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奇想の天才が放つ、7つの童話を基にした万華鏡のような新作短篇集、 2024年のローカス賞短篇集部門受賞作品。 親切な白猫の大麻農園(『白猫の離婚』)、 妖精の婚約者が眠る地獄の底(『地下のプリンス・ハット』)、 主人だけは絶対に入れてはいけない家(『スキンダーのヴェール』)……。 夢と幻想、誘惑と謎に満ちた摩訶不思議な物語。 変幻自在の物語の魔術師、ケリー・リンクの世界へようこそ――。 原題:White Cat, Black Dog 装画:ヒグチユウコ
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Posted by ブクログ
おとぎ話を題材に普遍的な愛や憎しみが描かれる。7つの短編はまさに現代の童話といえるだろう。資産家の息子が難題に向かう折、不思議な場所に迷い込む「白猫の離婚」最愛の人が謎の女に連れ去られる「地下のプリンス・ハット」が良かった。
童話や民話を基に書かれた短編集。 現代を舞台にした話が多かったが、SFチックな話もあった。 基になった童話は、「ヘンゼルとグレーテル」と「ブレーメンの音楽隊」しか知らなかった(「タム・リン」はゲームで見かけたことがあるが話は知らなかった)。 「白猫の離婚」が好みの話だった。
童話を基にしたちょっとホラーで不思議な短編集。もとの童話はほとんど原型をとどめていないので知らなくても大丈夫。不思議でフワフワ、夢の中にいるような感覚だけど、先が読めずどっぷりと世界観に浸ってしまいました。 「白猫の離婚」「スキンダーのヴェール」が特にお気に入り。おおっ、白猫と黒犬出てくる話2編でし...続きを読むた!
読める人は最初から楽しめるのかもしれない。 個人的には一読しただけではわかったような話とわからなかったような話があり、解説を読み、改めて本編を読んでやっとなんとなく理解できた気がする。 早く理解するなら、本編より先に解説に書いてある元の童話を理解した方がいいのかもしれない。 個人的には"...続きを読む白猫の離婚""貴婦人と狐""スキンダーのヴェール"がおもしろく、粉砕と回復のゲームはいまひとつ掴めなかった。 他の解説や感想を読みたい。 基本的には救いがある話…だと思うが、そうでない話も、すっきりしない読後感の話もあった。 悪魔や異形の描写はかなりゾッとした。 そして、読んだ後は異世界に行った気持ちになった。
童話からインスピレーションを得た短編集とのこと。 『ヘンゼルとグレーテル』はSFのような幻想文学だった。 『ブレーメンの音楽隊』はホラーのような幻想文学だった。 著者は以前、世界幻想文学大賞を受賞されたそうだ。なるほど。
童話をもとにした短編集。2024年のローカス賞短篇集部門受賞作品とのことだが、正直何がいいのかよくわからなかった。 【目次】 白猫の離婚 地下のプリンス・ハット 白い道 恐怖を知らなかった少女 粉砕と回復のゲーム 貴婦人と狐 スキンダーのヴェール
童話や伝承が元ネタとしてあるようだが,そのつながりが登場人物に少しは関連しているようだがお話の展開は全く違っていて,中にはストーリー自体よくわからないものもあった.首を切るたびに生まれ変わる「白猫の離婚」連れ去られた伴侶を探して地獄へいく「地下のプリンス・ハット」そして熊も訪ねてくる「スキンダーのヴ...続きを読むェール」が良かった.
古くから伝わる童話や民話を下敷きに、まったく新しい物語に仕立てた短篇集。超有名な作品を含む7篇が収録されている。 明確に読んだと言えるのはグリム童話の2作品だけだが、この2作品すら内容はおぼろげにしか覚えていないので、元作品との違いはよくわからなかった。ただ、元ネタを知らなくても幻想・怪異譚として十...続きを読む分に楽しめると思う。 初読みの作家さんだが、世界幻想文学大賞をはじめ、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などを受賞しているらしい。過去作の翻訳もあるようなので読んでみたい。
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