ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧
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小さなことがまわりまわって思わないところで影響がでる、っていうバタフライエフェクト。
家をでた母親と、娘、そして全く別の既婚男性の三人、それぞれの<バタフライエフェクト>の話。
メインは母親で、彼女のトラウマが結局彼女の今を作っていて…。
でもなぁ。彼女もまだ子供だったんだよ。妹よりも自分自身を守って当たり前だったのだと、って<行動を起こさなかった>ことだから、だれにも相談できないよね。
で、おいおいな男と結婚してしまうのだが。
そして、人生の終わりにすべてをリセットしようとする。
その行動力が、もっと早くにでていたらねって思う。
なんつーか、人を縛る -
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Posted by ブクログ
ネタバレ作者が代わって、強烈だった3部作の世界観が無事引き継がれるのだろうか・・・?とかなり心配していたのだが、
ラーゲルクランツ氏は実に良く研究されて、且つ上手く自分の世界観も組み込んで作品を作り上げてくれていたので
テンポ良く「新ミレニアム」の世界に引きずり込んでくれた。
リスベットの過去がほぼ明らかになってくれた事や、カミラの暗躍については、なるほど・・・と思わせてくれた所は流石だな、と。
ただ正直、上巻を読んだ際に不安要素が無かったわけではない。
展開からして下巻だけに纏まり切るのか?と言う点に尽きると思う。
結果、A.I.研究の行方(フランスが消去したもの以外に本当に痕跡は無いのか?) -
Posted by ブクログ
ネタバレ北欧ミステリーの大ヒット作がまさかの続編?!
あのリスベットやミカエルにまた会える~
ストーリー展開や語り口がラーソンを彷彿させるらしい(邦訳本なので私は判断つきませんが……)ですが、実に見事に三部作の内容を引き継ぎ隙間を埋めるエピソードが随所にちりばめらりているあたりは、あっぱれである。
なので、三部作を読んでいない方には、酷ですが「三部作から読め」とお勧めします(笑)
この上巻は事件しか起きません。
しかし、最近流行りの「人工知能」や「サヴァン症候群」が取り上げられ飽きさせません。
そして何故か、
私の誕生日に事件は起きます(笑)
ただ、ミレニアム買収騒動が本当に必要だったのか、そこが謎 -
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【殺害された女性たちには、1つの共通点があった。しかしその発見は、捜査班に不穏な空気をもたらすものであった。全ての鍵を握る男・ヒンデにアプローチをかけるヴァニヤたちであったが、セバスチャンは彼に危険を感じていた。そして不穏な動きを見せるヒンデの狙いとは……。】
誰が犯人なのか……と思ったら、下巻の序盤で明らかになります。今回は前作のような、犯人当てミステリーではなく、次に何が起こるかわからないサスペンスになっています。
前作の皮肉や冷静さはどこへやら。今回のセバスチャンに余裕はまったくありません。ある人を守るため、なりふり構わず奔走します。しかし、その人に思いは届かず……。この苦しみが彼 -
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上巻を読み終わって、いま下巻の真ん中へん。
捜査も佳境。ターゲットが絞られた!
期待しないで読んだけど、なかなかに面白い。
まず主人公のセバスチャンが面白い。
自己中でひねくれてて世の中なめてて
おまけにすぐに女とやっちゃうしょーもない男。
まぁ、それだけモテるわけだし
彼がそうなったのには原因があるわけだが。
チャラいイメージの(←偏見)セバスチャン
という名前がよく似合う男である。
他の人物もキャラクターがよく差別化されており
生き生きと描かれているのでイメージがとてもしやすい。
映像化を想定しているのだろうけど。
まず最初に登場する、所轄の警部ハラルドソンは
子供を欲しがる妻から「 -
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【スウェーデンの沼地で、心臓がえぐられた少年の遺体が発見される。猟奇的なこの事件を早期解決するため、国家刑事警察の殺人捜査特別班に要請がかかった。しかし、刑事たちの前に、捜査への参加を求める1人の男が現れる。彼の名はセバスチャン・ベリマン。有能なプロファイラーだが、自信過剰で協調性ゼロ。おまけに手当り次第に女と寝るセックス中毒。そんな彼が捜査に乗り出す理由とは……?】
北欧ミステリーの新たな傑作、と名高い新シリーズ。とにかくテンポがいいです。登場人物の背景など、事件以外の話が半分ぐらい(以上?)入っているにも関わらず、中だるみは一切なく、グイグイ引き込まれます。キャラクターの個性が立ってい -