小野田和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレめっちゃ面白い。
序盤では何も分からない状況から科学と論理でひとつずつ事実を導き出していく過程とその状況に至るまでの回想がフラッシュバック的に蘇るプロットが巧みで引き込まれる。
主目的が判明した後も次々発生するトラブルへの対処も続きが気になる面白さだし途中の展開は全く予想してなかったからグレースと同じ驚きをしてしまいかなり物語に入って読めてしまう魅力がある。
SFに求められる科学の奥深さ、現実に有り得ると思えるようなリアルさ、スケールの大きさ、そういった要素がバランス良く成り立っていることに加えて、グレースの人間味溢れるキャラの魅力が物語をより引き立たせているのかなと感じる。
下巻に続 -
Posted by ブクログ
非常に楽しい。「大渦」に始まるSFの本質は困難に対処する話だとどこかで見たが、まさにそんな感じ。次から次にトラブルが発生して、ワトニーとNASA職員が解決に奔走する。
ただ同時に、「限られた物資と既知の技術とトライアンドエラーで何とかする」という要素に終始していて、「新たな発見」という要素は薄い。ここに気づいて、作者の新作の面白さも改めて理解できた。
ワトニーの明るさや軽さも好ましい。常に前向きでエネルギッシュ。自分を置き去りにしたクルーに配慮しながら全世界に向けてジョークを放つ。
いや、上巻はここで終わるの!?
ワトニーの運命やいかに! -
Posted by ブクログ
映画はなかなか好評のようで、当然私はまだ観ていないが、久しぶりに「映画も観たい」と思ってしまった。
ここ数年でこれほど知的好奇心を搔き立てられた読み物はサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」「宇宙創成」以来で、それらノンフィクションとは異なり、SF小説として科学って面白いなぁと思わされた作品はとんと思い当たらない。まさにSience Fiction と呼ぶに相応しい名作だと思う。
とにかく話のスケールが大きく、荒唐無稽な話のようでいて起こり得ないと完全に否定できる話でもない。長い宇宙の歴史から考えると私たちが死んだ後100年後、1000年後に似たような事象が発生するかもしれない。その点はSF -
Posted by ブクログ
海外小説やSFはなんとなく避けてきた読書人生。
それももうおしまい!
目を覚ましたとき、ここがどこなのか、自分が何者なのかもわからない。
状況を整理していく中で、少しずつ蘇る記憶。
この「わかっていく過程」がとにかく面白い!
気づけば一気に引き込まれていた。
容赦なく出てくる科学や物理の話に頭をひねり、時にはパンクしそうになったけど、それすら楽しい!
ハラハラする展開、思わず笑ってしまう場面、そして胸が苦しくなる瞬間。
感情を大きく揺さぶられながら、ページをめくる手は止まらない。
そして何より、“ある存在”が本当に魅力的。
最初は恐怖だったのに、気づけば愛くるしく、頼もしい存在に。主人