【感想・ネタバレ】バタフライ・エフェクトのレビュー

あらすじ

北欧ミステリの女王が描く濃密な人間ドラマ。

不治の病に罹り、夫と別れて死を待つ日々を送る五十代の女性ボーディル。法律家としてキャリアを積みながら、心理カウンセラーに依存する三十歳、独身の娘ヴィクトリア。良き父良き夫であり、建築家としても成功を手にしていたアンドレアス。小さな出来事がやがて大きな波となり、それぞれの人生の歯車を狂わせていく……。
北欧ミステリの女王が人生の皮肉とやるせなさ、絶望、そしてほのかな希望を描く、濃密な人間ドラマ。

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Posted by ブクログ

 小さなことがまわりまわって思わないところで影響がでる、っていうバタフライエフェクト。
 家をでた母親と、娘、そして全く別の既婚男性の三人、それぞれの<バタフライエフェクト>の話。
 
 メインは母親で、彼女のトラウマが結局彼女の今を作っていて…。
 でもなぁ。彼女もまだ子供だったんだよ。妹よりも自分自身を守って当たり前だったのだと、って<行動を起こさなかった>ことだから、だれにも相談できないよね。
 で、おいおいな男と結婚してしまうのだが。
 そして、人生の終わりにすべてをリセットしようとする。
 その行動力が、もっと早くにでていたらねって思う。
 
 なんつーか、人を縛るものの一番大きなものは、自分自身なんだよね。

 娘も、随分な態度だねって思うけど、あの両親の子供じゃ仕方ないか。
 とはいえ、母の態度が変わることで彼女も変わる。

 既婚男性が…。
 なんか、バタフライエフェクトの顕著な例として、描かれたのかなと思うけど、気の毒すぎる。
 カウンセリングの必要性というか、自分をきちんと見つめるというか、受け入れるってことは大事だなと。

 ん。
 これは、自己を向き合う話だったのかな。
 そうかもしれない。
 うん。きっとそうだ。

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2016年12月04日

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