鴻上尚史のレビュー一覧

  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

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    ある特攻隊員へのインタビューをベースとして、戦争及び特攻隊員のリアルを描いている。これを書いているのが「空気と世間」を書いている著者・鴻上尚史さんと同じとのこと。この方は演出家の一面も持っているということで、その多彩な活躍ぶりに驚かされる。
    さて、話は「9回特攻に出撃して、9回生きて帰ってきた」という佐々木友次さんのインタビューから始まる。これまでの「お国のために華々しく突撃してまいります!」的な美談?話が多い中で、このような方の話は貴重とも言える。
    その中でも、特攻の効果についてわかりやすく伝えている言葉が印象に残っている。
    「卵をコンクリートにたたきつけるようなもの。卵は壊れるが、コンクリ

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    2023年02月16日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    WEBでたまに紹介されているのを見かけたので読んでみた。人生相談する人って、困り事をきちんと書けるだけでもすごいと思っている。それに対して、本当に優しい語り口で回答していて、相談者に幸あれという気分になった。

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    2023年02月11日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    読み進めるうちに鴻上さんの回答パターンがわかってくる。ご自身の思想哲学に基づいているわけだから当然のことではあるけれども、それがだんだんと明確になってくるのは楽しかったし共感も強くなっていった。
    相談を読んだ時点で一旦ページを閉じて、鴻上さんの回答を予想したりもした。
    苦悩や問題を抱えている人にはとても有用な本だと思った。

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    2023年02月05日
  • 鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    気持ちが楽になっていく本。
    悩みは違えど、そこに書かれている温かな言葉の数々が
    自分の今の状況に対しての応援に聞こえてくる。

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    2023年01月31日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    初めはすごく偏った思想の本なのかと思ったが、妙に納得してしまった。

    それは自分自身が偏った思想をもっているということなのかもしれないが、モヤモヤしていたものを言語化されている感覚で読み進めていけた。

    世間と社会の違いや、日本独特の同調圧力という文化などについて対談形式で語られてゆく。


    日本における人間関係を考える上で、一つの物差しになる本だと思う。

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    2023年01月21日
  • 人生ってなんだ

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    鴻上さんをテレビで拝見はした事があるだけであまり知らなかったが、演出家という事もあってか情景がわかりやすく、エッセー集ということもあるがテンポよく読める。とくに中盤のエロネタ系が笑ってしまった。

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    2023年01月21日
  • ベター・ハーフ

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    大好きな鴻上さんの小説。ところどころ鴻上さんのほがらか人生相談のキラーフレーズが入っている。
    小道具のようなエピソードに現代を感じるので、10年後に読むと懐かしく感じるのかも。
    読みやすくてサクサク進むということは面白かったという証拠ではないかと。

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    2023年01月06日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    COURRIER JAPON
    著名人の本棚
    石倉洋子さんの推薦図書より

    「いろんな「世間」とつながるということ。〈世間‐間‐存在〉を意識して、少しでも「世間」に風穴をあけてほしい。そうなれば、もう少し自由闊達に生きることができるんじゃないかと思います。」

    これは窒息しそうなくらい息苦しい日本に生きていて、
    中学生くらいの時からずっと考えていた、私の人生の指針である。
    なぜ、いじめやひきこもりや自殺が起こるのか、
    なぜ、異様に偉そうに振る舞われ、理不尽な関係を要求されるのか、
    どうすれば防げるのか、をずっと考えていて、到達した答え。
    的確な言語化に感謝したい。

    複数の集団やコミュニティに属

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    2022年12月31日
  • ロンドン・デイズ

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    プロの演出家なのに生徒として英国留学!?こういうのっていいですね。で、1年間の学生生活をとても新鮮な鋭い視点で描いてくれています。おもしろい!自分もこんなチャレンジをしたいなあって心を揺さぶられます。

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    2022年12月09日
  • 世間ってなんだ

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    出張や旅行の際のお土産問題、おおいに頷きました。大阪人、九州人などと、地方の特色を語る言葉に丁寧な批評を感じた。

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    2022年12月04日
  • 鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    人生や対人関係に関する深い洞察から助言は、そのお悩みの当事者でなくても参考になるものが多いはずです。悩みの中の第一歩を押してくれる深い言葉から、心の持ち方の具体的ノウハウまで、濃淡多様なメッセージがわかりやすい言葉で伝えられています。そして、全体と通して明るいトーンで語りかけてくださるので、読み手が元気がいただけるのです。

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    2022年11月09日
  • 人間ってなんだ

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    ネタバレ

     演劇の演出家は、人間とつきあうのが仕事です。つまりはずっと「人間ってなんだ」と考え続けているのです。
     全く理解できない行動を取る俳優やスタッフに対して、「どうしてあんなことをするんだろう」「何を考えているんだろう」と相手の立場に立って考える訓練をずっとしてきました。
     それは「道徳」とか「優しさ」の話ではなく、そうしないと仕事ができないからです。なんとか演劇という共同作業をするためには、相手を愛するとか好きになるとかではなく、相手の立場を理解することが必要だからです。
     僕は演出家として、ずっと「どんな人にも事情がある」と思って仕事をしています。同情するかどうかは別にして、その「事情」を知

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    2022年11月05日
  • 孤独と不安のレッスン

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    ネタバレ

    人はいくつになっても、孤独や不安から解放されることはない。大切なことは、それらと向き合い、ともに楽しんで生きること。そのためのレッスンとして、一人暮らしのすすめ、発想の転換のヒントなどが書かれている。

    "本当の孤独"を知れば"1人はみじめ"という発想はなくなる、今の自分となりたい自分を比較して凹まない、など、ちょっと弱っているときに読みたくなる内容が多い。
    特に学生さんにオススメしたい。

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    2022年11月04日
  • 鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    ネタバレ

    精神を病んでいる妹さんを世間体を気にして病院に行かせない親。弟さんの相談が心に残った。そう親が死んだら後悔するのだ。あの時なんで病院に連れて連れて行かなかったのかと。

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    2022年10月27日
  • 孤独と不安のレッスン

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    何をしたらいいかわからない状態は必ずくる。
    今まさに何をしたらいいかわからない状態だけど焦らなくてもいいと思えた。
    みんな自分と向き合って自分で決めて人生を進めていく。

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    2022年09月22日
  • 孤独と不安のレッスン

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     社会人になりたての頃の手帳を開いたら、この本から抜き出したフレーズがいっぱい書いてあったので、懐かしくなり再読した。
     中途半端に壊れた世間、本物の孤独と前向きな不安を共にして、死なないように。
     運悪く配属先の先輩に頭のおかしい人がいて、毎日職場イジメを受けていた頃だった。難癖をつけては怒鳴り散らしたり、周りがみんなお前の悪口を言っているぞ、俺は専務と通じてるんだぞ、とか言っていた。地獄の日々は1年弱続いたのち、先輩が異動、休職して終わった。今思えば専務と通じているわけがなかった。
     この本のおかげで死なずに済んだ、自分を責めずに周りに助けを求めることが出来た。鴻上さんは私の命の恩人なのだ

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    2022年09月19日
  • 鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

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    人生相談を読むのが大好き。全然参考にならなかったり、面白くもない回答がしばしばあるなかで、ここのところのお気に入りが、上野千鶴子さんと鴻上尚史さん。回答の傾向はかなり違うけど、なるほどねえと思うことが多い。

    今回一番心に残ったのは、鴻上さんがツイッターをはじめWeb上で発言するときに決めている「自分なりのルール」について書いていたところだ。ネットで情報を探り、つながりを求めていると、誹謗中傷の言葉は避けようがない。だからといってネットをやめてしまうのはあまりにもったいない。自分にはどうしても言いたいことがあるから発信は続けるが、なるべく炎上は避けたいので三つのルールを考えたという。

    一つ目

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    2022年09月16日
  • 不死身の特攻兵(2)

    購入済み

    上官とは

    部下には特攻を指示しながら本人は敗戦時日本に逃げ帰った悪名高き富永中将の話も出てくる。空気に支配されやすいのは保身を第一に考える上官側の方が多いと感じた。
    絵柄は第一巻よりも丁寧で、原作の雰囲気や主張をよく伝えていると感じた。

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    2022年09月10日
  • 不死身の特攻兵(1)

    購入済み

    日本社会の空気

    数多く出版されている特攻隊ものの一つ。
    言い尽くされたことではあるが、本音と建前の違い、周辺の空気に逆らうことを恐れ流されてゆくみんな、その理不尽さをこの作品も十分に表現している。
    絵柄は とてもうまい というわけではないが、原作の持っている雰囲気 原作の主張をよく表現している。

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    2022年09月10日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    世間と社会がキーワード。日本人は世間で生きていることが多く、翻って社会に気が回らない。せめて、なるべく色んな世間に参加することで、社会に近づく術を模索すべし。そのあたり、エンパシーの話とも通ずるものがある。コロナで浮き彫りになった生きづらさ、せめてもの機会として、しっかり考えないといけませんわな。

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    2022年09月06日