小野田和子のレビュー一覧

  • 輝石の空

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    破壊された地球3部作の最終巻。旅がふたたび始まっていく。

    エッスンは仲間とともにユメネスへ向かう。その旅は希望のない、いずれは迎える絶滅を少しでも先延ばしにするだけでしかない。コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』を彷彿とさせる世紀末の旅。その旅でエッスンはカストリマのみんなと仲間になる、彼女の人生で初めてのことだ。ミオブで海賊と一緒に生活したことはあった、でもその一瞬の幸せはオロジェンであることで終わってしまっている。エッスンの心境に変化が出てきている、娘ナッスンを探し出すだけでは無く仲間や人類そして地球を助けるためにオロジェニーを使おうと。

    一方、ナッスンは絶滅した文明の造った地下鉄

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    2023年05月27日
  • オベリスクの門

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    『第五の季節』は旅の物語だったが、一転してコムに定住していくことになる。エッスンが地下都市カストリマで出会う女長イッカとの対比がおもしろい。エッスンは夫・娘に逃げられ、旅のお供は石喰いホア一人だけ、生きる目的は娘に再会すること。一方イッカはオロジェンであるのに関わらずコムを存続させるために仲間とともに力強く生きて行っている。その違いはエッスンの強力すぎるオロジェニー能力と虐げ続けた人生に起因すると思います。本当は普通の家庭を築きたかっただけなのに、オロジェニー能力が高すぎるためとフルクラムでの洗脳に近い教育を受けてきたため地球の存続の鍵を握る人物なってしまう悲しい人生がひしひしと読み取れます。

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    2023年05月25日
  • 第五の季節

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    物語が進むに連れオロジェンというオロジェニー特殊能力をもつ人種がどのくらいすごい力を持っているのがわかっていきます。そして、第五の季節という文明を滅ぼす災害が起きるのを防いだり遅らせている仕事をさせられているのにもかかわらず、彼らが生まれながら差別され、監視されているのも。オロジェンは多くを語らないというか必要なことも話さない。それは常に緊張状態にいるのもあるし、だれにも理解されない孤独のなかに存在しているからだ。彼らの心のなかに隠し持っている悲しみがものすごく伝わってきます。その対比として登場する海賊イノンの明るさ、アライアの役人アザエルのずるさのなんと人間臭いことか。

    物語は娘をさがす中

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    2023年05月20日
  • 輝石の空

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    とてつもなくおもしろい。「第五の季節」「オベリスクの門」に続く第三部にして完結編。3年連続ヒューゴー賞受賞は伊達じゃない。読んでいて興奮しながら読み耽ってしまった。とてつもなく読むのが大変そうなびっしりとした文章なのだけど、読むのが苦ではない。それほど集中して読み続けられるパワーがある。この独自な世界観、内容をここまでありありと目の前に浮かぶように表現しきった翻訳家の方には大きな感謝を送りたい。これを読まないのはもったいなさすぎる。文句なしに脱帽だ。

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    2023年05月12日
  • 輝石の空

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    ネタバレ

    オベリスクによって晶洞を破壊されてしまったカストリマの人びとは、無人になったレナニスの街を目指す。アラバスターと同じく体が石に侵食されはじめたエッスンは、彼女らと共に移動しながらも早く娘の元へ駆けつけたいと考えている。一方、ナッスンは守護者のシャファと共に〈見出された月〉を離れ、地球の裏側にある古代都市の遺跡へと旅だつ。そして遂にホアが自らの過去を語りはじめる。〈破壊された地球〉三部作最終巻。


    前作を読んでから1年半経っているので内容をほとんど忘れちゃってて、正直「???」になってしまった。でも今作を読んだあとに読み返すオベ門の面白いこと!思わせぶりに謎めいていたアラバスターとの会話や、カ

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    2023年03月01日
  • アルテミス 下

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    アンディ・ウィアーの物語は丸裸の物語だと思うんです
    いやいやおっぱいのことを言ってるんじゃないですよ
    おっぱいのことは今ちょっと置いておいて下さいほんと不謹慎だな

    アンディ・ウィアーの奏でる物語は余計な包装にくるまれていないし、ラメの入った袋に入っていたりしないし、色鮮やかなピンクのリボンで飾られていたりしない
    そのまんまストレートに最短距離で僕たちの心に届く
    そんな物語だと思うんです

    例えばあばずれのアラブ人の主人公は親友だったユダヤ人のホモ野郎に大事なものを奪われて仲違いしてます
    ストレート!w

    この物語がストレートに訴えてくるのは大切な人はすぐ近くにいるよってこと
    困ったときは友達

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    2022年07月03日
  • アルテミス 上

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    途中でやめれなくて、金曜の夜に上巻、土曜の夜に下巻を読んで、寝不足と飲み過ぎ。
    巻末の謝辞にもあったが、特に女性のセリフが良かった。翻訳者繋がりで、別の作家の本を読んでみたい。

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    2022年06月12日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    コミック『アトム・ザ・ビギニング』を読んでいたところで本作を偶然手に取ったのだが、ロボットの擬人化という単純な物語など遥かに超越した16篇の来るべきAI世界にまつわる思索小説としても大変興味深い短編が名編者J・ストラーンによって集められている。J・J・アダムズ編による銀河連邦、パワードスーツものなども読みたくなる。

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    2022年05月28日
  • 第五の季節

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    最近もドラマ化された『日本沈没』という傑作SFがあったが、それがちっぽけな作品に思えてしまうほどにケタ違いにスケールが大きいファンタジーな地殻変動もの。まったく不案内な未知の世界であるにもかかわらず、読み始めた途端に引きずり込まれるようにストーリーに没頭してしまう。絡みあっていた三つ編みの髪の毛が解かれて拡がるように物語が展開した先には主人公が追い求める娘の話がくるようである。

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    2022年01月10日
  • アルテミス 上

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    「火星の人」アンディ・ウィアーの長編第二作。今度の舞台は月面都市。女性主人公の軽妙な語り口が読みやすい(あまり共感はできないが)。精密に設定された都市の描写にリアリティがあって面白く、サスペンスミステリーのような展開に説得力をもたせている。科学知識を駆使したり、機転を利かしてピンチを切り抜けていくスリリングさは前作ゆずり。先が気になって一気に読める。

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    2021年11月12日
  • 第五の季節

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    ネタバレ

    『三体』が読みたいけどまだ読めないので代わりにこっちを読んだ。面白かった。

    だらだらと思い付くままの覚え書きのような感想。

    最初は星3くらいで、世界観の飲みこみがうまくいかず、ノレず、だらだら読んでいた。しかし、サイアナイトの話で、能力のあるオロジェンは強制的に子作りをしなければいけないとか、ノード保守要員はロボトミー手術のようなものを受けて廃人のまま生かされ管理されるという事実が明らかになってきて、この世界の闇が見えてきたあたりで面白く感じられるようになった。さらに、そのノード保守要員は、アラバスターの息子というのも匂わされて面白かった。人権どこいったという世界。ほんとディストピア。

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    2020年11月03日
  • 第五の季節

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    これは読みごたえがありましたよ・・・。

    三部作の第一部でありながら、細かい文字でびっしりの600ページ越え。

    僕的には、若干でも文字の大きいハヤカワSF文庫で出版してほしかったかったのですが、そうも贅沢はいっていられません。
    はい。
    創元SF文庫さま、日本語版を出版していただきましてありがとうございました。
    僕が愛用している個別にあつらえたリーディンググラスを駆使して読破しました。
    あ、すみません。カッコつけました。ただの老眼鏡です(笑)。

    馬鹿なことを言ってないで、レビューですね。

    いや、面白かったです。
    3部作の全作品がヒューゴー賞を受賞しているという本作品。しかも3年連続という快

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    2020年10月11日
  • 第五の季節

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    ネタバレ

    はるか未来の地球。不動[スティルネス]と呼ばれる巨大大陸は、数百年ごとにやってくる天変地異〈第五の季節〉と地震の脅威に晒されていた。人びとは〈用役カースト〉という世襲制の役割分担を作って〈季節〉に備えていたが、〈オロジェン〉、あるいは差別的に〈ロガ〉と呼ばれる者たちだけはカーストからもはじき出されている。オロジェンは地震を操る能力を持ち、それゆえに忌み嫌われ、権力者に管理・制御されるべきと考えられている人びとだ。オロジェンでありながら身分を偽り、二人の子どもを奪われた女性エッスンと、〈守護者〉に引き渡されオロジェン育成学校に入学したダマヤ、オロジェン最高峰の能力者アラバスターとバディを組むこと

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    2020年08月19日
  • 第五の季節

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    すごいすごいすごい!!
    三パターンの視点がひとつに集約していく感じとか興奮してしまった。
    続きがはやく読みたい!!
    来年までいきる目的ができました~☺️

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    2020年07月29日
  • 2001:キューブリック、クラーク

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    長年、この映画に関するドキュメントがあれば…
    と思っていたがその願いを十分に叶えてくれただけでも
    十分なのに、見たことのない写真や初めて知ることが
    満載で、映画のファンは読むべき一冊。

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    2019年01月06日
  • 火星転移 下

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    「凍月」より先に書かれているが、「凍月」より後の世界を描いている作品。

    22世紀の火星は、地球から半分独立、半分依存している形で存在している。その火星で、政治家を目指すキャシーアが大学を追い出されかけるところから、火星の運命が回り始める。
    大学内でも、反学長派とみなされた学生たちが一斉に退学させられることになる。それに反対した学生たちの反乱は、あっけなく終結するが…。

    キャシーアの回顧録というかたちをとっている作品だが、なぜ「回顧録」なのかというのが最後にわかり、彼女の人生に圧倒されること間違いなし。
    そして第1部で描かれる、キャシーアとリチャードの淡い恋愛話は、その辺の恋愛小説など風で飛

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    2015年07月13日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    (ある意味、盛大にネタバレあり)

    「火星の人」と同じ著者だったのか。まったくもって、なるほどだ。トラブルは多く絶望的な状況はあるが、陰湿さや敵意はない。常に頑張る。ポジティブに状況を捉え直す。もっと早い段階で気づいていてしかるべきだったけれど、同じ著者だともっと早く気づいていたら、それは一種のネタバレになり、僕はもっと楽観的にこの本を読んでしまっていたはずなので、気づかなかったのは読書の楽しみを最大化する点で幸運だった。そして映画の予告編を見ないでこの原作を読めたのも本当にラッキーだった。あの予告編やりすぎでしょ。

    面白かったのは間違いないんだけど、言ってみれば古き良きハードSF。なぜ今こ

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    2026年03月01日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ●2026年3月1日、トッパンの吹奏楽コンサートでもらったチラシを見てきた「職場バンドフェスティバル」のあとに。八王子/くまざわ書店にあった。

    「火星の人」著者の作品。映画公開間近。

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    2026年03月01日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    ●2026年3月1日、トッパンの吹奏楽コンサートでもらったチラシを見てきた「職場バンドフェスティバル」のあとに。八王子/くまざわ書店にあった。

    「火星の人」著者の作品。映画公開間近。

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    2026年03月01日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    映画公開に合わせて無事に読み切りました!
    内容についてはネタバレになるのであまり言えませんが、下巻の中盤あたりからは読み進める手が止まらなかった!とても面白かったので、先の展開を知ろうとして何度も読み飛ばしそうになりました。
    読み終わってから観るのを我慢していた映画の予告編を初めて観ましたけど、もう最高ですね...公開が待ち遠しい!!
    早速Tシャツ付きの前売も予約しました!
    あとアイツの映画グッズが発売されたら、結構買い占めちゃうような気がする...。

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    2026年03月01日