ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧

  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 少女 下

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    ネタバレ

    うわー、何故か感想を書き忘れていた。

    細かいことはもう思い出せないけれど、セバスチャンが信じられないほどにピュアな心をまだ持っていたこと、けれどそれと同時にとんでもない邪な心も持っていることのアンバランスさが、さらに際立った物語だったと記憶しています。
    傷つきうちひしがれるセバスチャンに思わず哀れを催してしまい、とんでもない酷い男だったことを忘れてしまいそうになる。

    大抵の警察ものでは、シリーズがすすむほどにチームの絆が感動を呼ぶ展開に…ってのが多いけれど、このシリーズはフツーっぽかった人までどんどんヤバい人になっていっちゃうという…

    このねじくれ加減が、たまらない。
    シリーズ続巻はまだ

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    2021年02月07日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 少女 上

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    セバスチャンの家にいたウルスラが、ドアの覗き窓から撃たれるという衝撃的なラストで終わった前作。
    片目を失ったものの命は助かったウルスラ。けれどまだ捜査班に復帰は叶わない。
    ウルスラを欠いたチームに新しい事件が…

    感想は下巻で。


    と書いてから感想を書き忘れていたことに、まる2年以上経って気付きました。ありゃまぁ。

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    2021年02月07日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 白骨 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    女をとっかえひっかえ、
    何の節操もないセバスチャンにはあきれるだけだが、
    娘の将来をつぶそうとするのには
    全くもって同意できない。
    もう一人の娘を自分の手の中から失ったことを鑑みても、
    あまりにも自分勝手すぎる。

    アメリカの連続ドラマのクリフハンガー並みのラストにも、
    腹が立つし。
    そして、やっぱりビリーの恋人ミィはちょっと怖い。

    0
    2021年01月06日
  • 制裁

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    私刑の連鎖が生む悲劇。
    どこかで間違いか勘違いが起こりそうな予感はしていたがそこか。。。誰と間違えた??

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    2020年09月15日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下

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    エリサは何処へ行った?サムは❓なんか中途半端で終わってしまった。兄弟はむずかしい。ましてや、犯罪者と警官では。

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    2020年09月10日
  • 地下道の少女

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    暗く重い…
    真実が土台のなっているがそれ以外は小説なので当然でっち上げだ…と著者は書いているが、その真実の部分が、なんと哀しくても辛くやるせないモヤモヤした気持ちが残り、読後感は悪い…。
    しかし私はこういう小説は決して嫌いでは無く、むしろ好物である。

    0
    2020年07月25日
  • 死刑囚

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    ネタバレ

    エーベルト・グレーンス警部シリーズ第三作。

    自分の中の何かが麻痺したのだろうか。
    エーベルト警部が、これは大事件と騒ぐのが
    全く響いてこない。
    作者の「やり口」に慣れてきたということか。
    自分が望んでいないにもかかわらず、
    意外性の無い、悲劇的な結末へと向かって、
    話が進んでしまうことに。

    アメリカの州立刑務所内で死刑執行前に死亡したはずの囚人が、
    スウェーデンで暴力行為で逮捕され、
    政治的駆け引きの結果、アメリカに引き渡されて死刑に処された。
    それだけ。

    死刑になると判っていて卑劣な男に暴力をふるってしまった動機も、
    その無実の罪を創り出した男の動機も理解できなかった。

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    2020年06月25日
  • ボックス21

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    ネタバレ

    エーベルト・グレーンス警部シリーズ第二作。

    もはや苦行だ。
    相変わらず苛烈な暴力の描写に、
    正義の無力さ、人生の虚しさの熱帯雨林をかき分けて前進するような苦行。
    その行程の果てにあるものは、
    心洗われる大瀑布でもなければ、
    失われた古代遺跡でもない。

    前作で登場した囚人が刑務所から出所して話ははじまるが、
    そこに外国から騙されて連れてこられた売春婦たちがからんでくる。
    酷い暴力の被害者の彼女が、銃と爆弾を持って立てこもった目的はなにか。

    グレーンス警部と囚人の因縁が明らかになり、
    自分の恋人に重傷を負わせ人生を破壊したその犯罪者を、
    傷害からくる事故死を殺人の罪で追い込むのはまだ良いとし

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    2020年06月16日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

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    作者がかわって2巻目、前巻はやや遠慮もあったそうですが、今回は現作者の特徴が色濃くなったようです

    前作者はスピード感のある展開で、勢いで読ませる感じがありましたが、現作者は練り込まれた展開をじっくり読ませるタイプのように感じます
    どちらが面白いかというと、好みもありむずかしいところです
    同じ要素を使って書かれていて、表現は寄せてあっても違うものですね

    上巻では複数の出来事が描かれ、何がどのように関連していくのか期待させられます
    書体の違うパートが何を意味するのか予想しながら下巻へ
    登場人物が多く、イニシャルなどもあってややてこずりました

    現在の経済の話や、宗教問題、人が形作られる要因の話

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    2020年05月19日
  • ミレニアム 4 下 蜘蛛の巣を払う女

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    著者がかわっての続編です
    前作者よりすっきりとした展開で読みやすいのですが、なにか読者が振りまわされているような感じはなくなった気がします

    おなじみとなったキャラクターはもちろんのこと、登場人物は非常に多いのですが、思い返せば予想を裏切る意外な展開はなかったように感じます
    ミステリーの要素も少なく、変にこなれてしまったのかな

    ホルゲルが予想以上のことを知っていたり、ミカエル君がえらく賢くなっていました
    当然のように続編があると匂わせてあるので、次を期待します

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    2020年04月20日
  • 死刑囚

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    シリーズ物は一作目から読まないと気が済まない性分だが、前二作の前評判に気圧され、第三作となる今作から手に取ってみた。現行の死刑制度が孕む矛盾点を問い質す重苦しいテーマで、ラストの一頁まで全く情け容赦ない展開が続いていく。形式上、シリーズものという体裁を取ってはいるものの、各巻で取り上げるテーマそのものが作品を司っている様な印象を受けた。それゆえ、登場人物達の造詣が実に記号的で、尚且つ傀儡的である。ダイジェストさながらに進行する終盤の無機質さ、怜悧さといい、陰鬱さに溢れたこの作風はちょっと私にはキツいな…。

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    2020年03月29日
  • 制裁

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    ネタバレ

    「悪童」の解説でみかけて。

    ミステリーとは謎とその解だ。
    謎は殺人だったり、盗みだったり、客の不審な態度だったり、
    解は犯人だったり、動機だったり、過去だったりする。
    主人公の恋愛に夢中になったり、
    美味しそうな食事に心を奪われたりすることもあるが、
    それだけではミステリーではない。
    謎解きの過程を楽しみたいという希望はあるが、
    残念ながらすっとばされることもある。
    全ての謎に解が与えられる訳でもない。
    しかし、謎と解がなければミステリーではない。

    それゆえ、この作品はミステリーではない。
    少女が残虐な殺され方をしていても、
    被害者の家族が悲しんでいても、
    刑事や検察官が犯人に同情しようが

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    2020年02月16日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 上

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    これ、続き物の一巻目で、とりあえず風呂敷拡げてみました、って感じなんでしょうかね。そういう「さわり」が丁寧に書かれてる感じ。非常に売れっ子の脚本家が組んで執筆してるらしいけど、それ、私なんかからしたらマイナス要因の煽りだか。そして読メ登録してから、あんまりスウェーデンの作家に良い印象がない。えーと、この本は皮肉がすごい。主役のセバスチャンは女好きでだらしないと同僚には思われてる。えーっと舞台は学校、被害者は男子高校生。このシリーズ、続けて読むのかなあ、どうかなあ。

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    2019年11月26日
  • 熊と踊れ 下

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    このミス海外編2017年版1位。スゥエーデンの実在の事件を元ネタにした犯罪小説。兄弟3人を中心としたチームによる連続銀行強盗で共著者の一人が実際の主犯との3人以外のもう一人の兄弟らしい。スェーデンを舞台にした小説ははじめて読んだ。事件描写や捜査の状況は緊迫してて面白いけど、心象風景や少年時代の事件の描写が細かく分量も多くて退屈。上下巻の大作でかつくどいところもあって、読み進めるのに苦労し時間がかかってしまった。読みやすさを重視する自分的には評価つけれない。まあ、面白かったし、読書好きの人なら何の苦もなく読めるのかも。

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    2019年10月30日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    長い。父親との確執に至る章を挿入する形式は取ってつけたような印象を受け、小説としては普通かなと思ったが、実際に起きた事件の再構築による物語ということ、更には翻訳者あとがきを読んで知った作者にまつわる事実(これはネタバレなんでしょうか?)を知るにいたり、すさまじい小説だと読後感じました。

    0
    2019年10月06日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    なんか、普通のミステリーと同じくらいの
    面白さになった様な感じ…
    多分こういうことがあるんだろうな…
    の域を出ない。
    出だしは良くて、本家の人よりも長〜い細部(下準備が長い)が削られてて読みやすいけど…で下巻へ

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    2019年07月23日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

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    可もなく不可もない、そんなミステリーになってしまった感がある。
    解説にもあったが、見事にリスベットという難しいキャラクターを前作の作者から引き継いでいるという点は、お見事。ただ、扱うテーマが、少し安易で、結末が予想されてしまった。特に下巻は、上巻に比べ種明かしをしていくはずなのに、読むスピードが上がらなかった。それはきっとストーリーの絡みが薄かったからであろう。冒頭のイスラムのファリアの悲哀の話と、ダンとレイの話の絡みが、順序を絡ませ描いている割には、最後まで平行。その点がスピードが進まない理由でもあり、それぞれの話の落としどころもなんとなくわかってしまう、そんなちょっとしたところでスピード

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    2019年07月09日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

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    んーなんか双子ネタは、江戸川乱歩やなんかいろんなドラマでも使われているミステリーの鉄板なので、新鮮味が無く、作者が変わってから登場人物も描写が乏しく、あまり面白く思えませんでした。

    リスベットが、この作者になってから、妙におしゃべりになってるのも引っかかります。

    亡くなった原作者がご存命だったら。。

    悔やまれてなりません。

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    2019年06月29日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 白骨 下

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    ネタバレ

    読み終えてみると、今作はセバスチャンの心理捜査官としての冴えはあまり発揮されなかった。
    事件の解決もすっきりせず、何人もの人間が命を落とした。

    けれど、セバスチャンだけでなく、捜査班の面々全員が、困難な事件を追いながら、自分の内面と、あるいはプライヴェートな悩みと戦い、変化しつつあることが、じわっと重い読み心地。
    不思議と、悪くない。

    それより!ラスト!!ウルスラがあんな事になるなんて。
    しかもセバスチャンの部屋で!
    うわわわわ。
    またまた関係者一同…とりわけトルケルは、どれほどの傷を負うことか…

    早く続きを読まなくては。

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    2019年06月26日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 白骨 上

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    犯罪心理捜査官セバスチャン・ベリマンシリーズ、その3。

    山中で謎の白骨死体が6体…
    な〜んて話はあらすじを参照してもらうことにして、セバスチャンのヴァニヤに対する執着がますますヒートアップ。
    どうしようもなく孤独にも、救いようのない身勝手にも、滑稽なほど愛情に飢えているようにも見えて、まったく油断ならない主人公!

    殺人捜査特別班の面々も、人生の悩みの見本市のよう。
    シリーズを読み進むにつれて、どのメンバーの人間くささもどんどんむき出しになってきて、興味深くなってきた。

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    2019年06月26日