鴻上尚史のレビュー一覧
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【声の要素】
(1)声の大きさ、(2)声の高さ、(3)声の速さ、(4)声の間、(5)声の音色
声を出す時は、「首、肩、胸などに緊張がないこと」、「おなか(丹田)で声を支えていること」、「声が前に出ていること(きちんと対象の個人や集団に声のベクトルが向いていること)」
胸、ノド、唇、鼻、頭の5つを共鳴の場所として使う。
【言葉のヒント、3つの輪】
「第一の輪」自分に対してだけ話しかけている状態
「第二の輪」相手に話しかけている状態
「第三の輪」みんなに話しかけている状態
上記の輪と状況がずれると不自然さを感じる。例えばファーストフードの店員がマニュアル通りの言葉を話している時は相手に話しかけてい -
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新年早々腹を抱えて笑わせてもらいましょう!と手に取った鴻上さんのエッセイ、しかしその内容は3.11を前後しての連載ということで軽妙な語り口とは裏腹にいつになくシリアスなものであった。
しかしながら何か物足りなさを感じてしまうのは何故だろう…
あの日の大混乱のなか暴動が起きるどころかクラクションや罵声ひとつなく整然と列をなす姿に世界が礼賛した日本人の秩序正しさ…しかしそれはあんな事故を目の当たりにしたにもかかわらずまるで他人事のように原発再稼働に踏み切ろうとするお気楽さの裏返しであることをもっと糾弾して良いのではないのだろうか?
その歯に衣着せぬストレートな発言でネットがまた大炎上するであろう不 -
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鴻上さんが、コミュニケーションということに対して深い洞察を持っているから劇団の演出をやっていたのか、それとも、演出を通じて多くの人間と深く接した結果、コミュニケーションについて理解をしたのか、いずれかはわからないけれど、鴻上さんの話しは、思わず唸ってしまうほど、的確に本質を捉えた考察が多い。なかなか言葉で表現しにくい、心理の機微を、上手に言葉にしている感じだ。
コミュニケーション能力は時に、命にも関わってくる問題になる。心底悩んだ時に、誰に相談することも出来ずに、みずから命を断ってしまう人も、世の中にはたくさんいる。鴻上さんの言葉は、そのような人に届いた時、命を救う最後の綱になる可能性が高い -
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自分は演劇人である。もちろん鴻上尚史さんのことは存じ上げている。がしかし、今回は演劇とは切り離して一般生活もしくは仕事上で役立つかな?とか思い、純粋に一般人のつもりで本書を購入し読んでみた。
・・・んー、演劇ワークショップの本ですね。一般の人が実際に実践するかといえば正直難しそうだし、とはいえ、演劇人の基礎訓練もしくは演劇に興味のある人向けのワークショップには使えそうなネタがいっぱい。少なくとも純粋に一般人のつもりで読もうとした私の気持ちはリセットされ、今後の演劇活動の参考にしたいな、という思いで読む方向に変更。
感情を表に出すのがヘタな人には有用かも。しかし、そーゆーひとが自らこの本と手に -
Posted by ブクログ
演出家が教える日常で使える表現アップ方法術。
自分自身が眠っている能力を少しかえることで魅力的に演出できるようになるということを「声」「体」「表情」等の切り口から説明される。
・声「大きさ」、「高さ」
声の大きさというところは
周りにいる人ですごく聞きやすいと思うのは声の高さが重要になっていると再認識できる。
コンサルタントや研修講師でも聞きやすいと思うのは、大きさもさながら、高さも大きな要因の一つである。
自分の声のトーン、高さも時と場合により合わせていけたらいいと思える。
・話のベクトル
話すベクトルも重要である。
もし、相手が期待する内容でなく、当たり前だが違うベクトルであれば、