鴻上尚史のレビュー一覧
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ネタバレう〜む。。
「世間」壊れかけてるから、そんなもん置いて「社会」にスイッチしよう!
そして、思いやりより交渉力を鍛えよう!
……いや、交渉力もなにも、今の世の中は他人に無関心な人だらけだから交渉にも発展しないんじゃ……?
この本が書かれた当時は「世間」がまだ機能していたからこそ、交渉力を!と、言えるのでは?
と、思った。
どんな世の中でも思いやりは大事だと思う。
そして、まとめでは、結局「世間」と「社会」と行ったり来たりすればいい。
って、最初は「社会」に生きよう!から始まったにもかかわらず、最後には「社会」「世間」どっちもしかも複数行ったり来たりするといいって、なんだか矛盾を感じた。
私の見て -
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〝社会〟と〝世間〟の違い、そして世間が〝同調圧力〟を作り出している、と本書は解説。自粛警察などの現象を踏まえて、コロナ禍は戦時下のようであるとも述べています。震災時もコロナ禍も特別な罰則を設けずとも暴動などが起きずにいるのは日本人の民度というよりも、海外には無い〝世間〟の中にいるからであると。
世間は〝変化を嫌う〟特徴があり、同調圧力は〝異論を唱える者を暗黙のうちに自分たちと同様に行動するよう強制すること〟であり、それぞれ日本特有且つ根強い文化でもあります。
世間には幾つかのルールがあり、一つにはお中元やお歳暮を代表する〝お返し〟。貰ったら返すルールがあるからこそ、LINEの既読スルーが問題視 -
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ネタバレ同調圧力とは、その時の一番強い集団である多数派や主流派と同じようにしろという命令。
日本には社会の他に世間があるから、社会のルールが崩壊しても世間のルールが機能し、緊急時でも略奪や暴動が起きない。
世間とはステークホルダーにより形成される世界と、その集団の力学で、社会は知らない人たちで形成された法的な世界。
社会は一つしかないから排他的にならないが、世間はたくさんあるから排他的になりうる。
日本人はすぐにじゃんけんや多数決をして物事を決めるため、議論が下手になった。
「他人に迷惑をかけない人間になれ」という教えにより、「他人から迷惑を受けること」に敏感になった。
結果を残しても、「世間」(身近 -
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世間についてなんとなくで認識していたけど「世間」をありとあらゆる方向から言語化してくれてる対談形式の本。
世界と比べて日本人はTwitterの匿名性の高いこと、見知らぬ人への不信感が高くその上見知らぬ人を判断できる自信のなさについて書かれているのも面白かった。
日本人の自己肯定感の低さ、自尊心のなさは「個人」というものがないからだ。という話はすごく腑に落ちた。この個人がない話はいろんな切り口で語られる。
日本には社会がなくて世間がある。自己責任という言葉は個人がない日本でよく使われる不思議な言葉というのもすごく歪んでいて面白かった。
出版された時期がコロナ禍だったのでコロナ禍の日本にフ -
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鴻上尚史(1958年~)氏は、早大法学部卒(在学中は早大演劇研究会に所属)の劇作家・演出家で、日本劇作家協会会長(代表理事)、日本劇団協議会・日本演出者協会理事、桐朋学園芸術短大演劇専攻特別招聘教授等。岸田國士戯曲賞(1995年)、読売文学賞(2009年)等を受賞。TV・ラジオ等への出演、幅広いテーマでの執筆活動等も行っている。
本書は、週刊「SPA!」で1994~2021年の27年間に亘り連載された「ドン・キホーテのピアス」の1,204篇のエッセイの中から、「人間ってなんだ」というテーマで書かれた32篇をまとめたものである。尚、続篇として、『人生ってなんだ』、『世間ってなんだ』の2冊が刊行さ