小野田和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説、映画どちらも堪能した!
プロジェクトヘイルメアリーが面白かったのでこちらも読んでみました。
小説から入るのをいつもはおすすめするけれど、これは映画からの方がいいかもしれません。
SFはプロヘメが初めてという初心者には宇宙の色々が想像できなくて読みにくかった。
いや~。地球に居れて幸せ!計算が苦手な私が宇宙に飛ばされることは万が一にもないと思うけど、全力で拒否する!!
ポテチ(のり塩)食べながら読んでたのですが、すごく罪の味がしました。美味しすぎる笑
ひとつひとつ石を積むように解決していけばものすごく困難な状況でも打破できるという明るさに満ちた物語でした。
みんなが一人のために、利権などが絡みつつも、すごい善性のお話なのはプロヘメと通ずる作者さんの気質なのかな。読んでて安心します。
頭のいい人は考えてることの次元が違う!すごい!(頭悪い感想 -
Posted by ブクログ
どこで見たか忘れてしまったが、、確か雑誌か何かで知った一冊。最近仕事でドローンを扱うことも多く、SF好きなので自然と購入。
ショートSFならではの最後の続きを予見させるおわりにわくわくする。標題作では子供のいたずらのようなところから、ねずみ小僧的な海賊の姿が見えた時には続き読みたい...!と思った。
エグザイルパークもプラゴミ島という将来ありえなくもない環境とオロクンの超能力じみた設定。オロクンはなんの比喩だろうか。保守的な政治か麻薬か、かりそめの平和か、なにかに依存する世界を揶揄するものだろうか。
クライシスアクターズは陰謀論的な話で、気候変動を信じる信じないにしろ、とっている行動は同じで結局は環境活動に興じているというとんちのようなものにも感じた。形は違えど、親子はよく似ている。
菌の歌、軍団(レギオン)は支配型の未来が成立した世界。SFといったらこのやりすぎ設定が面白いが、技術のゴールは平等な社会だとするとこれって社会主義的な思想に近いと感じる。一方で、渡し守のような、割り切った資本主義構造によって貧富の差が大きくなることも一種の将来として想像しやすい。いずれにしても完全に管理することが可能な技術が出来上がると社会は極端な方向へ向かってしまうような気がする。
SFの面白さを改めて考えると私は読み始めのその世界を探っている感じが楽しい。どんな設定だろう、そういう常識の世界かーみたいな。そこにアイデアも感じるし、何を比喩しようとしているのか、フィクションだからこそストレートに感じる著者の意見が見える。
インタビューにあったキムスタンリーの、「SFには予言と現在のメタファーの二つの働きがある」というのはまさにその通りだと思う。予言としてみたらトンチキな設定かもだけど、風刺する意味では現代そのものだったりする。抽象化・メタ化して現在を投影した世界がSFそのものであり、だからこそいろんな歴史・ 知見が入るし、知的好奇心もくすぐられる。そこが好きなんだなと改めて認識した。 -
Posted by ブクログ
主人公のマークのキャラがいい。宇宙飛行士としてクルーに選ばれた理由の一つにパーソナリティの素晴らしさが挙げられるのも納得。どんな極限状態でもユーモアを忘れず、生き残った船長とクルー達への気遣いも行き届いている。読みながら何度も声を上げて笑ったし、船長との交信内容には思わず涙が出た。マークは相手の負荷を軽くしようと気遣うけど、きっと船長が自分で下した選択の責任は、その後も長く残り続けるのだと思う。異星に置いていかれたら最後、命をかけたサバイバルがはじまるし、すべての判断に自分または複数の人命が伴う。宇宙飛行士という職業は重くて尊い。
それにしても、植物学者とメカニカル・エンジニアの組み合わせは強すぎる。持てる知識を総動員して、あらゆる問題に1つずつ対処する姿勢がたまらなくかっこいい。原作の存在を知らず、映画から入ってしまったのがもったいないが、かなり前のことでジャガイモ畑以外あまり覚えていなかったのはラッキー。下巻を読み終えたら、もう一度映画を観よう。 -
Posted by ブクログ
観光を産業とする月面都市で暮らす低所得者層の女性のお話
主人公のアラブ系女性のジャズことジャスミン・バシャラ
6歳の頃から月に移り住み、超一流の溶接工の父に溶接技術と共に厳しく育てられた
しかし、成長の過程で父親に反発し、様々な職を転々とした結果、今はポーター(運び屋)兼裏の密輸業で稼いでいる
彼女はどうしても金を貯める必要があるようで、実業家のトロンドから巨額の報酬の依頼を受ける
その結果、自身の身を危険にするトラブルに巻き込まれる
他の主要な登場人物
アマー・バシャラ:ジャズの父親。周囲も認める溶接工。敬虔なイスラム教徒
ボブ・ルイス:EVAマスターでEVAギルドの主任トレーナー
デイル・シャピロ:EVAマスター。以前はジャズと仲が良かったが、とある出来事から仲違いしている
マーティン・スヴォボダ:欧州宇宙機関(ESA)研究員のマッド・サイエンティスト
ルーディ・デュボア:治安官
トロンド・ランドヴィク:実業家
レネ:トロンドの愛娘
フィデリス・グギ:アルテミス統治官。ケニアの財務長官時代、赤道直下という地理的利点を生かしてゼロから宇宙産業を立ちあげた、人
ケルヴィン・オティエノ:ジャズの子供時代からの文通相手
「火星の人」とは登場人物が重複しないし、舞台も時代も違う
同じ世界線なのかも不明
この作品だけでも完結しているものとして読める
「火星の人」のワトニーがユーモアの人だとしたら、ジャズは悪態の人
あと、私利私欲のために犯罪行為を犯しているので、あまり共感はできないかな
なので、読んでいてあまりのめりこめなかったかな
それにしても、ダクトテープ万能説を支持するような描写がいくつか
そんなところがアメリカらしい
あと、溶接に関する無駄知識はタモリ倶楽部を思い出させる
まぁ、真空下や重力が地球と異なる環境でやったらどうなるかを説明するためには、既存の技術の説明も必要なのはわかるんだけどさ
月が提供するのは観光資源という世界観になっている
最初はそんな目的だけでこれだけの資金が投入されるか疑問だったけど
解説を読んで、著者の思考を説明されたら納得感があった
資源採集であればロボットであればいい
人口過密対策なら地球上の砂漠や海底の環境を整える方が遥かにコストがかからない
最終的に残ったのが観光
という理屈
ただ、そんな目的だとしたら、こんな無法地帯になるものだろうか?と疑問も浮かぶ
超富裕層のお金が目当てなら、バックスタッフもちゃんとした人を雇った方がいいと思うのだけど
まぁ、地球のリゾート地でもそうなっているといわれればそうなんだけど
その環境が成立する過程が違うので、月の場合はサービス提供者側もそれなりの富裕層になる気がするんだよね
あと、空気の取り扱いの設定もかなり疑問
アルミの精製過程で生じる酸素を充満させて、0.2気圧にしているから体感は変わらないという事だけど
「プラネテス」では宇宙でタバコを吸う事の罪深さが描かれていたし、生存に直結する要素なのに意外と大雑把なシステムになってる
供給する酸素のコストの問題なのだろうか?
まぁ、そんなエアコントロールの不備も
終盤でコロニーの安全管理の脆弱性の一つとして指摘されてるんだけどね
まぁ、そこも含めてここが成立した歴史を感じるなぁ
人口2000人の特殊な観光地と考えれば、もしかしたら成立するのか?とも思えてくる
現実問題として、月には豊富にあって地球では希少で有用な資源って何があるだろ?
ヘリウム3なんかは昔に注目されてたけど、もしそれがコストを払ってもペイできる有用性があるならもっと月の開発は進んでいるだろうし
この世界ではあまり利用されていないのでしょうね
ジャズが密輸業をやっている設定的な意義
不法侵入に器物損傷、果ては多数の殺人未遂だよね
そんな理由で減免されるか疑問ではあるのだけど……
まぁ、月は政治体制が曖昧なので、統治官が是とすればそれがまかり通るのかもね
そんな結末のために逆算してポーターという職業設定になったのだろうな
映画化の話があるようだけど、未だに公開されていない
「火星の人」よりも余程映画映えするストーリー展開なのにね
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ジャズがトロンドから依頼された仕事は、企業買収が絡んだ破壊工作だった。普段の運び屋仕事と違う内容に戸惑うジャズ。だが、彼女は破格の報酬に目がくらみ、仕事を引き受ける。溶接工を父にもち、自らも船外活動の心得があるジャズは、友人の凄腕科学者スヴォボダの助けを借り、ドーム外での死と隣り合わせの作業計画を練っていく。地球の6分の1の重力下での不可能ミッションを描く、傑作サスペンスSF。解説:大森望
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Posted by ブクログ
月面都市の低所得者が主人公のお話
月の主な産業が観光って
それだけにしてはかなり無駄が多くないか?
詳しい感想は下巻の方でまとめて
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人類初の月面都市アルテミス──直径500メートルのスペースに建造された5つのドームに2000人の住民が生活するこの都市で、合法/非合法の品物を運ぶポーターとして暮らす女性ジャズ・バシャラは、大物実業家のトロンドから謎の仕事の依頼を受ける。それは都市の未来を左右する陰謀へと繋がっていた……。『火星の人』で極限状態のサバイバルを描いた作者が、舞台を月に移してハリウッド映画さながらの展開で描く第二作。
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