あらすじ
人類の希望は、遥か11.9光年の彼方――。たったひとりの冴えた相棒と、謎の解明に挑む!2021年アメリカでの発売以来、NYタイムズをはじめ様々なベストセラー・リストに挙がり、ライアン・ゴズリング主演で映画化が進行中の、ファースト・コンタクトSFの新たな金字塔。
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Posted by ブクログ
SF関係の読書経験値Lv.16(MAX Lv.99)ぐらいの自分でもスイスイ読めました。主人公のグレース博士が陽気で、セリフカッコの中の言葉が現代的なのが理解の助けになったかも。フォントがちょこちょこ、装飾的に変えられていたのはアドベンチャー小説っぽくて技巧的でした。
事前知識なしで読んで!とここ数ヶ月色々な方からオンオフ問わず聞いてて、みんなの言う通りだったなと納得。なんなら映画の予告トレーラーも見ない方がいいです。なんであんな予告にしたのか笑
科学には全く興味がなかったけど、この本を読んでから学び直したい欲が溢れてます。しあわせ!
Posted by ブクログ
下巻です!
後半もハラハラドキドキが続きますが、友情を温めてゆくシーンにはほっこりし、記憶喪失の謎も解明され、なおかつハッピーエンドだったので読後感は最高。
とっても面白かったです。
地球のことはチラッとしか出てこなかったけど、その一文で救われましたし。
また、終盤、彼らの星を救うためにとった主人公の行動は、地球にいるままであれば取れなかっただろうと思われ、友情を通して成長した主人公の姿が頼もしく、感動しました。
それにしてもSFって私の想像の上を行くことばかり。
本作の設定もファーストコンタクトもそう来たか!と驚き、感心しながらあっという間に読み終えました。
来年の映画化、楽しみだなあ。
Posted by ブクログ
とんでもない。
おもしろい。
アツすぎる。
ラストの展開が綺麗すぎて素晴らしい。
普通に内容が難しかったのでいつかもう一回読みたい。
映画も見たい。
Posted by ブクログ
よい!よい!よい!!
もう映画が待てません。
そしてここで語れることがありません。
情報ゼロで楽しむことが大切です。
とにかく、プロットが必然的と言うか、問題解決をすることで話が進んでいく。実験をして、その成果を得ていくような楽しさを感じられるし、胸が熱くなります。
私自身、人が生きることに、意味はないと思う派の人間です。それは、生が無意味なのではなくて、何かを成さなければ生きる意味がない、とは思わないと言うことです。
だけど、もし自分に何かができるなら。それによって全く知らない誰かであっても、救うことができて、その人達の希望になれるのならば、それを選択したいと思う。
きみは友だち。
みんな生きる!
フィストバンプだ!
Posted by ブクログ
ちょっと予想外の展開ですごすぎた。
ロッキーとの親交の深め方も興味深かったけど、どこからこんな発想が出てくるのか、宇宙への夢が広がるいいストーリーだった。
ちょっと古いけど、スタートレックとかの世界。異文化の交流ならぬ、異星人との交流でこんなに胸打たれるなんて驚き。さらにラストの展開が私としてはハッピーでよかった。
Posted by ブクログ
とても良き小説でしたネギ。心がポカポカするネギ~♪小心者の私でも読める小説でしたネギ。
いままで読んだ物語の中で一番かもネギ。
今年のナンバーワンコンテンツねぎ。去年はマインクラフトねぎ。マインクラフトのトリさんかわいいネギ。
映画化されるそうですが、かわいいあの子のお姿と時計が気になるネギ。時計欲しいネギな。
プロジェクト・ヘイル・メアリー、二回目読書に入るネギ。今度はわからなかった用語を調べながら読むネギよ。
今度生まれてくるときは、宇宙一のエンジニアになりたいネギ~憧れネギ~♪
Posted by ブクログ
面白かった!!最後までどうなるのかわからず解説にもあったとおり天国と地獄を行ったり来たりで最後までハラハラする。ちょっとずつ思い出す過去に共感できる部分も。でもやっぱりロッキーに出会えたのが楽しかったなあ。
Posted by ブクログ
ロマン!物語の直接的な意味でも人物の心情的な意味でも情熱的で心揺さぶられるストレートな爽快感に満たされた
変にダラダラとした描写がないから頁を捲る指が止まらぬ止まらぬ
映画観たいなぁ
ロッキーの声がちょっと気になる
Posted by ブクログ
ロッキー!!グレース博士とロッキーの2人の友情が最高によい。SFで泣きそうになるってあるんだな。ストラッドの歴史観についてのかたり、そして主人公がなぜ冒頭記憶をなくしていたのかの種明かしにいたる流れが上手い。映画化されたら観に行こう。
Posted by ブクログ
大変面白かった。
後半はどんどん読み進めてしまったし、最後は読み終わるのが勿体無く感じてしまった。
異星人のロッキーとの掛け合いがとても面白い。
主人公にもロッキーにも作者の性格が反映されているんだろうけど、登場人物を好きになれる本って読んでて楽しいですね。
映画化も進んでいるみたいなので、どのように映像にされるのか楽しみです。
Posted by ブクログ
異星人とのコンタクト、言葉や衣食住に伴う習慣、そして思考や文化の隔たりがあったとしても、"種の保存" よりも "個の生命" を優先する感情を共有する。自己犠牲や判断ミスなどのリスクがあれど、一見非合理な行動に進化や繁栄の芽生えが宿っているのではないか。この広大な宇宙という空間に時間という抗えない制約があっても個の意志は後世に何かしら受け継がれていく。グレースとロッキーにそのロマンを感じる。そして心和む。
Posted by ブクログ
光を取り込んで成長する生命体アストロファージにより、太陽、そして地球の危機だ。
だがアストロファージが通ったのに無傷の惑星タウ・セチが見つかる。そこで人類は、違う銀河系にあるタウ・セチへの調査宇宙船を出すプロジェクト・ヘイル・メアリー、つまりやけっぱち作戦を計画する!
下巻は、地球代表の科学者グレースと、エイド星代表の技術者ロッキーが協力して、それぞれの星の生命体を救うための奮闘記です。自分の星の生命体を救うためにまっしぐら!のグレースとロッキーが気持ちよく読めるし、生命の輝き、人間も異星人も信じられるような爽やかさがあります。ロッキーはかわいいし優秀だし、彼の口調が伝っちゃいそう。「幸せ!幸せ!」「〇〇、質問」みたいな。いや、むしろ流行ってほしいよね。
しかし映画化だと全部CGだよねえ、残念だなあ。
アストロファージ対策には、解決方法を見つけた!⇒ピンチ!⇒対処できた!⇒またピンチ!⇒解決したぞ!…の繰り返しの中で、それぞれの事象に、生命体には窒素が〜、生命体の進化は〜、宇宙と地球及び惑星エイドの時間の相対性理論は〜、こんな条件の元で宇宙船の軌道を保つには〜、と、科学的説明もたくさんあります。私は理解できないのですが、分かる人だったらもっと楽しめるでしょう…。
そしてグレースが喪失していた記憶、地球でなにがあり、自分がどんな役割を果たし、そしてなぜこの作戦メンバーに選ばれたのかも思い出します。おそらくグレースにはあまり思い出したくなかったことも。
しかし読者としては「死ぬこと前提のミッションに参加しているグレースには死にたくないという気持ちがある」っていうのは安心しましたよ。小説しては生き残って欲しいもんね。
そのうえで。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は人類みんなで協力して行う計画であらゆる方面の素人も専門家も一丸となって協力します。しかし「地球生命体はあと30年しか生きられない」との前提で、地球全体が協力できるか?戦争、奪い合いが横行するのではないか?という疑問も起こります。
それに対しても、地球に残る作戦総司令官のストラッド女史によって語られます。
ついにグレース博士とロッキーはアストロファージ撲滅方法を見つけた。あとはそれぞれの星に帰るだけ。自分の調査結果は地球生命を救うのか、せっかく頑張ったのに地球は戦争で醜い姿になっていないだろうか…。
そして迎えるラスト。
これも小説としては一番いいところなのかもしれない。
あくまでもこの小説のテーマは、地球生命危機対策の科学的なこと、異星生物との交流。すると地球で勃発していたかもしれない戦争やら飢餓は、小説としては範囲が広がりすぎてしまう。
ラストシーンもいい場面。優しく、ちょっとの迷いとたくさんの希望。
Posted by ブクログ
主人公・グレースと異星人バディ・ロッキーを好きにならない読者はいないだろう。
グレースは"良き人"だ。
自ら進んでヘイル・メアリー号に乗ったわけではない。臆病なところも書かれている。それでも人類(もちろん太陽系以外も含む)の利益のため、将来を担う世代である子供たちのため、という動機が根底にあり、ミッションを投げ出したりはしないという確信をストラットに持たせてくれるような道義心のある人物だ。
主人公として納得性のある性格で、飾らない、等身大の人格者。
それは親愛なる隣人・ロッキーも同様であった。
読み進めれば進めるほど、二人に愛着がわいてくる。
二人の間で交わされる異文化コミュニケーションや、たどたどしく訳されるロッキーの口調が、ミッションの複雑さや緊張感の高さとは裏腹に、物語を読みやすくしている。
(物理や科学は全然わからない!宇宙については宇宙兄弟で読んだ!くらいの知識レベルの私でも読めました)
構成もよかった。
序盤は記憶を失った状態から徐々に思い出していく、という構成上、グレースが読者と同じ目線で新たな情報を得たり驚いたりしてくれるので、非常に共感がしやすい。
ロッキーと出会ってからは、掛け合いの楽しさに加え、問題にぶつかっては解決をしていくという実験・科学の醍醐味がたっぷりと詰まっている。
終盤のドラマティックな展開も読みごたえがありました。
ロッキーがエイドリアンと共に過ごせててほっこり。
Posted by ブクログ
1.好きなもの全部入り。
SFに求める難しい科学要素、なにが起こるかわからないドキドキ感、小説に求める表現の良さ、読み味すべてよかった。少年漫画的な熱い展開も好きだし、実は騙されて送り込まれていたというどんでん返し要素も好き、問題を解決していくミステリ的要素も大好き。明確なハッピーエンドも好き。
2.ファーストコンタクト
アストロファージの登場で会話できないタイプの地球外生命体なんだって思ったけど、まさかロッキーの登場で会話できるタイプも出てくるなんて想定していなかた。地球外生命体とのコンタクトにあたり、プロトコルを探るやり取りの面白さはよかった。お互いに科学者であるというコンセンサスを元に会話していく展開はSFの良さが詰まっていた。原子の構成や質量に対してはお互いに理解しているのに、ロッキーが放射線や相対論を理解していない設定であるのも面白い。ヤードポンド法についての言及がかなりあったのは、文化圏における単位系の違いを表現している?
3.熱い展開
人類のために片道切符の宇宙旅行に行くグレース、星を見たことがないのに宇宙旅行に乗り出したロッキー、救済を確保するためにすべてを犠牲にするストラットの覚悟が熱くてよかった。登場人物すべてが問題を解決するために行動していく感じがよい。あらすじを読んだときは孤独なミッションの話と思っていたが、友情要素が含まれていて想定外だった。そしてわかりやすく、明快な希望が見えるハッピーエンドな感じで終わるのも大好き。努力、友情、勝利って少年漫画的な展開いいよね。
4.記憶がなくなると
主人公の動機は本当に人類救済だったのか? むしろ自分の論理を証明するためではなかったか。けれどロッキーとの出会いで、それは“臆病者”から“誰かのためにリスクを取る人間”への成長へと変わっていったのではないか。記憶を失ったからこそ、彼は過去のしがらみを脱ぎ捨てて行動できたのだろう。そう考えると、もし自分も過去を忘れられたら、もっと素直に行動できるのだろうか。
Posted by ブクログ
本作はSFであるから、勿論科学的なストーリーではあるのだけれど、私はコミュニケーションとは何かという物語でもあったと思う。
対象、もしくは現象が、どのような状態か、どんな存在なのか、一体何が起きているのか、推測に推測を重ねてアプローチしていく主人公の姿勢は、相手を慮って対話するコミュニケーションそのものだった。
Posted by ブクログ
まさか、そんな展開になるなんて…
下巻の最後の最後まで、全く展開が読めなかった。
このSF小説は、ぜひ前情報なしで読んでほしい!
可能であれば、来年公開予定の映画の予告動画も見ずに、文章から得る純粋な想像力のみでストーリーを追っていって欲しい。
主人公自身も最初は記憶障害があり、少しずつ記憶を取り戻していくのだけど、その過程を読者も一緒に体感していける内容になっている。とても面白い構成。
本当に色々と語りたいけれど、どの内容もネタバレになってしまうので我慢します。
来年の映画公開が待ち遠しすぎる!
どのように映像化するのか楽しみで仕方ない。
Posted by ブクログ
今回もハッピーエンドでしょ? 宇宙の人がそうだったので、今回もと思い込んでいたけど。まさか最後の最後でそんなトラブル??しかも、ヘタレな主人公がそんな選択??面白かった。凄いっ
Posted by ブクログ
泣きたくなるくらい面白くて読み終わってしまうのが惜しかった。生物学の中でも進化の分野は、地球上で悠久の時を経て紡がれてきた種々にすら惹き込まれてやまないのに、異星生物やパンスペルミア説など宇宙規模になると心の底から湧き上がるような高揚感を感じる。たくさんの宇宙工学の専門知識とともに、一人称視点で主人公の考えごとが細かく描写されるため、場面や状況が想像しやすく脳内で映画を上映しながら読んでいるようだった。また、ロッキーの字体の異なる拙い話し方に愛着が湧いて仕方なかった。グレースとロッキーの異生物間の擦り合わせや知識の共有パートが興味深かった。特に思考速度の一致と重力との関係は虚をつかれるような考えだった。
手元に置いて何度も読み返したい作品。「火星の人」と「アルテミス」も読みたいと思う。
ただただ傑作
本作上巻を読んだ人なら迷わず買うだろう。下巻のこのコメントを読んだ人は本作の購入を強く強くおすすめしたい!
上巻に続くワクワク感
下巻もよいテンポで読み進められて、隙間時間でも少しずつ読めてしまう、すてきな作品です。
偶然にもこの作品に出会えて、ここ数週間はとてもよいSF心地に浸れました。
内容は伏せますが、あとがきにもあるように、ページ数が少なくなっても油断せず読み進めてください。
今までのSFからもう一歩
今までのSFではなかなかなかった展開の小説だと思った。
科学や物理の話も濃いが、そこにファンタジーが混じってきたような感覚で新しかった。
Posted by ブクログ
再読
驚きがあり、明るさがある
映画になるのが楽しみ
長編SF久しぶりに読む。
読み進める中で鳥肌が立つ場面あり、喜び驚きながら一気に読んだ。
また、落ち着いて読み直そう。
心が震えるヒューマンSF
結構なボリュームだったと思うけど、あっという間に読み終えました。SFでエンターテイメント性抜群のストーリー、なのに心にグッとくるこの感じ。火星の人もそうでした。読み進める程に本当にワクワクさせてくれます。
アンディウィアー氏と翻訳家の小野田和子氏、素晴らしい作品をありがとうございます。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
普段ミステリーばかりでSF読まないけど、面白かった…!
過去の衝撃の事実にはびっくりしたり、ロッキーとの再会では感動したり。
過去編で自分の命を優先した主人公が、ロッキーのために死ぬ覚悟で戻る決意をしたところもいい。
(オーディブルで詳しい化学の説明を理解せず読み進めちゃったのが、後々の伏線含めて少し後悔)
しあわせ!しあわせ!しあわせ!
というロッキーの拙い語彙力での表現がより良い…
Posted by ブクログ
SFの醍醐味をこれでもかと凝縮した傑作。
物語の収束に向けて畳みかける展開は緻密で、結末はもはや「最高」の一言に尽きる。
特にロッキーの存在は、単なる異星生命ではなく、読者の情緒を根こそぎさらっていくレベルで魅力的。
彼に感情移入してしまう構造が見事で、種を超えた友情がこんなにも胸を打つのかと驚かされた。
科学的リアリティとエンタメ性の均衡も抜群で、
おもしろすぎてページをめくる手が止まらない。
読み終わったあとの余韻の深さも抜群の一冊。
Posted by ブクログ
映画をやる前に、と思って読みました!
めちゃくちゃ面白かったー!!
改めて映画の予告を観ると、先に読んでおいて良かったなって思った!
どんどん色々分かってくるのが面白かった!
Posted by ブクログ
面白い!けど、物理がからっきしだった私には、その言葉はなんだ??今何が起こってるんだ??映像で見せてくれ!!となるシーンが多かった。汲み取れないエッセンスが多すぎるよぅ。
異星人のロッキーとの友情やアストロファージの攻略に協力し合う姿は面白い。読ませる。
ロッキーがまた有能で頼りになるんだ。主人公も異星言語を瞬く間に理解していけるほど有能なので話が早い。
ロッキーの「しあわせ」が本当にかわいいんだよ。
こんなにかわいくて協力的な宇宙人はじめて。
上巻でなぜ主人公が記憶混濁したのかの真相と、ストラッドの手段を選ばない強引な有能さがわかる。でもそれを批判できないのは太陽系の命運を背負い、これから地球で起こる地獄まで予想する賢さがあるからだよね。スケールが違う。
本の後半で、さ、地球に帰って終わりかな、と思ったらもう一捻りあって最後まで飽きさせなかった。
Posted by ブクログ
下巻は先が気になって一気読みしました。
主人公が、どうして物語のスタート当初で記憶喪失だったのか、そのなかなかショッキングな真実が下巻では明らかになりますが、それがよくあるSF映画とは一線を画していて、この物語に深みを与えています。
科学的な描写は、文系人間である私にはイメージするのが困難で、正直理解できなかった点が多かったのと、同僚の2人が死亡し、何故主人公だけが生存していたのか、その原因が明らかにならなかったのが消化不良でした。
ただ、上記の点を補ってあまりあるぐらい、息もつかせぬ予想外の展開で、ラストも余韻があり、非常に読み応えがありました。
2026年映画化されるそうで、イメージが難しかった部分は是非映像で補完したいです。☆5つの感動は、そのときまで取っておこうと思います。
Posted by ブクログ
冒頭から「なぜこの主人公がヘイルメアリーに搭乗してるんだろう?」と疑問だったところ、下巻途中の回想で思ってた以上に凄絶な事情で放り込まれていて納得させられました。
自らすすんで乗り込んだにしては、実際にプロジェクトを自身が遂行するイメージに欠けてるんですよね…。
でも、ある意味その特攻ミッションに参加できるような死を受け入れられる精神ではなく、死にたくない、生きていたい、と言う精神が昏睡状態から無事蘇生したのが主人公だけだったことに説得力と納得感を与えるし、その生きたいを超えて最後ロッキーを助けに向かう決断が感動に繋がるな~と思いました。
映画化が楽しみです。
Posted by ブクログ
上巻のお気楽な調子に比べて少しずつシリアスな展開に移っていく。この小説はあまり感情の起伏を感じない(文中に やった! とか 幸せ と出てくるが、単なる記号にしか読めない)が、23章はこの本の中でもっとも主人公の感情を感じた。
そう言う本ではないことはわかる。物理化学を駆使して、次から次へと起こる問題に対処し、ユーモア精神で乗り切るところが本書の醍醐味なんだろう。 テンポが早くてどんどん解決していくジェットコースター的展開に食傷してあまり面白いとは感じられなかった。もしかしたら素粒子物理学の知識がもっとあれば感心して読み進められたのかもしれない。