作品一覧

  • 第五の季節
    4.1
    1~3巻1,500~1,599円 (税込)
    数百年ごとに〈第五の季節〉と呼ばれる天変地異が勃発し、そのつど文明を滅ぼす歴史がくりかえされてきた超大陸スティルネス。この世界には、地殻を操り災害を抑えこむ特別な能力を持つがゆえに激しく差別され、苛酷な人生を運命づけられた“オロジェン”と呼ばれる人々がいた。そしてまた、“石喰い”と呼ばれる人間の姿をした謎の存在も。いま、未曾有の〈季節〉が到来しようとする中、息子を殺し娘を連れ去った夫を追うオロジェン・エッスンの旅がはじまる。前人未踏、3年連続で三部作すべてがヒューゴー賞長編部門受賞の破滅SF開幕編!/解説=渡邊利道

ユーザーレビュー

  • 輝石の空

    Posted by ブクログ

    親子の絆と軋轢。
    それぞれの物語が最終局面に収斂していく。
    バックグラウンドにある悲痛さを抱え込み、それでも決断した結末には胸に熱い。

    正直SFファンタジー要素が強くて読み進みるには胆力がいる。でも、読後の解放感は唯一無二の作品です。

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    2025年04月27日
  • オベリスクの門

    Posted by ブクログ

    母と娘のそれぞれの物語。
    悲しみや孤独、絶望を胸に抱きながらそれでも前に進まねばならないという覚悟をひしひしとつたえる。

    決して読みやすくはない。でも異世界である本作品と現実の世の中の様相がリンクすることで、エンタメには収まりきらない充実感を与えてくれる。

    では、第三部へ。

    0
    2025年03月24日
  • 第五の季節

    Posted by ブクログ

    世界観に没入するまで少し時間がかかるが、後半に行くにつれて物語がダイナミックになり読みが止まらない。

    架空の世界ではあるが、身分社会や自然災害といったテーマは卑近な話題として捉えてることできる。あとがきにあるが著者がフェミニストといういうのを知ると、作品の見方が重奏される。

    ファンタジーな描写を妄想すると、その壮大な風景が脳裏で荒れ狂う。多分に開かれていくストーリーを今後どのように展開、収束させていくのか。第二部、第三部とわくわく読んでいこう。

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    2025年02月13日
  • 輝石の空

    Posted by ブクログ

    (オベリスクの門 のレヴューからの続き)

    読み終わっても当分余韻引きずるくらい好きだったので
    この作者が合うんだろうと(実際私自身が40歳くらいのおばさんですし・・・)
    同じ作者の他の作品も読もうかな~とか思わないでもないです。

    でもきっとこの3部作が一番好きだと思います。たぶん。

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    2023年12月18日
  • 輝石の空

    Posted by ブクログ

    終わってしまうのがとても心苦しかった。
    作品のメッセージ性は言わずもがなだが、もはや作中世界を現実との類比の対象にしてしまうのは贅沢がすぎるのではないかと思える。
    特に1部2部までのオロジェンVSスティルとか、オロジェンVS守護者のような単純な対立構造しか見えていなかったところから、長い歴史の中に根を下ろした派閥間の複雑な関係が明らかになるところに超大陸の底知れなさを感じる。

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    2023年10月19日

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