作品一覧

  • 白猫、黒犬
    3.3
    1巻2,970円 (税込)
    奇想の天才が放つ、7つの童話を基にした万華鏡のような新作短篇集、 2024年のローカス賞短篇集部門受賞作品。 親切な白猫の大麻農園(『白猫の離婚』)、 妖精の婚約者が眠る地獄の底(『地下のプリンス・ハット』)、 主人だけは絶対に入れてはいけない家(『スキンダーのヴェール』)……。 夢と幻想、誘惑と謎に満ちた摩訶不思議な物語。 変幻自在の物語の魔術師、ケリー・リンクの世界へようこそ――。 原題:White Cat, Black Dog 装画:ヒグチユウコ
  • 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート
    4.0
    『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』『処刑人』「くじ」など数々の名作を遺した鬼才シャーリイ・ジャクスン。日常に潜む不安と恐怖、目には見えない邪悪な超自然的存在との出会いや家族間の複雑な関係、人間心理の奥底に流れる悪意を鮮やかな筆致でえぐりだした彼女に敬意を表し、ケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツ、ジェフリー・フォード、エリザベス・ハンドら当代の錚々たる幻想文学の名手たちが書き下ろした傑作18編を収録する、珠玉のトリビュート・アンソロジー。シャーリイ・ジャクスン賞特別賞、ブラム・ストーカー賞受賞作。/【目次】序文=エレン・ダトロウ/弔いの鳥=M・リッカート/所有者直販物件=エリザベス・ハンド/深い森の中で――そこでは光が違う=ショーニン・マグワイア/百マイルと一マイル=カルメン・マリア・マチャード/穏やかな死者たち=カッサンドラ・コー/生き物のようなもの=ジョン・ランガン/冥銭=カレン・ヒューラー/鬼女=ベンジャミン・パーシィ/ご自由にお持ちください=ジョイス・キャロル・オーツ/パリへの旅=リチャード・キャドリー/パーティー=ポール・トレンブレイ/精錬所への道=スティーヴン・グレアム・ジョーンズ/柵の出入り口=ジェフリー・フォード/苦悩の梨=ジェマ・ファイルズ/晩餐=ジョシュ・マラーマン/遅かれ早かれあなたの奥さんは……=ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン/抜き足差し足=レアード・バロン/スキンダーのヴェール=ケリー・リンク/謝辞/解説=深緑野分/編者紹介/訳者紹介

ユーザーレビュー

  • 白猫、黒犬

    Posted by ブクログ

    おとぎ話を題材に普遍的な愛や憎しみが描かれる。7つの短編はまさに現代の童話といえるだろう。資産家の息子が難題に向かう折、不思議な場所に迷い込む「白猫の離婚」最愛の人が謎の女に連れ去られる「地下のプリンス・ハット」が良かった。

    0
    2024年11月26日
  • 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

    Posted by ブクログ

    まさにシャーリイ・ジャクスンが書きそうな話だなってものもあったし、書きそうにはないけどこれはこれで面白いなという話もあった。

    特に好きなのは「パリへの旅」、「抜き足差し足」。
    心がひんやりするシャーリイ・ジャクスンらしさがある話でとても良かった。

    他にも「冥銭」、「鬼女」、「晩餐」も好き。

    0
    2024年08月14日
  • 白猫、黒犬

    Posted by ブクログ

    童話や民話を基に書かれた短編集。
    現代を舞台にした話が多かったが、SFチックな話もあった。
    基になった童話は、「ヘンゼルとグレーテル」と「ブレーメンの音楽隊」しか知らなかった(「タム・リン」はゲームで見かけたことがあるが話は知らなかった)。
    「白猫の離婚」が好みの話だった。

    0
    2025年10月14日
  • 白猫、黒犬

    Posted by ブクログ

    童話を基にしたちょっとホラーで不思議な短編集。もとの童話はほとんど原型をとどめていないので知らなくても大丈夫。不思議でフワフワ、夢の中にいるような感覚だけど、先が読めずどっぷりと世界観に浸ってしまいました。
    「白猫の離婚」「スキンダーのヴェール」が特にお気に入り。おおっ、白猫と黒犬出てくる話2編でした!

    0
    2025年08月07日
  • 白猫、黒犬

    Posted by ブクログ

    読める人は最初から楽しめるのかもしれない。
    個人的には一読しただけではわかったような話とわからなかったような話があり、解説を読み、改めて本編を読んでやっとなんとなく理解できた気がする。
    早く理解するなら、本編より先に解説に書いてある元の童話を理解した方がいいのかもしれない。

    個人的には"白猫の離婚""貴婦人と狐""スキンダーのヴェール"がおもしろく、粉砕と回復のゲームはいまひとつ掴めなかった。
    他の解説や感想を読みたい。

    基本的には救いがある話…だと思うが、そうでない話も、すっきりしない読後感の話もあった。
    悪魔や異形の描写はかな

    0
    2025年04月26日

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