手なのは、じゃんけんがあるから。大切な問題はじゃんけんに任せてはいけない。
多数決もどうか。最終的にはそうするにしても、対話が先にあるべき。数の暴力を防ぐ。
シンパシーとエンパシー。同情、共感、と客観的な立場で相手の気持ちを考えること。シンデレラの継母は、なぜシンデレラをいじめたのだろう、と考える能力がエンパシー。
被災地に折り鶴を送る人はシンパシーが強い人。しかし相手の立場では考えていない。シンパシーよりエンパシーを育てる。

進路、良いもの、ベター、がわからないときは、最悪じゃないもの、を選ぶ。どちらがいいか、ではなくどちらが避けたいか、を考える。

考えることを邪魔にする強敵「面倒くさい」と「普通」。
面倒くさいは好奇心を殺す。普通(別に)は思考が停止する。思考停止は、その瞬間は楽だが、ゆっくり腐らせる=不幸にする。
普通を疑うためには、考える必要がある。
優秀な工場労働者が必要な時代から、多様性に対応できる優秀な人材=自分の頭で考える人材、が必要になった。日本にユニコーン企業が生まれないのは、考えず、和を大切に、という工場労働者を作る教育から、多様性の時代に合わせた教育に切り替えなかったから。

みんなのために頑張る、はわかりやすい動機だが集団がなくなったら何もできない。

答えがひとつではない問題に取り組むのは、考えるため。
では、答えが一つの問題を学ぶのはなんのためか=多様な視点を身につけるため。知識が多ければいろいろな角度から考えられる。
大学で急に考えろ、といわれても無理。それまでは暗記=正解を出す、ことが勉強だった。

世界の問題はひとつの正解がないものばかり。地球温暖化、経済格差、エネルギー問題、食料問題、紛争、核問題など。

今は面白いが苦しい時代。情報が多くて偽物も多い。
スマホによって、1,自意識が拡大した=いいね、を意識する。2,不安が加速した=他人と比較することが増えれば不安になるのは当たり前。3,デフォルトモードネットワークが働かない=ぼーっとする時間がなくなった。4,広告が追いかける=検索ワードに従って広告がでてくる。5,孤独がなくなった=ひとりで孤独を味わう時間は無い>孤独を知ると、新しい世界が見えてくる。どこにいても、自宅と同じ生活ができてしまう、のは孤独がないという欠点。
スマホは日常生活そのもの。連れ戻される。
ネットで簡単に時間が潰れるのは、考えずにいられるから。長編映画、本を読むように体力や精神力がいらない。
簡単に手に入れた知識は簡単に忘れる。何かに感度したら、ひとりでゆっくりと考える時間をつくる。

ツイッターでの匿名率は、諸外国は3割くらい。日本は75%。
悩んで意味のあることと悩んでもしょうがないこと、を分けられるか。
成熟する、大人になる、成長する、とは、問題がおきたときになんとかできる人、もめたとき、トラブル、調子がいいとき、など、いつでも主体的に解決できる人。
映画は時々ぼーっとしても終わるが、本は終わらない。

なんのために生きるか=幸せになるために生きる=幸せとはなにか。これを考えると、なんのために生きるか、の解答が出る。

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2024年11月01日

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