小野田和子のレビュー一覧

  • 第五の季節

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    物語が進むに連れオロジェンというオロジェニー特殊能力をもつ人種がどのくらいすごい力を持っているのがわかっていきます。そして、第五の季節という文明を滅ぼす災害が起きるのを防いだり遅らせている仕事をさせられているのにもかかわらず、彼らが生まれながら差別され、監視されているのも。オロジェンは多くを語らないというか必要なことも話さない。それは常に緊張状態にいるのもあるし、だれにも理解されない孤独のなかに存在しているからだ。彼らの心のなかに隠し持っている悲しみがものすごく伝わってきます。その対比として登場する海賊イノンの明るさ、アライアの役人アザエルのずるさのなんと人間臭いことか。

    物語は娘をさがす中

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    2023年05月20日
  • 輝石の空

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    とてつもなくおもしろい。「第五の季節」「オベリスクの門」に続く第三部にして完結編。3年連続ヒューゴー賞受賞は伊達じゃない。読んでいて興奮しながら読み耽ってしまった。とてつもなく読むのが大変そうなびっしりとした文章なのだけど、読むのが苦ではない。それほど集中して読み続けられるパワーがある。この独自な世界観、内容をここまでありありと目の前に浮かぶように表現しきった翻訳家の方には大きな感謝を送りたい。これを読まないのはもったいなさすぎる。文句なしに脱帽だ。

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    2023年05月12日
  • 輝石の空

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    ネタバレ

    オベリスクによって晶洞を破壊されてしまったカストリマの人びとは、無人になったレナニスの街を目指す。アラバスターと同じく体が石に侵食されはじめたエッスンは、彼女らと共に移動しながらも早く娘の元へ駆けつけたいと考えている。一方、ナッスンは守護者のシャファと共に〈見出された月〉を離れ、地球の裏側にある古代都市の遺跡へと旅だつ。そして遂にホアが自らの過去を語りはじめる。〈破壊された地球〉三部作最終巻。


    前作を読んでから1年半経っているので内容をほとんど忘れちゃってて、正直「???」になってしまった。でも今作を読んだあとに読み返すオベ門の面白いこと!思わせぶりに謎めいていたアラバスターとの会話や、カ

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    2023年03月01日
  • アルテミス 上

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    途中でやめれなくて、金曜の夜に上巻、土曜の夜に下巻を読んで、寝不足と飲み過ぎ。
    巻末の謝辞にもあったが、特に女性のセリフが良かった。翻訳者繋がりで、別の作家の本を読んでみたい。

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    2022年06月12日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    コミック『アトム・ザ・ビギニング』を読んでいたところで本作を偶然手に取ったのだが、ロボットの擬人化という単純な物語など遥かに超越した16篇の来るべきAI世界にまつわる思索小説としても大変興味深い短編が名編者J・ストラーンによって集められている。J・J・アダムズ編による銀河連邦、パワードスーツものなども読みたくなる。

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    2022年05月28日
  • 第五の季節

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    最近もドラマ化された『日本沈没』という傑作SFがあったが、それがちっぽけな作品に思えてしまうほどにケタ違いにスケールが大きいファンタジーな地殻変動もの。まったく不案内な未知の世界であるにもかかわらず、読み始めた途端に引きずり込まれるようにストーリーに没頭してしまう。絡みあっていた三つ編みの髪の毛が解かれて拡がるように物語が展開した先には主人公が追い求める娘の話がくるようである。

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    2022年01月10日
  • 第五の季節

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    ネタバレ

    『三体』が読みたいけどまだ読めないので代わりにこっちを読んだ。面白かった。

    だらだらと思い付くままの覚え書きのような感想。

    最初は星3くらいで、世界観の飲みこみがうまくいかず、ノレず、だらだら読んでいた。しかし、サイアナイトの話で、能力のあるオロジェンは強制的に子作りをしなければいけないとか、ノード保守要員はロボトミー手術のようなものを受けて廃人のまま生かされ管理されるという事実が明らかになってきて、この世界の闇が見えてきたあたりで面白く感じられるようになった。さらに、そのノード保守要員は、アラバスターの息子というのも匂わされて面白かった。人権どこいったという世界。ほんとディストピア。

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    2020年11月03日
  • 第五の季節

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    これは読みごたえがありましたよ・・・。

    三部作の第一部でありながら、細かい文字でびっしりの600ページ越え。

    僕的には、若干でも文字の大きいハヤカワSF文庫で出版してほしかったかったのですが、そうも贅沢はいっていられません。
    はい。
    創元SF文庫さま、日本語版を出版していただきましてありがとうございました。
    僕が愛用している個別にあつらえたリーディンググラスを駆使して読破しました。
    あ、すみません。カッコつけました。ただの老眼鏡です(笑)。

    馬鹿なことを言ってないで、レビューですね。

    いや、面白かったです。
    3部作の全作品がヒューゴー賞を受賞しているという本作品。しかも3年連続という快

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    2020年10月11日
  • 第五の季節

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    ネタバレ

    はるか未来の地球。不動[スティルネス]と呼ばれる巨大大陸は、数百年ごとにやってくる天変地異〈第五の季節〉と地震の脅威に晒されていた。人びとは〈用役カースト〉という世襲制の役割分担を作って〈季節〉に備えていたが、〈オロジェン〉、あるいは差別的に〈ロガ〉と呼ばれる者たちだけはカーストからもはじき出されている。オロジェンは地震を操る能力を持ち、それゆえに忌み嫌われ、権力者に管理・制御されるべきと考えられている人びとだ。オロジェンでありながら身分を偽り、二人の子どもを奪われた女性エッスンと、〈守護者〉に引き渡されオロジェン育成学校に入学したダマヤ、オロジェン最高峰の能力者アラバスターとバディを組むこと

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    2020年08月19日
  • 第五の季節

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    すごいすごいすごい!!
    三パターンの視点がひとつに集約していく感じとか興奮してしまった。
    続きがはやく読みたい!!
    来年までいきる目的ができました~☺️

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    2020年07月29日
  • 2001:キューブリック、クラーク

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    長年、この映画に関するドキュメントがあれば…
    と思っていたがその願いを十分に叶えてくれただけでも
    十分なのに、見たことのない写真や初めて知ることが
    満載で、映画のファンは読むべき一冊。

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    2019年01月06日
  • 火星転移 下

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    「凍月」より先に書かれているが、「凍月」より後の世界を描いている作品。

    22世紀の火星は、地球から半分独立、半分依存している形で存在している。その火星で、政治家を目指すキャシーアが大学を追い出されかけるところから、火星の運命が回り始める。
    大学内でも、反学長派とみなされた学生たちが一斉に退学させられることになる。それに反対した学生たちの反乱は、あっけなく終結するが…。

    キャシーアの回顧録というかたちをとっている作品だが、なぜ「回顧録」なのかというのが最後にわかり、彼女の人生に圧倒されること間違いなし。
    そして第1部で描かれる、キャシーアとリチャードの淡い恋愛話は、その辺の恋愛小説など風で飛

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    2015年07月13日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    友人に勧められて読み始める。映画は本の内容がところどころ端折られているとのこと。未知の物質や恒星間航行の話しなどが出て来るが、専門知識はあまりなくてもわかりやすくている。極限状態で主人公のメンタルが割と普通なのはこの人の特性なのか明かさていない秘密があるのかは下巻に期待しようと思う。

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    2026年09月03日
  • アルテミス 下

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    エンタメに富んだ軽快なやり取りの中に科学的な技術描写を織り混ぜた文章はとても著者らしく楽しめたが、火星の人との対照的なストーリーは少しダークな感じで個人的には物足りなかった。

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    2026年09月02日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    太陽の活動を犯す謎の物体に人類が遭遇し、それを救うために片道の燃料のみで命をかけて遠く宇宙を旅する冒険物語。
    とはいえ、滅私奉公的な悲壮感はなく、ギャグも交えながら軽快に描きつつ、異種間の友情なども描くところは、さすが。
    上巻まではAudible、その後後半はたまたまアマプラで見ることとなった。

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    2026年09月01日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    映画を先に見たんだけど正解だったかも
    ど文系で化学はさっぱりなので、専門用語やロッキーがイメージできなすぎて、書籍から入ってたら挫折してた気がする
    翻訳した人すごいな…
    ゆっくり読み直したい〜

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    2026年09月01日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    次から次へとトラブルが発生、後半は一気に読み進めてしまった。結末もよかった。もしかしたら遠い未来の話かもしれないし、実はすぐそばにやってきている危機なのかもしれない。たとえもうすでに起きていることだとしても、主人公の時間と地球の時間を思うと解決が何十年も先になるのだろう。リアルを感じる作品だった3.7

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    2026年09月01日
  • 火星の人〔新版〕 下

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    ネタバレ

    下巻もほぼ映画と同じ流れ。砂塵嵐に入ってしまうなど、映画では省かれたハプニングがあった。
    映画でさらっと描かれてたあの移動って3200キロもの大移動だったんだという驚きもあった。あと原作だと途中で通信が途切れてしまうハプニングもありハラハラ感がより増していた。
    人が人を助けるために叡智を集結させて、ひとつの目的に向かって団結している姿というのは本当にいいなと思った。アンディウィアーの人類愛が好きだ。

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    2026年08月31日
  • 火星の人〔新版〕 上

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    映画を観た後に原作小説を読んだ。
    映画では序盤にクルー6人が火星から離脱しようとするところから始まってたが、原作はそうじゃなかったことに驚いた。そこから先は大体同じ流れ。より細かい内容が描かれている。
    先に映画を観ていたことにより、ハブの中やローバーなどの機械類のイメージをしやすい状態だったのでよかった。

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    2026年08月31日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    下巻はロッキーと協力して、どんどん課題を解決し行く感じ。

    軌道上の重力について、読んでもよく分からなかった。落ち続けることで重力を得ている???
    面白そうなのでまた勉強してみる。物理やってないと、こういうことがわからなくなるんだなあ。

    クルー選考における男女の問題。差別問題は置いておいて、現実は見なければならない。極限状態において男女のもつれは避けないといけないし、容易に起こりうる。とてつもなく大きなプロジェクトには、こういった生々しい問題もついて回る。

    途中多くのトラブルに見舞われる。どうして、グレースがクルーになったのかもだんだん分かってくる。その度にどうかハッピーエンドになってくれ

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    2026年08月29日