あらすじ
1968年、映画史に残る名作『2001年宇宙の旅』が製作・公開された。 スタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークという映画界・SF界の二人の天才の出会いから製作、公開までを克明に綴る。公開から50年、エポックメイキングな傑作の価値を再検証する
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Posted by ブクログ
「2001年宇宙の旅」は自分にとっては映画というジャンルを超えたマスターピースであります。同時にトラウマにもなっています。まず幼児の頃、自分の住む地方の小都市の映画館で初公開時の看板に衝撃を受けたいう記憶があります。しかし親に見たい、と言えない雰囲気も感じました。初めて見たのは大学生の時。冒頭からあまりに集中して疲れたのかスターゲートのシーンで眠ってしまって情けなくなりました。社会人になってみた時にスペースシャトルの尾翼にPANAMの文字を発見し大興奮。それからはDVDを停止しながらAT&Tとか実存企業のロゴを見つけてはこの映画が公開時の1968年と2001年を地続きで設計されていることに新たな凄みを感じていました。21世紀に入ってからはLCMAに行った時、過去やったキューブリック展の図録、迷って買わなかったこともいまだに後悔しています。と言いつつ神棚に置きっ放して最近は触れてなかったのですが、速水健郎の「機械ぎらい」を読んでいて本書の存在を知り貪り読みました。アポロが月面到着する前に、CGが映像に使われる前に、こんな映画が作れたことにはキューブリックの仕事のやり方への固執とこのプロジェクトに魅入られたスペシャリスト(クラークも含む)の全員の煩悶が混じり合って業の総体として結晶したからこそ、ということがよくわかります。視覚効果ブライアン・ロスタスへのキューブリックの言葉で『「ブライアン、君自身ができるとわかっていないものをつくってほしいんだ。最初からできるとわかっているものは必要ない。しかしできるかどうかわかっていなくて、なにか新しいものを発見できたら、それこそがわれわれが必要としているものなんだ」それがこの映画の製作全般を統べる基本方針だった。』凄まじい。本作が扉を開けた映画の流れ、例えば今年の映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」も大好きでしたが…「2001年宇宙の旅」は大好き、で済まされない厳かな創造物、例えばミケランジェロの「最後の審判」やピカソの「ゲルニカ」のような存在にますます思えてきました。
Posted by ブクログ
長年、この映画に関するドキュメントがあれば…
と思っていたがその願いを十分に叶えてくれただけでも
十分なのに、見たことのない写真や初めて知ることが
満載で、映画のファンは読むべき一冊。
Posted by ブクログ
名作「2001年宇宙の旅」の製作過程が克明に記された文章は翻訳の具合で読みづらさは散見するも数々の資料に基づいた当時の雰囲気を垣間見れるので楽しくなる。ああ、あのシーンにはこんな苦労があったのか、キューブリック監督とスタッフやキャストの間に軋轢や親交が交錯する歳月が綴られる。もう一度観たい、もちろん大きなスクリーンで。