鴻上尚史のレビュー一覧
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世間信仰・同調圧力に疲れたら、孤独に癒やされよう。
テレビでもお見かけする劇作家・鴻上尚史さんの本を読みました。
舞台人として世に出た鴻上さんですが、「生きづらさ」に関する著作も多く、この作品もタイトルの通りその類です。
孤独とはどういったものか?孤独をどう受け入れて生きていくべきか?を教えてくれる本です。
タイトルに「レッスン」とあるために、そういった自己啓発系のハウトゥーものであるようなイメージがありますが、明らかにそのような本とは質感が違います。
勿論それらの本と似たようなメッセージは書いてありますが、けして学術的なセオリーに沿ったような感じではなく、鴻上さんの体験したことを、鴻上さ -
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作家であり演出家である著者による、演劇についての話。小説、テレビドラマ、映画、演劇の違いについての考え方が面白い。小説がいちばん描写が細かく、テレビドラマ、映画、演劇の順で、いいかげんになっていく。見ている人は、小説では作家の思いどおりに内容が伝わり、テレビドラマでもナレーションが入ったりして、誤解しないようになっている。映画は、そこまではないが、人の動きや表情のアップなどを細かく差し込むことで、監督の意図する内容を観客に伝える。演劇では、必ずしも観客が同じところを見ているとは限らないし、ひとつの演技を見ても観客により感じ方が変わったりする。実際の人間社会の出来事は、演劇にいちばん近いので、こ
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「空気を読む」の「空気」
「世間知らず」の「世間」
これらの正体とは?なんで息苦しくさせてるの?そのあたりについて、「中学生でも理解できるように」わかりやすく分析されてる著書でした
「世間」は日本では「所与的」なもので、問答無用で与えられるもの、逃れられないものであることを、理由とともに述べられているところがとても印象的で、合点できる内容でした
また、「世間」とは、そういったものであるから、日本にいる限り免れることは難しいので、うまく付き合って行かなければならないこと、そうするにはどう対処すれば良いのか、と言った内容もまとめられています -
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劇作家の鴻上尚史さんが受けた悩み相談を一冊の本にしたものです。もともとネット連載されていたものだとか。私は知らなかったのですが、知っていたら絶対に毎回見ていただろうなーと思います。
本として出版されている以上、時間的な感覚はあるのですが、内容は誰もが「あるある」と思えるような普遍的な問いから「なかなか複雑な」込み入った問いもあり、バリエーションに富んでいます。
この直前に『「空気」と「世間」』を読んでいた私にとって、もっとも刺さったのが、帰国子女の子どもが奇抜な恰好をしていじめられそう、という悩みでした。
読んでみて私もかつて「日本」というシステムと闘っていたのかな、と思いました。
同調 -
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「人生相談」だったら読売新聞のそれが圧倒的です。日経新聞の「私の履歴書」や朝日新聞の「折々のことば」と同様、新聞開いたら必ず読む自分にとってのメインコンテンツ。普通の日本人の今この時代のこころの断面図が毎朝、映し出されています。市民とかいうより、庶民というか、死語にも思える一般大衆の普段の暮らしの中では行きどころのない悩みが、読売新聞のそのコーナーに寄せられているのを思う時、日本で一番売れている新聞がなんで読売なのか、がなんかわかる気がします。もちろん多彩で、有能で、温かく、知的な回答者が入れ替わり答えていますが、でもたぶんその悩みはそれぞれの回答者に向けられている、というより読売の人生相談と