N・K・ジェミシンのレビュー一覧

  • 輝石の空
    (オベリスクの門 のレヴューからの続き)

    読み終わっても当分余韻引きずるくらい好きだったので
    この作者が合うんだろうと(実際私自身が40歳くらいのおばさんですし・・・)
    同じ作者の他の作品も読もうかな~とか思わないでもないです。

    でもきっとこの3部作が一番好きだと思います。たぶん。
  • 輝石の空
    終わってしまうのがとても心苦しかった。
    作品のメッセージ性は言わずもがなだが、もはや作中世界を現実との類比の対象にしてしまうのは贅沢がすぎるのではないかと思える。
    特に1部2部までのオロジェンVSスティルとか、オロジェンVS守護者のような単純な対立構造しか見えていなかったところから、長い歴史の中に根...続きを読む
  • 輝石の空
    破壊された地球3部作の最終巻。旅がふたたび始まっていく。

    エッスンは仲間とともにユメネスへ向かう。その旅は希望のない、いずれは迎える絶滅を少しでも先延ばしにするだけでしかない。コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』を彷彿とさせる世紀末の旅。その旅でエッスンはカストリマのみんなと仲間になる、彼女の...続きを読む
  • オベリスクの門
    『第五の季節』は旅の物語だったが、一転してコムに定住していくことになる。エッスンが地下都市カストリマで出会う女長イッカとの対比がおもしろい。エッスンは夫・娘に逃げられ、旅のお供は石喰いホア一人だけ、生きる目的は娘に再会すること。一方イッカはオロジェンであるのに関わらずコムを存続させるために仲間ととも...続きを読む
  • 第五の季節
    物語が進むに連れオロジェンというオロジェニー特殊能力をもつ人種がどのくらいすごい力を持っているのがわかっていきます。そして、第五の季節という文明を滅ぼす災害が起きるのを防いだり遅らせている仕事をさせられているのにもかかわらず、彼らが生まれながら差別され、監視されているのも。オロジェンは多くを語らない...続きを読む
  • 輝石の空
    とてつもなくおもしろい。「第五の季節」「オベリスクの門」に続く第三部にして完結編。3年連続ヒューゴー賞受賞は伊達じゃない。読んでいて興奮しながら読み耽ってしまった。とてつもなく読むのが大変そうなびっしりとした文章なのだけど、読むのが苦ではない。それほど集中して読み続けられるパワーがある。この独自な世...続きを読む
  • 輝石の空
    オベリスクによって晶洞を破壊されてしまったカストリマの人びとは、無人になったレナニスの街を目指す。アラバスターと同じく体が石に侵食されはじめたエッスンは、彼女らと共に移動しながらも早く娘の元へ駆けつけたいと考えている。一方、ナッスンは守護者のシャファと共に〈見出された月〉を離れ、地球の裏側にある古代...続きを読む
  • 第五の季節
    最近もドラマ化された『日本沈没』という傑作SFがあったが、それがちっぽけな作品に思えてしまうほどにケタ違いにスケールが大きいファンタジーな地殻変動もの。まったく不案内な未知の世界であるにもかかわらず、読み始めた途端に引きずり込まれるようにストーリーに没頭してしまう。絡みあっていた三つ編みの髪の毛が解...続きを読む
  • 第五の季節
    『三体』が読みたいけどまだ読めないので代わりにこっちを読んだ。面白かった。

    だらだらと思い付くままの覚え書きのような感想。

    最初は星3くらいで、世界観の飲みこみがうまくいかず、ノレず、だらだら読んでいた。しかし、サイアナイトの話で、能力のあるオロジェンは強制的に子作りをしなければいけないとか、ノ...続きを読む
  • 第五の季節
    これは読みごたえがありましたよ・・・。

    三部作の第一部でありながら、細かい文字でびっしりの600ページ越え。

    僕的には、若干でも文字の大きいハヤカワSF文庫で出版してほしかったかったのですが、そうも贅沢はいっていられません。
    はい。
    創元SF文庫さま、日本語版を出版していただきましてありがとうご...続きを読む
  • 第五の季節
    はるか未来の地球。不動[スティルネス]と呼ばれる巨大大陸は、数百年ごとにやってくる天変地異〈第五の季節〉と地震の脅威に晒されていた。人びとは〈用役カースト〉という世襲制の役割分担を作って〈季節〉に備えていたが、〈オロジェン〉、あるいは差別的に〈ロガ〉と呼ばれる者たちだけはカーストからもはじき出されて...続きを読む
  • 第五の季節
    すごいすごいすごい!!
    三パターンの視点がひとつに集約していく感じとか興奮してしまった。
    続きがはやく読みたい!!
    来年までいきる目的ができました~☺️
  • 第五の季節
    SFを期待して読み始めたら、結構ファンタジー寄りでした。
    作中世界独自の歴史や用語が多いので、補遺の解説が必須です。流れが削がれる感は否めませんが、作中世界の奥行き深さこそがこの作品の魅力だと思います。

    第一部では、オベリスクやオロジェン、守護者などほぼ全てが謎のまま終わりますが、ダマヤ、サイアン...続きを読む
  • 輝石の空
    3部作の最終巻。
    発売後すぐに読み始めたものの、前の巻を思い返しながらなのと、視点が色々変わるので最初の方は読み進めるのに苦戦しました。が、半分から終わりぐらいは一気でした。

    読んでいて、父なる地球というフレーズが面白いな、と思いました。母と違い、大地がものを生み出さず、厳しいからなのかな、と思い...続きを読む
  • 第五の季節
    〈第五の季節〉…文明が滅びるレベルの天変地異が数百年ごとに繰り返される世界は過酷。過去の季節に名前が付いているけれど、その名前の天変地異が起こったのかな…悲惨。。
    オロジェン。ロギア系みたいなやつか?と思っていたけれど、様々な天変地異そのものというより、地殻変動とかの地球の活動を増幅するみたいな感じ...続きを読む
  • オベリスクの門
    まどろっこしいし長いしで、読むのに時間がかかってしまったがやはり面白い!後半は壮大な世界観に没入してハラハラした。

    数百年ごとに繰り返される〈季節〉という天変地異をどう生き延びるのか?
    強大な力を持つオロジェンである母と、オロジェンを憎むあまり弟を殴り殺した父の間で板挟みになるナッスンが、悲しみを...続きを読む
  • オベリスクの門
    この世界のメンバーの姿がより詳しく掘り下げられているけど、それぞれの勢力の中でも目的が異なる人(?)々が居て、全貌が把握しきれない。各勢力の相関図とか誰か作ってくれてないかな。
    今年出る予定の3巻は何月なのかな
  • オベリスクの門
    地球のようで地球ではない所。能力が異なる人の住む所。
    大き過ぎる能力が差別を生み排斥を行う。それぞれの生きる場所を求めて身体も心も彷徨う。戦いの終わりは来るのだろうか、この星は安全に安心して暮らせるところになるのだろうか
  • オベリスクの門
    店頭に並んでいる時は気づかず、新刊案内を読んで第五の季節の続きだったか!と慌てて本屋に行きました。久々に早く読み終えたいけど、読み終えてしまうのが勿体ない…と言う贅沢な感覚を味わいました。続巻も楽しみ~

    それにしても娘は母親に対するあたりが厳しいもんだなぁと思いました。父親に対しては…なんだろう、...続きを読む
  • 第五の季節
    三つの物語が並行して進んでいく。
    最初は少し読みにくいが、統合されてくると主人公がわかる。
    不思議な能力があるのに、差別をされている人たちがいる。その差別に疑問を持たせないために集めて教育するが、その中でも疑問を持つ人たちが現れる。差別や拘束から逃れようとしても、なかなか逃げ切れない。
    第二部が楽し...続きを読む