鴻上尚史のレビュー一覧

  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    世間についてなんとなくで認識していたけど「世間」をありとあらゆる方向から言語化してくれてる対談形式の本。

    世界と比べて日本人はTwitterの匿名性の高いこと、見知らぬ人への不信感が高くその上見知らぬ人を判断できる自信のなさについて書かれているのも面白かった。

    日本人の自己肯定感の低さ、自尊心のなさは「個人」というものがないからだ。という話はすごく腑に落ちた。この個人がない話はいろんな切り口で語られる。

    日本には社会がなくて世間がある。自己責任という言葉は個人がない日本でよく使われる不思議な言葉というのもすごく歪んでいて面白かった。

    出版された時期がコロナ禍だったのでコロナ禍の日本にフォーカスしているものの言語や宗教、教育制度など幅広く網羅している。

    この2人の話は断定的な部分もありつっこみたいところはちょいちょいあるけど面白く読めた。

    本の中で挙げられていた岡檀さんの「生き心地の良い町」が面白そうなので読んでみたい。 

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    2022年11月11日
  • 人間ってなんだ

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    鴻上尚史(1958年~)氏は、早大法学部卒(在学中は早大演劇研究会に所属)の劇作家・演出家で、日本劇作家協会会長(代表理事)、日本劇団協議会・日本演出者協会理事、桐朋学園芸術短大演劇専攻特別招聘教授等。岸田國士戯曲賞(1995年)、読売文学賞(2009年)等を受賞。TV・ラジオ等への出演、幅広いテーマでの執筆活動等も行っている。
    本書は、週刊「SPA!」で1994~2021年の27年間に亘り連載された「ドン・キホーテのピアス」の1,204篇のエッセイの中から、「人間ってなんだ」というテーマで書かれた32篇をまとめたものである。尚、続篇として、『人生ってなんだ』、『世間ってなんだ』の2冊が刊行される。(予定)
    私は、これまで、著者の『「空気」と「世間」』、『不死身の特攻兵』を読んだことがあり、また、著者(と関根麻里)がMCを務めるNHK番組「COOL JAPAN」が好きでよく見るのだが、著者の見解・コメントにはバランス感覚があり、本書についても興味を持って手に取った。
    本書に出てくるエピソードは、当然ながら著者の本職である舞台・演出に関わるものが多いのだが、一般の目線で見ても様々な示唆が得られる。例えば以下である。
    ◆「僕は演出家として、すっと「どんな人にも事情がある」と思って仕事をしています。同情するかどうかは別にして、その「事情」を知ることが、共に仕事をするためには必要不可欠なのです。・・・大切なことは、相手の「事情」を考えられることです。これがエンパシーの能力です。・・・シンパシーは、感受性の問題として語られがちです。感受性ですから、ある部分は天性のものだと思われています。育てても限界があると。でも、エンパシーは能力です。能力は育て上げることができるのです。」
    ◆「「笑い」は知性や感性と密接な関係があると思っています。・・・まず、ある一定の知性という構図があって、それからズレるから、笑いが起こるのです。・・・「構図(シェーマ)」とは、その人の持っている世界観、考え方、感じ方、のようなものです。つまりまあ、世の中とはこんなもんで、人間てのはこんなもんよと、その人が意図的にも無意識的にも思っているルールみたいなものですね。そこからズレたものを見たり経験した時、人は笑うと考えられるのです。」「「親しい友達」や「部活仲間」や「恋人」の間にいる時、僕達は、共同の価値観の中で安心し、この現実を生きるために身につけたさまざまな個人的な知恵=「構図」を手放し、結果的に、子供の「構図」の状態になっているのじゃないか。」
    ◆「どんなモノにも両面あるわけで、両面のどっちに焦点をあてるかというのは、もう、その人の人間性になったりするわけです。」
    ◆「僕たちは、自分の想像以上に、じつは自分の体の状態に影響されていると思っています。・・・僕は、「座った体」で考えたものは「座った体」に感動を与えることはできても、「動く体」には届きにくいだろうと思っているのです。「動く体」とは、つまりは「生活する体」です。手足を動かし、うろつき、試行錯誤する体です。それは、そういう体で思考しないかぎり、そういう体には届かないと思っているのです。」
    マルチな能力を発揮する演出家ならではの、読み易く、数々の示唆の得られるエッセイ集である。
    (2022年8月了)

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    2022年08月25日
  • 不死身の特攻兵(3)

    ∞

    無料版購入済み

    ✎*˖゚

    ___φ(。_。*)

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    2022年09月30日
  • 「空気」と「世間」

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    「空気」を読んでも従わないを読んで、その大人版とも言われる本書を読んでみることにした。
    改めて基本となる「世間」の考え方を理解。「世間」には5つのルールがあり、その中の何かが崩れたものが「空気」と呼ばれるものになる。
    「世間」の方がより強固なものであり自分の力ではなかなか崩せないものではあるが、より正体がわからない、不安定という意味では「空気」の方が厄介なものという感じもした。
    また、「空気」を読んでも…の中では、あまり触れられなかった話題として「宗教」という視点での考察がされていた。これが非常に興味深いものであった。
    日本人にとっては、基本「世間」が絶対的なもの、唯一信じられるものであるのに対して、西洋ではこの「世間」にあたるものが神、つまり宗教にあたるのではないか。
    人は結局何かすがるものがなくては生きていけない。日本人はそれが「世間」「空気」であるから、その呪縛からなかなか逃れられない。西洋では「世間」はない。神のみぞ信じるものであるという意識があるから、日本人のように周囲の人を気にすることはない。
    これまで神、宗教というものが自分にとっては得体の知れないものに正直感じていたが、この本を読んでその存在の意味が少しだけだがわかった気がした。
    最後に、「空気」を読んでも…にもあったが、改めて一つの「世間」、共同体に属することの危険性、リスクを感じた。ゆるやかに、複数の共同体に所属する。何だかんだでほぼ仕事でのつながりしかない現在の自分を反省し、何かしらの行動に移していきたい。

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    2022年08月07日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    イギリスの教育は良い日本はダメばかり。

    これだけ日本の教育批判してしまうと、共感したモンペが重箱つつきで教師を追い詰め、教師は全てルール化しないと身動き取れないようになるだけだと思う。

    教育を良くしたいなら、まずは家庭での教育について議論されてはどうか。

    現にそれだけ素敵な教育を受けれるイギリスが、ホームレス増加低所得者の現状、差別など随分日本より世知辛いのは何故か。

    教師の肩を持つ気はないが、一生懸命な教師もたくさんいるだろうし、日本の教育の良い部分もたくさんと思う。

    批判は簡単。
    一つやり玉を作れば総攻撃してそのせいにしてれば簡単。

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    2022年07月05日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    「僕はイエローで」の著者の対談本。
    この方の本を読むと教育の大切さが身に染みる。
    海外賛美をするわけでないが、イギリスの教育を知ると、日本はこのままで大丈夫なのかと絶望的な気持ちになる。

    同調圧力、村社会というのはもちろんメリットもあるが、現代社会においてはデメリットの方が際立ってしまう。
    自民党系の保守おじさん達が権力を握っている以上、あと数十年は変わらないのだと思う。

    校則には全く意味がないというのは、私も子供の頃から感じていた。
    スカートの丈が短いと目くじらを立てる教師たちは、もっと他に教えることがあるのではないかと。

    あと、新卒一括採用の就活。
    みんな横並びで同じことをするこの価値観と文化には、ずっと違和感を抱いていきてきた。
    著名人たちはそんな個性を生かして活躍しているけど、生きづらさを感じている一般市民は、そこそこ周りに合わせて生きていくしかない。

    自分の子供にも同じ経験をさせるのかと思うと本当にこれでいいのかと悩む。
    公立教育を受けさせるのはもう一度考え直した方がいいのかもしれない。

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    2022年07月01日
  • 孤独と不安のレッスン

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    孤独が悪い訳じゃない ただ人は脆いものだから
    すがるものは多い方がいい
    帰ってこいよ/amazarashi

    『孤独と不安』は人生を豊かにする。

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    2022年03月21日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    この本が出版されたのが2020年の新型コロナ第2波の最中のこと。言っていることは分かる。分かるけれど、もう少し学術的だったり日本文化論のような読み物であることを期待していたのだけれど、かなり時事放談のような感じで内容がやや浅めなのが残念だった。「ほら、これも同調圧力、あれも同調圧力でしょ?」とそればかりであった。

    僕は同調圧力というのはそれをかける側の問題ではなくて、感じて従ってしまう側の問題だと思っている。

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    2022年02月20日
  • 親の期待に応えなくていい(小学館YouthBooks)

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    読む人が読むと突き刺さる内容かもしれない。コミュニケーションに必要なのは「落とし所」を見つける能力である、と言うのはとても良い表現だと思った。

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    2022年02月10日
  • 青空に飛ぶ

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    佐々木さんの話が多かったので、
    どちらかと言えば主人公•友人の話を読みたかった自分にとっては 途中、読むのが辛かった。
    けれど、2人の生き方がすごくリンクしていて。

    個人的には、最後の20〜30ページ部分の展開が、心を引っ張られるようだった。
    自分のことを理解していない誰かが
    良かれと思ってやっている
    もしくはこうあって欲しいと思い行動することが
    どれほど自分を苦しめるか。
    特に学生の時はそんなことがあった気がする。その感覚を思い出させられて、友人と一緒に苦しくなった。

    戦うことや潔いことが正解でもないのかな。

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    2022年01月27日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    相談してくる人たちに寄り添いつつも現実的で実現可能な解決法を教えてくれるので、読んでいてもスッキリする。
    自分の親がこういう話し方をしてくれたらありがたいだろうな。

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    2022年01月25日
  • 鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    当然よかったのですが、
    シリーズ3冊目なので新鮮味は
    なかったため⭐︎3にします。
    相談者さんに対する
    鴻上さんのお答えを読んでいると
    心が落ち着きます。


    「自分が不安な時、自分より弱い立場の人を
    責めて安心したり、誰かのミスを激しく
    責めたててネガティブな感情を発散させる
    心の動きです。」
    というところが印象に残りました。

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    2021年12月28日
  • 学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか

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    【読んで、対話しよう。これからの学校の在り方を考えたいと、思っている人にオススメ】

    工藤先生の麹町中での取り組みに対して、鴻上氏が質問を重ねていく対談をまとめている。工藤先生の著書を読むのでも十分だが、もう少しだけ掘り下げて聞いてくれているので、そういう所はありがたい。

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    2021年10月29日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    コロナ渦の中での「世間」と「社会」に関する対談
    ほんの少し賢い個人=いま自分の生きている「世間」の中で窒息しない様な回路をみつけられる事

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    2021年10月12日
  • 親の期待に応えなくていい(小学館YouthBooks)

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    毒父育ちです。
    父親にされて嫌だったことは絶対に自分の子供にはしない、自分のようになってほしくない。と、思って色々な毒親の本を読んだりしてました。
    (まだ未婚で子なしですが)

    しかし、「自分のようになってほしくない」というのも親の期待であると、この本に教えられました。
    自分がされて嫌だったなら、自分が父親と話し合えばいいだけ。そこに子供は関係がない。

    今も毒父の攻撃はあり、自分の人生はこうやって進んでいくのだな、と自分の人生を諦め、自分が歩みたかった自分の思う幸せな人生を子供に歩ませようとしていることに今の時点で気づけて良かったです。

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    2021年10月07日
  • 青空に飛ぶ

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    リアルな戦争の話にいじめの問題を絡めた話
    特攻隊の話もいじめに苦しんでる話も、凄まじすぎてなんとも言えない気持ちにさせる
    感動の一作とあるが、感動よりもなかなか消化不良な嫌悪感が残る作品だった

    悪い作品という意味ではない
    戦争というテーマの割にとても読みやすいし、一気に読めるし、なにより考えさせられる
    ただ、重いなぁ…

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    2021年10月10日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    著者2人の対談によるもの。新型コロナウイルスの蔓延による騒動を踏まえて話したものが、昨年夏に出版されているわけだからだいぶ短い期間でつくられたんだろう。だから対談なんだろうし、たとえば文字の起こし方とか随所に突貫的なところが感じられる。言い換えれば、著者2人にとってはそのくらいコロナを受けた学校の休校とか、緊急事態宣言とからめた自粛要請、自粛要請と絡めた自粛警察の対応といった一連の国内社会……もとい世間の動きが気になったということだろう。
    話の筋としては2カ月ほど前に読んだ佐藤氏の『加害者家族バッシング―世間学から考える―』と同じなだけに、そのお説にお目にかかるのが二度目だからか特に佐藤氏のお話のほうで、何でもかんでも元凶を日本世間のあり方に寄せすぎな気も。とはいえ、おおむね大いに(圧力なしに)同調できる内容。
    社会と世間の違いとして、「社会変革」といったことばに耳なじみがあるように、社会は変革できるものであるのに対し、「世間変革」といわないように世間は所与で変革も何もできない(p.145)というのに納得。つけ加えれば、世間が変革できないというのは実態というか、態にあたるものがない、つまりまさに「空気」のように蔓延・充満しているようなイメージ。対すれば、社会だって有形なわけじゃないけど、何らか態があるような感じがするもんね。

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    2021年07月03日
  • 不死身の特攻兵(1)

     

    購入済み

    良い

    特別攻撃隊により、多くの若者が亡くなっていった。だが、上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。

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    2021年06月26日
  • クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン

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    ネタバレ

    途中まで「クール」な日本の産物を細かに説明していて、「日本サイコー」「やっぱり日本が1番!」的な本かと思っていた。しかし最後の最後で西洋的な考え方・東洋的な考え方という比較観点が提示されていたのと、日本政府によるクールジャパン施策への問題提起がなされていた点が興味深かった。

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    2021年05月29日
  • 「空気」と「世間」

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    メルカリ売却
    スジの通った理論が、空気を読めで、実行できないこと。これが日本人。
    その意味がわからないのがアメリカ人。

    スジが通らなくても、そこを何とか って言って、無理やる通すのが日本人。
    スジが通らないから、通さないがアメリカ人。

    アメリカ資本の会社に勤務できて良かったと、つくづく思った。

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    2021年05月06日