小野田和子のレビュー一覧

  • 火星の人〔新版〕 上

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    2026年お正月特番の代わりに選んだ書籍は「火星の人」
    事前情報をいれなかったので"火星人"じゃなくて"火星の人"な理由も読み始めて知ることとなった。

    岡田としおのYouTubeアポロ計画オタク話しを聞いて得た素地がなければ火星探査機のおぼろげながらのイメージもつかなかったかも知れない。
    最初の80ページは火星に取り残された主人公ワトニーの生存戦略場面なのだが、宇宙船用語やら化学式やら緻密な計算やらでなかなか進まなかった。
    (植物学者としてジャガイモを土づくりから行う物語は希望にあふれる展開で胸が躍る。)

    ただし、6章場面は地球に切り替わり、衛星コントロールの画像でワトニーの生存が確認でき

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    2026年01月04日
  • アルテミス 上

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    最高に刺さったSFだった火星の人の作者による、長編小説。
    今回は、人類が月に作ったコロニーに住む、貧困から這いあがろうとする少女の話。科学の知識が豊富で、周りからはとても利口と評価されるも、思春期に色々拗らせてしまい、奔放かつ法に触れるようなヤバめの仕事で成り上がろうとする。上巻では、人生を賭けたヤバい仕事で窮地に立たされて終わる。巻き返しできるのか!?
    やや過去に巻き戻る形で所々挿入される、文通相手の男子とのやり取りが現実とどう結びつくかも気になります。
    以降、下巻に進む。

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    2025年11月02日
  • アルテミス 下

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    宇宙空間で起こるハプニングが物理的にどうなるか描かれていて想像しながら読めて面白い。
    作者の頭の中の月面ワールドを覗いてみたい。

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    2025年10月05日
  • アルテミス 上

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    月に2000人の街。
    溶接職人のお話し。
    私の仕事でも身近な溶接。
    月でそれが重宝されているなんてウキウキします。

    地球人ケルヴィンとの掛け合いもウキウキします。

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    2025年10月05日
  • アルテミス 上

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    月面都市で運び屋として働く主人公が陰謀に巻き込まれる。

    作者は『火星の人』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のアンディ・ウィアー。

    その2作ほどの突き抜けた面白さは無いけれど、作者お得意の科学的思考で問題を解決する展開は健在で、今回はそれを犯罪に活かすのが面白い。

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    2025年07月19日
  • アルテミス 上

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    『火星の人』や『プロジェクトヘイルメアリー』と比べるとテイストの違いから劣るように見えてしまうが、設定は面白いし後半戦が今から楽しみ。
    人類vs人類?

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    2025年07月19日
  • アルテミス 下

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    ほうぼうに散りばめられた科学的な知識を、「へぇ~」と思いながら読むことと、普通に読んで面白いことと、両方が楽しめます。

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    2025年05月08日
  • アルテミス 下

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    「火星の人」「プロジェクトヘイルメアリー」を書いたアンディウィアーのSF作品ということで、面白さはお墨付き。

    今回の舞台は月に人間が住めるようになり、その施設が「アルテミス」と呼ばれるもの。地球からの観光客を受け入れ、高級リゾート施設もあれば、作業員クラスが暮らす施設もあり。こんな狭い施設の中にも格差があるのか、と地球の縮図を感じられる舞台設計。

    主人公はそんな低層施設で暮らす女の子。ただし、清廉な印象は全くなく、地球からの密貿易で小銭を稼ぐ小悪党。言葉遣いも汚いし、清潔感もない。ただし、親譲りの物理の知識はとんでもなくらいにあって、どんなピンチも切り抜ける機転と度胸もある。たくましさは主

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    2025年03月23日
  • アルテミス 下

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    文体が砕けていてかなり読みやすい。
    それでいて話は軽すぎず、むしろ月の環境下での科学物理知識などは理解できないほど。
    ただ、すぐ続きが読みたくなる、そんな本

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    2025年03月11日
  • アルテミス 上

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    月にある都市「アルテミス」でのストーリー。理系の人にはより理論的に楽しめるところもあるのだろうが、私にはそのあたりは難しい。それでも、いつか未来では月に人が移り住んで、こんな生活を送るのではないか、と想像力を掻き立てられる。同じようなストーリーでも、現代の地球で起きている設定だとしたらひょかが全然違うと思う。楽しむポイントがそこじゃない、という感じかもしれない。そして、その点でも「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のほうがおすすめ、かもしれない。

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    2025年03月10日
  • アルテミス 上

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    やっぱアンディ・ウィアー最高。改めてレビューなど見てると会話というか独特なノリのテンションが合わないという方がけっこう多いみたいで、まぁわからなくもないけれど、むしろそこがいいんじゃない、となんだか苦味やえぐみがあって好き嫌いのわかれる香草かのような感想になります。私パクチー嫌いなんですけど好きな人はこんな感じの気持ちなんですかね。さて物語はまだ半分ですが、とりあえず孤独な戦いだった『火星の人』と違って人がいっぱいいるので、なおさら会話とノリが楽しいですな。

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    2024年11月30日
  • アルテミス 下

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    いやー堪能した。上巻からだいぶ楽しかったですが、下巻も流石の盛り上げというか怒涛の展開でしたね。予想の上をいく大ピンチとそれを乗り越えていく圧巻のバイタリティ溢れるキャラと筆致。読みながらかかり映像が浮かんできやすい作品でしたが映画化作品も早く見てみたい。

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    2024年11月30日
  • 輝石の空

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    第1作は2020年刊行だから、4年かけてようやく3部作読み終えた!(刊行に9年かかった『レッド・マーズ』3部作よりずっとイイが)
    ジャファに狂ったように依存していくナッスン、娘を探すためなら他人も自分の体も利用するエッスンふたりが、ついに太古文明に行き当たり、錆び現世を滅ぼすのかあああ!?
    というのが、終末世界のリアリティ豊かに描かれて、各キャラにもだいぶ感情移入してて、ひたすらワクドキで没入しました。
    エンタメとしても文明批評としても非常に質が高く、この作家はこれからも注目したい。

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    2024年08月18日
  • 輝石の空

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    『第五の季節』三部作の最終巻。
    本作を「差別問題に向き合った」と表現するとしっくりこない。

    「差別する」という日本語はどことなく受動的な印象を受ける。「元からそこにある差によって扱いをわけている」といったニュアンスを感じる。
    しかし”差”はつねに「差別」の過程のなかで新たに生産されている。

    直接的ではないが、本作の中でも繰り返しそのことが強調されている。
    オロジェンが最初から差別されるべき対象だったわけではない。権力が、過去に遡って彼らが差別されるべき系譜として、歴史を読み変えたのだ。

    「差別」は、権力によって一方的に生成され押し付けられるより根源的な意味での暴力だ。


    本作でも「差別

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    2024年08月15日
  • 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

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    まさにシャーリイ・ジャクスンが書きそうな話だなってものもあったし、書きそうにはないけどこれはこれで面白いなという話もあった。

    特に好きなのは「パリへの旅」、「抜き足差し足」。
    心がひんやりするシャーリイ・ジャクスンらしさがある話でとても良かった。

    他にも「冥銭」、「鬼女」、「晩餐」も好き。

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    2024年08月14日
  • 第五の季節

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    『ほかの誰もが無条件で受けている敬意を、戦い取らればならない人々に』


    人として与えられるべき当然の敬意を剥奪され、虐げられ、その虐げられていること自体を地の底深くに隠蔽されし者たちの、哀しみと痛み。
    世界に対する憎しみ。

    それゆえ、彼らがおこなう破壊行為はみな、その状況に対する必然の抗議として、その権利を与えられねばならない。


    「あんたは○○した。」と主人公に語りかけるような独特な二人称は、突き放すようでいてどこかしら優しさもこもっており、耳に心地よい。

    彼女たちは、やがて選択をつきつけられることになる。それは単に「迫害の状況に抵抗するか、現状をよしとするか」という2択だけではない

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    2024年08月02日
  • フォワード 未来を視る6つのSF

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    アンディ・ウィアー目当てで手に取ったが、傑作揃いで良かった。とくに、「夏の霜」の自己進化を続け次第に意図が読めなくなっていくAIの表現、「目的地に到着しました」の主人公の絶望を推測させる書き方が好きだった。楽しみにしてた「乱数ジェネレーター」はとにかく映像映えしそうな…いや内容的にはしないんだけど…そう感じてしまうような迫力のある舌戦で、まだまだ彼の作品が読んでみたくなるものだった。

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    2024年07月15日
  • 輝石の空

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    いやー、驚きの連続。
    SFとファンタジーが混ざったような、手強い内容だった。
    とても満足な三部作だった

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    2024年06月21日
  • オベリスクの門

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    第五の季節の第二部である。
    前作を読んでから、読むのが良い。

    解説を読んで納得したが、
    SFだが、SFでは無い人類の歴史の一部を知るキッカケになるお話だった。

    次が気になる展開で、あっさりとまさかの事象も起きて、早く最後の第三部が読みたくて仕方ない。

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    2024年05月22日
  • 第五の季節

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    最初は分かりにくい部分があったが、段々とこの世界が見えてくると読みやすくなった。
    思わずおぉっと声を上げる箇所が何箇所かあり、楽しめた。
    第二部が楽しみである

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    2024年04月25日