鴻上尚史のレビュー一覧
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友人と連絡を取ることも減り、寂しいと感じることが増えました。
一人に耐えられるにはどんな心持ちで生きていけばいいんだろうと思い、読みました。
人は本来孤独な生き物で、
1人は寂しいとか、1人はみじめ、というのは思い込みであり、
本当の孤独は自分を成長させる。
本当の孤独は、自分を深く理解する手助けをしてくれるものであり、1人でも大丈夫と思える人は、ずっと強くなれる。
でも結局、他者との関わり合いは大切であり、
他者とどう付き合っていくかが自分を成長させると言っており、
やっぱり人間は1人じゃ生きていけないのか?と
途中から疑問に思う内容がしばしばありました。
自分の寂しさを埋めるために他 -
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著者2人の対談によるもの。新型コロナウイルスの蔓延による騒動を踏まえて話したものが、昨年夏に出版されているわけだからだいぶ短い期間でつくられたんだろう。だから対談なんだろうし、たとえば文字の起こし方とか随所に突貫的なところが感じられる。言い換えれば、著者2人にとってはそのくらいコロナを受けた学校の休校とか、緊急事態宣言とからめた自粛要請、自粛要請と絡めた自粛警察の対応といった一連の国内社会……もとい世間の動きが気になったということだろう。
話の筋としては2カ月ほど前に読んだ佐藤氏の『加害者家族バッシング―世間学から考える―』と同じなだけに、そのお説にお目にかかるのが二度目だからか特に佐藤氏のお -
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鴻上さんの人生相談二冊目です。
一冊目と変わるところはなく、違う種類・内容の相談に鴻上さんが答える形式です。
前回のものと基本的に同じ感想で、様々な相談に対して親身にアドバイスしていて、しかも応用できるようなところが少しずつあり、読んでいても楽しい(というと語弊がありますが)ところも良い感じです。
が。
一問だけ、少し気になってしまった部分があったので、それについて書こうと思います。
【相談5】
「これまで容姿に対する男性の態度・言動に、ひどく傷つけられてきました」というもの
回答の内容をざっくりまとめると:
・ネガティブな人には誰も近づいてこないから、無理せず頑張って笑うこと。無理を -
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28の悩みについて著者が回答する。
以下は、その一例。
・夫とは価値観が合わず、毎日一緒にいたいと思いません。結婚の意味ってなんですか?
・個性的な服を着た帰国子女の娘がいじめられそうです。普通の洋服を買うべきですか?
・小3から好きだったKちゃんと同窓会で再会。火鉢の底で赤く燃える炭のような私の思いは続いています
・鬱になった妹が田舎に帰ってきましたが、世間体を気にする家族が、病院に通わせようとしません
・友達と元カレが付き合いだしました。友達が許せないし、彼のことも忘れられません
・兄が継いだ実家の酒蔵がうまくいかず、田舎に帰って手伝うよう迫られ、断る決断ができません
・専業主婦の妻が、 -
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世間と社会の違いを論じる。
世間は、多分に情緒的で、排他的で、共有する時間があり、神秘的。
この辺、甘えの構造とか、タテ社会の人間関係などと通じる。
宗教に背中を守られる個人からなる西洋社会と異なり、日本人はそも、世間との関わりでしか自分がないのだが、この世間が失われていく中で、空気、というものが捉えられる。
そもそも、日本語が、極めて世間に立脚した言語であるし。
まあ、なるほどと思わせる内容だが、保守、ネトウヨを、世間原理主義とぶった切るのは辟易。
リベラルが別段、理知的というわけではないし。
ま、10年以上前の本出し、その頃はそうだったのかな。 -
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ネタバレ『不死身の特攻兵』のほうがわかりやすかった??
主人公の現在と 本を読んでの歴史が交互に繰り返されるのだが
中学生にも読みやすいよう、主人公がかみ砕いたような特攻の歴史だと もっととっつきやすいだろうか
(イジメものなので とっつきやすくはないのだが)
奇跡なんて起こらなくて
でもラストの 島への転校の選択は こういう方法もあるのか、と。
確かになぜいじめられた方が転校したり、引っ越したり負担が大きいのだろう。。。という問題はあるけれど
また大人数の慣れない環境に 疲弊しきった状況で飛び込むよりは
こういったせめて 負担の少ないであろう新境地への方が
いいのかと。
3月のライオンで ま