ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧
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購入済み
レオの脳内イメージはヨエル・キナマンです
でも私は完全にヨン派(脳内イメージ無し)なので、形勢が逆転する所では、思わずガッツポーズをしてしまいました
ヨン派ならきっとあそこですると思います -
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ネタバレエーベルト・グレーンス警部シリーズ第四作。
ルーマニアからバスで運ばれてきた少女たちと
ストックホルムの地下道に住む少女。
二つの国のストリートチルドレンたちの事件は、
驚くことに、全く交わらない。
スェーデンのミステリーは国際的だ。
国境をひらりと超えていく。
橋を渡れば、フェリーに乗れば、
すぐ隣の国に行ける。
EUとなった今では検問もない。
自分が思う「国際的」とは違う気がする。
国をまたいでおこる犯罪に警察は無力だ。
その無力感が、このシリーズの通奏低音なのだろうか。
エーヴェルト警部の恋人も亡くなってしまったし。
教会に少女がたたずむ場面が印象的だった。
クララ教会、行ってみたい。 -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目、後半。
事件は当初、被害者の身元もつかめなかったが、チームの奮闘により次第に手がかりが見えてきます。
そこには、大がかりな背景が…!
移民の女性シベカはイスラム教の指導者に厳しく諭されますが、最初は心配して何かと反対していた息子と心が通い合うようになり、いい読後感でした。
捜査班の若い女性ヴァニヤがFBIへ行くのを阻止しようとひそかに手を回したり、身勝手な考えで忙しいセバスチャン。
理由は切ないものですが…
ヴァニヤにはいい迷惑。しかも、ヴァニヤの父にも事件発覚、その発端というのが…
セバスチャンは捜査ではあまり活躍せず、迷惑男の真骨頂!な話だけど。
捜査班の人物像が次第に立体的になってくる印象で、それが面白かったです。
捜査班リーダーのトルケルは、同僚ウルスラとの関係に悩んでいます。トルケルが愛するウルスラは有能で大人だが鬱屈ある変わった女性、そして思わぬ事態に?誰が一番つらいのか…
とんでもないラスト!
続きをすぐ読まないと☆ -
Posted by ブクログ
「犯罪心理捜査官セバスチャン」のシリーズ3作目。
難事件よりも、捜査班のメンバーそれぞれの事情がもう大変?
山中で6人の白骨が発見される。
国家刑事警察の捜査班にいさんで加わるセバスチャン。本来は仕事熱心ではないけど、事情があったのです。
口が悪く協調性に欠け、女たらしで、事件の関係者の女性にも手を出してしまう迷惑男。
無能ではないんですけどね。
女たらしが依存症レベルなのには、悲しい理由もあるのです。
一方、アフガニスタンからの移民一家で主が行方不明となり、不名誉な逃亡とみなされていました。
妻のシベカは夫を信じ、あらゆる手立てを講じようとしますが、イスラム教徒なので、女性が表に出ることを止められてしまいます。
こちら側の話はしっとりと丁寧に描かれるため、こういう面があったのかと意外に思うほど。
いえ、セバスチャンと作家は別人ですから~(笑)
どう絡んでくるのかは後半のお楽しみ☆ -
Posted by ブクログ
スウェーデンのベストセラーシリーズ。web本の雑誌で杉江氏が最新刊を推奨されてたので第一作を読んでみた。北欧にしては明るく読みやすい警察官の群像物。主人公は警官ではなく、心理学者の立場(プロファイラー?)で捜査協力し、過去には大きな成果を挙げた男セバスチャン。太めで独身、毒舌でセックス依存症。捜査会議での空気を読まない、人を馬鹿にする発言の破壊力は満点。ただしプーケットの津波で家族を亡くしていたり、いろいろと影の部分も興味深い。
事件解決後に起こるサプライズな結末も破壊力あり。シリーズ自作が気になる終わり方も上手。3.9
セバスチャンが仕留めた女性についての表現がまたいやらしい。
・彼女は”成長株”どころではなかった。それ以上の存在だったのだ。 -
Posted by ブクログ
兄弟が銀行強盗を次々に成功させると同時に、少しずつ明らかになってゆく、その目的。
レオは自身の中に存在する、いくらお金を奪っても決して癒されない深い孤独と、父親への想いに気づき始める。
他の誰よりも父親に認めてもらいたかったのだというレオの心の叫びが、過剰な暴力となって形を変えてゆく様が、何とも悲しい。
この作品では、親子、夫婦、兄弟、親友、恋人など、さまざまな関係性に基づく愛情と暴力の形が描かれている。
言葉では伝えられない感情が暴力となり、その想いが強ければ強いほど、彼らは本当に破壊しているものが何なのか、その実態が分からなくなっているようだ。
一番冷静だと思われたレオが少しずつ感情に飲まれてゆくのとは対照的に、兄弟を想うフェリックスの心の強さが際立っていくのがとても印象的。
銀行強盗がテーマのクライムサスペンスだと思って読み始めたが、思った以上に人間の愛情や絆を深く描いてあってとても楽しめた。上下巻を通して中々にボリュームがあるのだが、一気に読みきってしまう。 -
Posted by ブクログ
怪物をめぐる人間の話、そして怪物となった人間と社会をめぐる話、とこの本は評せるかもしれません。
冒頭の描写からどきつい……。女児に性的暴行を加え殺害し捕まった男。その怪物の思考と、犯行の描写の残虐さに、自分はいきなり物語にぐいとつかまれました。
その怪物が移送中に逃亡。物語は様々な人物の視点を通し、重層的に描かれます。
途中まで読んだ段階では、逃亡犯を追いかけるサスペンスなんだな、と自分は思っていました。しかしこの小説は、徐々に社会派小説の様相を呈してきます。
事件が起こした波紋は、当事者たちの思惑や真意を超え、正義心となり、怒りや憎悪へ変化し、司法関係者や普通に暮らす前科犯にも及びます。
こうした描写はSNSによる炎上が身近になった最近の方が、より身近に感じるかもしれません。作中の市民たちの感情は理解できるものの、それに対しての安易な同調は、自分の中の怪物に餌を与えるようなものだとも思います。
それぞれの正義と秩序で揺れる人々と社会。そして悲劇に対しての悲しみの描写。いずれの描写力も確かです。そして、そこから問いかけられるのは、自分の中の正義と罰や倫理感。そして犯罪者の処遇と、社会の在り方についてだと思います。
単なるサスペンスの枠を超え、怪物の存在を、正義と罰を、その暴走を描き、読者である自分にも問いかけてくる、力ある小説でした。 -
Posted by ブクログ
5年ぶり?に続きを読む。
オリジナルの作者が亡くなったので、別作者が続きを書いたらしいが、あまり違和感がなくてすごい。
訳者の実力もあるのだと思う。
キャラが変わっていなくて、話もわりと面白い。
前巻までの謎をいくつかちゃんと明かしてくれて、ホッとした。
モニカはどこに行ったんだ?とは思ったけど。
いくつかの女性有能キャラがほぼ同一人物に見えて困った。
いまの自分に近いジャンルの話なので興味深く読んだが、ハンナに近い育児をやっている自分にとっては、そんな綺麗事じゃないぞ、と思えなくもなかった。
まあいいんだけどね。フィクションだから。
今回もリスベット△で良かった。 -
Posted by ブクログ
一部から三部は、部ごとに
別ジャンルの話の様に色合いが違うカタチで完結しながらも、各部が繋がる構成が面白くてドハマりしてしまった。
四部、そしてこの五部は
事件の原因があって、その原因に
微妙にリスベットが絡んでいて
ミカエルと別々に行動しながら事件(主に国家の暗部っぽい)を追う。そして間に事件に関わる人物の場面が入る。
ギターを弾く男が出てきてから、だんだんエンジンがかかってきた…
過去と現在の緊迫した場面を交互に展開してくのもスピーディーでよかった。
んだけども、シリーズ物の悪いところか、改善を意識してなのか結構端折られてるように感じる部分も多い(リンカーン:ライムシリーズみたいに、毎回初めての読者を意識して同じ説明を入れるほど丁寧にやらなくてもいいけど)のが
サクサクしてていいけど、やや物足りず…
なんとなく4と構成が似てて、これなら6で一旦区切らないと辛い感じがある。(そうするらしい)
それと、どうにも本家版と比較して読んでしまう癖があって素直に楽しめてないとことかが読んでる最中から気になって気になって、次巻が同じ物語構成だったら頑張ってプレッシャーの中書いてるし、重要な展開、本家になかった表現を入れてきててすごいと思うんだけど、普通に面白いものが書ける人なんだからもうやめた方がいいと思う。でも読みたい。