小野田和子のレビュー一覧
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店頭に並んでいる時は気づかず、新刊案内を読んで第五の季節の続きだったか!と慌てて本屋に行きました。久々に早く読み終えたいけど、読み終えてしまうのが勿体ない…と言う贅沢な感覚を味わいました。続巻も楽しみ~
それにしても娘は母親に対するあたりが厳しいもんだなぁと思いました。父親に対しては…なんだろう、諦め?みたいなものがあるのかな。同じことをしても父親なら責めないのに母親がしたら一生恨む、みたいな強い感情を母娘には感じます。これは父息子でも同じなんだろうか?それでも作中でナッスンが「彼等を受け入れてくれる人を父親にして生んでくれたら良かった」と言うような心境を語るので、やはり母とのつながりの方が -
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「火星」「転移」ってなんのことかと思ったら・・・!
主人公キャシーアが大学時代から副大統領(最後は大統領)として火星の危機を乗り越えるまでを懐古するかたちで物語られる作品。
キャシーアが、もともと火星の有力な名門家系の出身で自身も才能があるということはあるが、反国家主権主義者であるリーダーに憧れたり、天才物理学者の卵と恋に落ちたり、政治の世界へ足を踏み込み入れて初めて訪れた地球で失敗したり(正確には巻き込まれただけ)という体験をして、自分で道を選び、迷って、悩みながら成長していく姿が、なんというか女性の生き様としても共感できるし好感も持てる。 -
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この卷で世界の仕組みと状況は、ある程度は分かります…。が、この世界が抱える問題は全く解決しません。そして、暗いです。(※ですが、面白いです。色々謎のピースがはまったとき、また、この巻のラストは、えーっ!と声が出てしまいました。)
続きの翻訳も出るようなので楽しみにしています。
また、多くの方が書かれているように、初めの3分の
1くらいまではかなり読みすすめるのが大変です。
サイアナイトという女性が出てくるあたりからかなり世界の状況が分かるようになります。前半は読み流すような感じで読むのがオススメです。
また、LGBTQ+に対してかなり配慮された(というか、この世界ではそうした人たちが自然に -
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ネタバレ出会ったかもしれない。
N・K・ジェミシン、覚えよう。
近所のセレクションセンスがいい本屋さんで発見。
「前人未到の三年連続ヒューゴー賞受賞」が気になり手に取った。
「では、世界の終わりの話からはじめようか。」
というダサいコピーは無視して(が、しかしこれは物語の一行目だ)ヒューゴー賞のセンスを信じ(今のところ割と信頼できる)。
こういう本との出会いはネットショップではできない。
なかなかの長編だけれど、一気に読んだ。
所要時間1.2日くらいかな。
こんな没入は久しぶり。
世界観がしっかりしており、エンターテイメント性もあり、最後に読者を驚かせるポイントもあり、つまりそのための構成の計算も -
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ネタバレ今世紀末ごろ?月面に半径500mアルミニウム・ドームに酸素を満たしてつなげたほぼ自給自足の居住施設ができて、観光収入を主な収入源としている。創業者にして“統治官”のフィデリス・グギの偉業。人口は約8000人、出産は地球でないとできない、以前12歳、現在16歳以上でないと移住できない。主人公ジャスミン(ジャズ)は、イスラム教徒で(非ギルド)溶接工の父と信仰を継がないこと&全財産をふっとばしたことで仲違いして家出して今はケチな宅配業をしている。膨大な報酬でデッカイ破壊工作を依頼され、
電子マネー社会が作品の書かれた時点では目新しいものだったろうが、現在の眼で見るとマイクロチップを生体埋 -
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2年ぶりのティプトリー作品は、装丁がこれまた印象的な「あまたの星、宝冠のごとく」。この作品、初訳にしてなんと2016年刊行。早川書房の創立70周年を記念する文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」の一環として発表されたようですが、没後30年を経過してなお読書を魅了し続けるティプトリーになんだか感動してしまったり。
本書は中期から晩年にかけての10篇を収録。2年前に読んだ「故郷から10000光年」に比べると、やはりどれも読みやすい作品ばかり。あのついていくのが大変な作風にちょっぴりの懐かしさを覚えつつも、とりわけ以下4作品が印象に残りました。
「ヤンキー・ドゥードゥル」
薬漬けの帰還兵を描いた作品で -
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「ブラッド・ミュージック」で名高いグレッグ・ベアのネビュラ賞受賞の本書は、人類が火星移民を始めて100年後の22世紀後半が舞台。いまだ地球への依存が強い火星で沸き起こる独立の声。そんな情勢のなか、主人公キャシーア・マジュムダーは、ひょんなことから、火星統一を目指すドーブル知事への反対デモに参加する。キャシーアからすれば、デモは散々な結果に終わるが、彼女はそこでチャールズという好青年に出会う。デモへの参加、そしてチャールズとの出会いが彼女の人生に大きな影響を及ぼし、その数年後、彼女は火星統一を目指す立場として、この赤の惑星を背負って地球と対峙することになる…
あらすじのとおり、本書は地球に対す -
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ベアの「ナノテク」世界は面白いんだか面白くないんだか非常に微妙な感想を持っているのですが、こいつはちょっと違う。火星に植民し、地球の圧力に屈せず戦う人々の物語だ。解説でも指摘されている通り、ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」を髣髴とさせる設定。しかしたどる道は大きく違います。
月にしろ火星にしろ、生身のままでは生きていけない苛酷な環境です。その過酷さと(過去に生物がいたという設定の下の)神秘さについての描写はエンディングの一つの大きな感動の元になります。そんな環境で、できるだけ「生の」人間として生きようとしている火星人。一方で地球人は「セラピー」の影響下で冷静な判断力を身に着けている。主 -