小野田和子のレビュー一覧
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ネタバレはるか未来の地球。不動[スティルネス]と呼ばれる巨大大陸は、数百年ごとにやってくる天変地異〈第五の季節〉と地震の脅威に晒されていた。人びとは〈用役カースト〉という世襲制の役割分担を作って〈季節〉に備えていたが、〈オロジェン〉、あるいは差別的に〈ロガ〉と呼ばれる者たちだけはカーストからもはじき出されている。オロジェンは地震を操る能力を持ち、それゆえに忌み嫌われ、権力者に管理・制御されるべきと考えられている人びとだ。オロジェンでありながら身分を偽り、二人の子どもを奪われた女性エッスンと、〈守護者〉に引き渡されオロジェン育成学校に入学したダマヤ、オロジェン最高峰の能力者アラバスターとバディを組むこと
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「凍月」より先に書かれているが、「凍月」より後の世界を描いている作品。
22世紀の火星は、地球から半分独立、半分依存している形で存在している。その火星で、政治家を目指すキャシーアが大学を追い出されかけるところから、火星の運命が回り始める。
大学内でも、反学長派とみなされた学生たちが一斉に退学させられることになる。それに反対した学生たちの反乱は、あっけなく終結するが…。
キャシーアの回顧録というかたちをとっている作品だが、なぜ「回顧録」なのかというのが最後にわかり、彼女の人生に圧倒されること間違いなし。
そして第1部で描かれる、キャシーアとリチャードの淡い恋愛話は、その辺の恋愛小説など風で飛 -
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久々にSFを読んだ。気がついたら自分1人でロボットしかいなくて、記憶がないところから、いろいろと推測して宇宙船にいることがわかる。宇宙船の中にいる今とだんだんと思い出してくる記憶が交互に出てきて、そのうちミッションがわかってくる。
地球の運命を背負い、ヘイルメアリー(アヴェマリア)として無事にミッションを果たせるか。ヘイルメアリーとはアメリカンフットボールの試合終盤に劣勢チームが一発逆転を狙って投げるロングパスのことと説明があり、つまりそもそも一か八か計画ということらしい。
ヒーローなのに、割と弱気で一科学者なところが親近感を感じる。後半から新展開でドンドンおもしろくなってくる。 -
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ネタバレ面白い!けど、物理がからっきしだった私には、その言葉はなんだ??今何が起こってるんだ??映像で見せてくれ!!となるシーンが多かった。汲み取れないエッセンスが多すぎるよぅ。
異星人のロッキーとの友情やアストロファージの攻略に協力し合う姿は面白い。読ませる。
ロッキーがまた有能で頼りになるんだ。主人公も異星言語を瞬く間に理解していけるほど有能なので話が早い。
ロッキーの「しあわせ」が本当にかわいいんだよ。
こんなにかわいくて協力的な宇宙人はじめて。
上巻でなぜ主人公が記憶混濁したのかの真相と、ストラッドの手段を選ばない強引な有能さがわかる。でもそれを批判できないのは太陽系の命運を背負い、これから -
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下巻は先が気になって一気読みしました。
主人公が、どうして物語のスタート当初で記憶喪失だったのか、そのなかなかショッキングな真実が下巻では明らかになりますが、それがよくあるSF映画とは一線を画していて、この物語に深みを与えています。
科学的な描写は、文系人間である私にはイメージするのが困難で、正直理解できなかった点が多かったのと、同僚の2人が死亡し、何故主人公だけが生存していたのか、その原因が明らかにならなかったのが消化不良でした。
ただ、上記の点を補ってあまりあるぐらい、息もつかせぬ予想外の展開で、ラストも余韻があり、非常に読み応えがありました。
2026年映画化されるそうで、イメージが難