小野田和子のレビュー一覧
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ネタバレ【2026年20冊目】
目が覚めた男は何も覚えていなかった、ここがどこで、なぜここにいるのか、そして自分の名前でさえも。徐々に記憶を取り戻していく男は自分が壮大なミッションに挑んでいる最中であることを思い出す。たった一人、広大な宇宙空間の中で――。
文庫化を待ちわびてました!もっと古い作品かと思いきや、意外に最近であることにびっくりしました。それだけ話題性が高かったんでしょうね。読んでみて納得!確かに面白いし、先の展開が全くもって読めない。
宇宙空間にいる現在と、過去の出来事が交互に語られることで、まずは男を取り巻く環境が徐々に明らかになっていく建付け。視点がずっと男なので、感情移入もしや -
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ネタバレ特に中盤くらいまでは「SF作品だがサイエンスフィクションというよりサイエンスファンタジーだな」という感触の作品だった。
一方で、SF作品でしか味わえない雰囲気もそこかしこで感じられた。例えば、16節『隠れ里のサイアナイト』では、それまで断片的だった石喰いの様子が少しずつわかってくる(読者にとってはファーストコンタクト)が、その描写に「やはりしっかりとSFだ!」と思ったのが印象に残っている。
作品の大枠はファンタジーでも、表面的に科学知識を取り入れた幻想小説ではなく、より深いところまで科学が浸透したサイエンスフィクションを随所で感じるものであった。
また、本作品の非常にユニークな点としては、“ -
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2026年お正月の特番の代わりに選んだ書籍は「火星の人」
事前情報をいれなかったので"火星人"じゃなくて"火星の人"な理由も読み始めて知ることとなった。
岡田としおのYouTubeアポロ計画オタク話しを聞いて得た素地がなければ火星探査機のおぼろげながらのイメージもつかなかったかも知れない。
最初の80ページは火星に取り残された主人公ワトニーの生存戦略場面なのだが、宇宙船用語やら化学式やら緻密な計算やらでなかなか進まなかった。
(植物学者としてジャガイモを土づくりから行う物語は希望にあふれる展開で胸が躍る。)
ただし、6章場面は地球に切り替わり、衛星コントロールの画像でワトニーの生存が確認で -
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伊予原新さんの『宙わたる教室』を読んだ際、本作についての紹介があったので気になって買ってみました。
小学生くらいのとき、父が買ってくれた望遠鏡で火星を見たことがあります。
赤く輝く惑星は、地球よりも太陽から遠い場所にあるため気温がずっと低く、酸素もほとんどない環境のようです。
本作は、不運にも火星に取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニーが、生き残り&地球への帰還を果たすべく孤軍奮闘する様子が記録されています。
火星の一日は"ソル"という単位で表され、ワトニーの日々の記録が
[ログエントリー:ソル◯]
という記述とともに綴られています。
宇宙関連の機材や装置等の描 -
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ネタバレ不運な事故で火星に独り取り残されてしまった男のサバイバル譚。あとは、この設定から想像される通りです。
本作の設定上、生存と脱出がストーリーの軸でありゴールとなることが明確なので、そういう意味では裏切りも無いストレートな物語です。
読者としては安心して(?)、主人公の科学的知識と知恵を総動員してサバイバルする姿を楽しめます。
ただストレートなだけに、後半はちょっとダレちゃった感があるかな。
物語の構造的にもより複雑で最後まで何が起きるのか分からなかった、同著者の後の作「プロジェクト・ヘイルメアリー」と比べて物足りない感じがしちゃったのは、読む順番が悪いですね。