小野田和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どうしても読んでみたかった本。私自身ミステリーが好きでSFは初めて。あと海外の方が書いた小説が日本語に翻訳された感じが読みづらいと感じていたので、自分で自分を読み切れるのかと試しながら読み始めた。笑
すごく面白い。この本のおかげで、物理って面白い!すごい!宇宙ってすごい!と思い、読みながらチャッピーと相対論的物理論について、放射線についてなど、これまで知識のなかった様々な分野のことも聞いて学ぶことができた。宇宙に対して興味が湧いて、自分で調べて自分の知識にできたことだけでも価値がある。それに上巻の後半ロッキーの登場あたりからぐんと面白くなっていく。
ただ、それでもやっぱり、文章を読むだけでは、私の想像力では難しいところがたくさんあって。それは専門的な言葉がたくさん出てくるだけではなく、SFという未知の分野だからだったと思う。
頑張って読めるところまで読もうと思ったけど、結局下巻の3分の1くらい読んだところで、映画がサブスクで配信されたのを知り我慢できなくなり映画を見て満足してしまった。完走できなかったことは残念で仕方ないけど、上巻を読み切って、苦手そうな分野の本も読もうとした自分をまずは褒めてあげよう…。
作品としては本当に面白くて。宇宙って本当に面白い! -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻はロッキーと協力して、どんどん課題を解決し行く感じ。
軌道上の重力について、読んでもよく分からなかった。落ち続けることで重力を得ている???
面白そうなのでまた勉強してみる。物理やってないと、こういうことがわからなくなるんだなあ。
クルー選考における男女の問題。差別問題は置いておいて、現実は見なければならない。極限状態において男女のもつれは避けないといけないし、容易に起こりうる。とてつもなく大きなプロジェクトには、こういった生々しい問題もついて回る。
途中多くのトラブルに見舞われる。どうして、グレースがクルーになったのかもだんだん分かってくる。その度にどうかハッピーエンドになってくれと願った。
読み終わった今、、、
おそらくはハッピーエンドなのだろう。太陽の輝度は元に戻ったのだから。しかし、問題が解決しない間、人類は高い確率で食糧を奪い合ったに違いない。お互いにお互いを思いやれればそうはならないと、私はこの歳になっても思うのだが、残念ながらそうでない人間が世の中には沢山いる。少なくともヘイル・メアリーを作った時は人類が一丸になれたのだから、、、地球人とエリディアンは分かり合えたのだから、、、と僅かな希望を願いながら、本を閉じた。
個人的には、ストラットには幸せになってほしい。 -
Posted by ブクログ
太陽からエネルギーを吸い取る生命体アストロファージからなるペトロヴァ・ラインの伝播により絶滅の危機に瀕した地球を救う全世界的プロジェクト「ヘイル・メアリー」。
元分子生物学者で中学の科学教師ライランド・グレースは過去に書いた地球外生命体についての論文や、アストロファージの増殖メカニズムを解明したことからメンバーに選ばれプロジェクトに参加する。
地球でのプロジェクトと、地球から12光年離れたタウ・セチ軌道に乗る宇宙船ヘイル・メアリー号での活動が同時進行する構成で、プロジェクトの全貌が徐々に明らかになりながらエリディアン星人ロッキーとライランドの奇妙な共同活動が進んでいく。
上巻は、地球ではヘイル・メアリー号の燃料とするアストロファージを大量生産するためにサハラ砂漠を埋め尽くした太陽熱収集設備のせいで発生した異常気象への対応とペトロヴァ・ラインによる寒冷化を遅らせるために南極の氷を水爆で破壊して地球温暖化ガスであるメタンを放出しようとし、宇宙船上ではロッキーとの共同生活が始まっている。
キセノン(不活性ガス)化合物キセノナイト、ニュートリノ生成によりE=mc^2でエネルギーを蓄積・放出するアストロファージ、暗黒の高温・高圧環境で発生した知的生物のロッキーの生態(水銀の血液と岩石の皮膚、高温アンモニアの大気、5本の手足に3本指、視覚はなく聴覚が発達、言語は五重和音!)、近隣の恒星間で「感染」するアストロファージ、生態系や言語体系が全く異なるロッキーとのコミュニケーションなど科学的好奇心を大いに刺激する設定や、軽妙でユーモア溢れる語り口(翻訳者の力もかなり貢献していると思う)に物語はどんどん進む。
最初にペトロヴァ・ラインや太陽の明るさが指数関数的に減衰している現象を捉えたのが、JAXAの太陽観察衛星アマテラスだったという設定が趣深い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地球の命運をかけた代表となることは、イコール死を意味することで、その覚悟を決めることができなかったグレースが最後の最後に、宇宙で知り合った友人のために命をかけて助ける。
宇宙人の文明や技術、どのように発展していったのかに対する設定が事細かく、さらに宇宙船における操作の描写も多く、想像を膨らませ近未来を思い馳せながら読むことができた。
ロッキーとの交流やエディアンの文化に関する描写から、我々人間の進化や文化の発展と、それが現代の言語にどのような形で残っているか、そのような言語が成り立った文化的な背景から、我々の進化の過程を考えながら読むことができた。
また、我々人間同士であれば、言葉は通じずとも同じ目や鼻、口といった身体的特徴が共通しており、地球という同じ環境で生きているのだから、言語や文化の壁はあれど、ボディランゲージや共通して使う道具を活用して意思疎通を取ることできるだろう。
それに対して、エディアンのような全く異なる星で育ち、身体、精神のあらゆる面で一見異なるように思える地球外生命体と遭遇した時、自分であればどのように彼らと接していくか、そんな風に考えながら読んでいた。
いくらその分野の第一人者であり、みなから尊敬されており、優秀と評価される人であっても我々は完璧ではない、失敗する生き物だ。
だからこそ、失敗から何を学び、どう対処するか。失敗しないように工夫したり、失敗した際の被害が最小となるように。
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Posted by ブクログ
「火星の人」「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が大好きなので温めていた一作。
ついにアンディ・ウィアーの世に出ている長編を全て読んでしまった。
上に挙げた2作の方が面白かったというのが正直なところだけど、主人公は今作のジャズが一番好き。
無茶はするけど常識的で、だらしないところはあれど一生懸命で、飽きっぽいところはあるけど利発で起点が効く。文句ばかり言いながらも勇気ある行動を取れる。かっこよくてキュートな女性。
ジャズの魅力だけで大満足。アルテミスという舞台装置もとても面白くて、この大立ち回りだけではまだまだもったいない。同じ舞台で色んな人物の生活を描きたいとアンディ・ウィアーは言っていたそうだけど、もう実現しないのかなあ。いつか読めるといいな。
ジャズがアルテミスを救うためにやっていたことの詳細は、私の理解力ではなんとなく分かるけど映像として頭の中で描くことが難しく、入り込めない要因はそこだったかなと思う。映像作品になっていないことが悔やまれる。
火星の人やプロジェクトヘイルメアリーがあまりにも面白過ぎて比べてしまうけど、十分面白いSFであり、ミステリーでもあった。キャラクターと舞台設定は3作の中で一番好きでした。 -
Posted by ブクログ
2026.06.29
ハー。
すごい話だった。本当に息つかせる暇もなく次々と試練が襲ってくるのにそれをものともせずに前進するワトニー。どんな困難があっても明るいワトニーに救われる。
最後の最後の最後の最後まで気が抜けなかったけど、ハッピーエンドで嬉しい。
読み終えて1分後にはアマプラで映画を観はじめた。原作よりもだいぶワトニーの軽口というかユーモアが減ってるし、ちょこちょこ大事なところのストーリーや展開が変わってて残念だったけど、小説の世界を映像で観れて、もうイメージは完璧。
次は何を読もうかな。
マイボディ・オン・ザ・ムーンが気になってる。