内藤了のレビュー一覧
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ミカヅチ班に入って怜は祓い屋の仕事からは足を洗った。だが、依頼が来てしまった。切羽詰まった様子の相手につい見るだけならと約束をするが翌日依頼者は自殺していた。
ミカヅチ班は幽霊や妖怪が起こした事件を探偵のように解くわけでなく、人が起こした事件として隠蔽する。1巻ではその事に対してそういう設定という事でスルーしてしまった。だが、今回は怜が疑問に思う、どうして助けられる能力があるのに解決しようとしないの?に共感出来た。この時点で作者のもくろみ通りに読み進めていたと思う。こちらにそれが出来ても相手次第では無駄な努力だ。全部が全部自分が悪いわけでなくとも被害妄想が過ぎる人はいる。アパートに呼ばれない人間でいなくてはと感じた。
次の話では典型的な昭和のおっさんとその取り巻きの自業自得事件。だが、それだけ終わらない被害者と思ったものも一筋縄ではいかないのかと驚いた。
妖怪も怖いが人も怖いと感じさせるのがミカヅチ班。ミカヅチ班のメンバーはもちろんだが、今回は特に三婆ズの存在が良い。異能もないし幽霊の類いが視えるわけでもないが、年を重ねた事による圧倒的経験値が光った。 -
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ネタバレ藤堂比奈子も堀北恵平も読破し、更にホラー寄りっぽいこちらに手を出しました。
面白い!キャラが前出シリーズよりも立ってます。
特に警視正…怜くんの忠告も虚しく首を落としてしまってるけど平気そうにミカヅチ班にいる。頭蓋骨さえあれば臨場できるようなので、「バラバラになるとたいへん」と、頭蓋骨に黒マジックで直接「警視正」って書いてあるの笑う。頓着しなさすぎ。
ミカヅチの面々はちゃんと、幽霊の警視正が見えてる。
「解決する」ではなく、「怪異が事件を起こしたことを隠蔽する」という部署なのが新しいな。人間がどうこうしようなんて烏滸がましいし、出来るようなものでもない。この巻のエピソード1も、怪異自体はそのままだし。
新入り怜くんみたいに、まだまだ戸惑いっぱなしですが楽しみます。
甘いテノールの悪魔憑き赤バッジ刑事と、広目さん(眼球あるし「愚か者め」とすぐ言わないけど、ビジュアルが知人にそっくり)が気になります……特に赤バッジさんはどうしてこんなことになったんだろ? -
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ネタバレ髪の毛が怖い。
今回も夜中に読んでいて、ふと耳に入る家の中の物音が怖い作品だった。
正統なホラー感のある導入部から始まるが、隠温羅流の起源に迫る探索と本編の怪異譚が同時に進むので、本題の怪異にはなかなか対峙しない状況が中盤まで続く。
また、本書の主題の怪異(= 雪女、畏修羅、カヤ)と、別系統の怪異が入り交じり、怪異の発生時にはすぐに見分けがつかず、ミスリードされたような状況(ex. ハナの部屋に現れた鬼はカヤかと思ったし、かなり強力で脅威だと思った。出雲大社境内での厄を背負った女は「カヤが出雲まで憑いてきたのか!」という危機感と出雲大社周辺の安らか(安全)な雰囲気とのギャップで緊迫した)になった。
個人の個人に対する呪い(建物が介在しない)は隠温羅流では対応できないのではないか?と思ったが、箱を作って回すのかと感心した。
鶴竜建設の材が手元に大量にあるのは前作からの複線であったが、それでもご都合主義的になる部分を、シリーズを通しての"運命(= 流れ)"で解決しているのはうまいと思った。
これまでは敵も味方もバックグラウンド(人間味があり、哀しいものも多い)があり、怨毒草紙でさえ同情の余地はあったし、完全に滅するべき敵は堕天使堂の悪魔くらいだった。
本作では「守るべき対象が全く同情の余地がなく、敵に感情移入してしまう」という珍しいながら現実でもありえそうな設定で、
その物語として扱いにくそうな矛盾を「敵を鬼にしない、永劫の苦しみを味わわせないため」に祓うと持っていったのはなるほどと思わされた。
余談だが、雨月物語を読み終わったばかり(;先入観を持たないためにどの本も概要を読まないので、買ったときも読み始めたときも関係するとは思っていなかった)だったので、「吉備津の釜」は以前からの伏線でもあるが、実にタイムリーで自分の"流れ"を感じた。 -
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「警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第3弾
今回は、改めて潜入班のメンバー達の際立つキャラに、息の合った掛け合いの中進んでゆく捜査に、気持ちの良さを感じた。
前作も含めて、ラストは誰かを逮捕してスッキリというわけじゃないのだが、内容的に曖昧さを残しておくというのもありだと思った。
今作は親から虐待を受けている少年を気にした同級生の父親が夏休みにキャンプへ連れて行くために誘い、車で向かう道中に事故に遭う。
その父親は亡くなったが、一緒に乗っていたであろう少年の姿はない。
その後、秩父の山奥で行方不明になった男性が遺体で発見され、男性の身体には人とも獣ともつかない生き物の複数の歯形があった。
事故死なのか、何かに襲われたのかを潜入班が調査に乗り出す。
行方不明の少年が人狼なのか…
信仰は祈り、信仰は愛、そして呪いなのか…
狼信仰の伝わる神秘の地で清花たちが直面した恐るべき真実…。
行方不明の少年の家族のその後は、なんとも言いようのない結末。
禍々しい雰囲気ばかりではなく、ちょこちょこと挟んでくるのは清花の娘の話だったりするので、それもまた良い意味で少しの間の癒し効果となる。
別れた夫と今も同居しているが、義母との関係は良くて娘への愛情もとても感じる。
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「警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第2弾
今回は、旧家で起きた火災の現場から変なものが発見されたので調査してほしいと青森へと向かう土井と清花。
焼け落ちた母屋の隅にある土蔵内部にあったのは、白無垢や打ち掛け、ウエディングドレスで着飾った14体の花嫁人形だった。
この精密に作られた人形の秘密を探るうちに戦慄の真相に辿り着く。
途中で勇も参加する流れになるのだが、今作は清花の活躍が凄かったように思う。
本物と見間違うような人形は、禍々しく感じて見るだけでも怖いものである。
その上に何体もあるとなると…。
以前TV番組で東北地方に伝わる人形婚を見たことがあったが、それは未婚で戦死した男子に奉納する花嫁人形のこと。
他国では冥婚の風習もあることにも驚いた。
知らないだけでいろいろな風習があるのだろう。
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我慢できなかった…。
藤堂比奈子シリーズを読み終わってすぐ永久くんの話が読みたくなった。
だから石上女史や厚田警部補や中島先生の話はおいて、永久の話を先に読んだ。
16歳になった永久。
彼はスサナが居なくなったボディファームとサー・ジョージが行っていた法医昆虫学の研究を引き継いでいる。
16歳になった永久は思う。
「自分は何者なのか知りたい。なぜ生まれ、なぜ生きなきゃならないのか」
「ぼくは無価値なZEROだったけど、本当の意味でONEになりたい」
16歳になったら名乗りたい新しい名前があるのだと言った。それが「ONE」。何もなかった自分にも価値があるんだって、1つの存在になるんだってそう意味を込めて。
でもONEを名乗っても、心の中ではずっとZEROのままだった。
殺人鬼の自分。何か心の中が変わったかと思っても、どうしても自分は殺人鬼で、でもそんな永久の心を少し変えた存在が16歳の誕生日に現れた。
まだ5歳の少女だ。少女が永久に向ける無条件の優しさに永久は初めて衝撃を受ける。
死はおわり。何も生まれない。
死をなんとも思わない永久から出た言葉だ。永久の心が変わっていく。
殺人鬼から、その罪を償う存在へ。
そして会った時から変わらない比奈子という存在が、最後の最後にやっぱり永久の心を救ったんだと思う。
永久くんの話がシリーズ化してくれたら嬉しいのにっ!
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魔法円が描かれ、その中心に向かって何体もの遺体が配置され、さらにその中央にはくり抜かれた心臓が置かれていた。
始まりは30年前。12年前。そして昨今。
次々と見つかる特殊な遺体と遺体現場。珍しく取り乱す死神女史。
そして事件は次々と繋がっていく。
未来と親しくなった永久は未来が幽霊と呼ぶ影人間の正体を明らかにする。そしてそれを永久から聞いた保は幽霊=影武者=死んだはずの人間に何者かなりすましている事がわかった。
安全だと思っていたセンターは安全ではない。
そして木更津にある土地から大量の人間の骨が出てきて、そのDNAと一致したのは---
永久くんが日に日に人間らしくなっていくのが微笑ましくもあり、永久くんがこのまま安全に育つのを願ってしまう。
事件が解決されるのはいつなのか?次巻に持ち越し! -
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ある雪の日、道端にお札が落ちていた。
一枚、一枚、と落ちているお金を拾っていったその先には、口からお金を詰め込まれた死体が見つかった。
今回の事件は捜査一課が主体となり八王子西署もそこの応援に加わる事となった。
どうやら藤堂のことは噂になっているようで、あちこちから嫌味を言われる厚田班は怒りはするものの、いつも通り地道に、ちょっとの違和感をも見逃さず捜査を進めていく。
そこから浮かびあがる犯人とは??
ドラマにはない、太鼓屋のおばあちゃん、絹さんの話がとても良かった。
一度は捨ててしまった息子、そしてその息子と引き合わせてくれた人物。
そしてそんな絹さんを心配する佐和さん達。
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第2弾!
2エピソード!
どっちも、お掃除屋さんの三姿ズが、光ってる!
都会のど真ん中のビルの間にある古びたアパートが怖い〜!
事故物件とか、そういうレベルやないやん!
死の無限ループ!
新しい人入居する
↑ ↓
↑ 何故か死亡(縊死多し)
↑ ↓
↑ 部屋掃除(特殊清掃ね!)
↑ ↓
↖︎←↙︎
三姿ズのお得意様のアパート!
でも、異界のバケモノには生贄が…
こんなとこ住むな!って話やけど、そんなとこに住む人は、住む人なりの理由が…
仕方ないんかな。
ハイ!異能処理班放置!
歌舞伎町で、舌抜かれ、有名芸能人ら死亡!
まぁ、コイツらは、舌でも、頭でも抜かれてOKですな。
異能班がヤラレるのは、困るので、三姿ズが活躍。
何事も、解決する訳やなく、なかった事にするのが仕事という異能班。確かに真実を曝け出すには、キツいけどね。
「バケモノバケモノと言うけれど、人がバケモノより勝っていると考えるのは傲慢よ。物事は見る角度によって違うんだから」
人が一番怖い時の方が多いかもしれん…(−_−;)
『ビフテキ』が『ビーフステーキ』の略であることを、怜はこのとき初めて知った。
最近、『ビフテキ』って言わんもんな〜
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藤堂比奈子シリーズにどっぷりハマり、同じ作家さんということで読み始めましたが、ページをめくる手が進む進む。
人工血液なんてSFの世界かと思いきや、巻末に『日本血液代替物学会』なる団体への謝辞が書かれていて現実に研究されてることを知り、読後感がさらに深くなった。
下町の消防士が急死した妹や周辺の人の謎の死を追っていく姿に応援したくなりました。
藤堂比奈子に出てくる東海林さんや、名前こそ出されなかったが、『スゴ腕のしつこい検視官』はきっと死神先生(石神先生)なんだろうなと思いをめぐらせつつ、ラストまで息を飲む展開でした。
伏線回収もきっちりでよかったです。