ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧
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ネタバレスウェーデンで酔客に暴行を加えて逮捕されたカナダ国籍の男は、米国で死んだはずの元死刑囚だった!?それはスウェーデン全土と米国を舞台にした前代未聞の事件の幕開けだった。
序盤でネタは想像がつくし、あーこれジョン助からないやつだわーってなるんですが。。
まさかこんな終わりとは!
フィニガンは共感しづらいけど不幸だなあ。しかしながら目には目を、がまさに自分に返って来てるのが皮肉・・・。
死刑の支持率が異様に高いことで知られる日本では、スウェーデンでの騒ぎの描写は理解されづらいかもなと思いました。が、死刑囚の拘留中の様子や執行時の描写など、あまり知られてないことがよく描かれていて、フィクションとしてでも何か考えるきっかけになればなあと感じます。
スウェーデン組はこの結末、どう思ったのかしら。。 -
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ネタバレ刑務所を出たリスベット。
自身の過去の秘密を暴くために、ミカエルと共に調べを進める。
徐々にその実態が見えてくる中、リスベットの身に危険が迫る。
*****
思っていたよりほっとする終わり方だった。
面白かった。
ただ、5部を読んで、ミカエルとリスベットがあまり目立たなかったような気がした。
二人の個性が抑えめだったというか。
面白かったけれど、リスベットの強烈さが好きな読者としては寂しかったな。
エリカもあんな性格だったっけ…また、読み返してみよう。
過去の秘密が暴かれたものの、カミラとの確執は進展なし?
妹はいつ出てくるんだろう??とヒヤヒヤしていたけれど、今回は出ないのね。
ということは次もあるのね。
それは楽しみにしておく。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ刑務所に収容されているリスベット。
ある日、後見人であったホルゲルが面会に来る。
その際に小さな気づきを得、調べものを始めるリスベット。
そんな中、収容所内で実権を握る囚人、ベニートとの対決が近づいていた。
*****
そっか、リスベットは懲役中だったか。
前作を思い出しつつ、読み進める。
4部から執筆される方は変わったとはいえ、リスベットは世間一般的な定義とはずれるかもしれないけれど、正義感が強いところはあったな。
弱き者を助ける、というよりは弱き者をいたぶる奴が許せないからぶちのめす、な流れな気はするものの。
リスベットの過去の秘密に関わる人々も動き出し、刑務所の中でも外でもリスベットは戦う。
今回は読んでいて、ショックな展開が。
好きだったのに…。
けっこうショックだった。 -
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このシリーズの根底に流れるテーマは「復讐」なのだろう。
一作目は幼い娘を殺された親による復讐、二作目は国境を超えた人身売買の被害者による復讐、今作は社会的復讐装置とも言うべき死刑制度に対する復讐劇となっている。
「死刑囚」を物語の中心としながら最終的に制度全体に対する復讐に仕上げていく構成が素晴らしい。単なるミステリー・サスペンスではなく、社会派小説とも言うべき、人物だけでなく社会、民衆全体に波及するストーリーとなっている。
ただ単に「正義」をかざすのではなく、そこに人物一人ひとりの細かいまでの描写と人としての苦しみ、悲しみも合わせて描かれている。
特に今回は主人公であるグレースンの哀切も描かれており、シリーズの深みを一層増している。 -
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ネタバレ(上巻より)
再び一獲千金を狙うレオ、
利用される父親、協力しない弟たち。
途中で少し客観的になれた。
多分、それはヨン警部が暴走しはじめたからだと思う。
ということは、私が肩入れしていたのは、
ヨン警部だったのだろうか。
こちらの作品は小説だそうだ。
そして、最初から二作書くことは決まっていた、とも。
しかし、もしこの「兄弟の血」を読まなければならないとしたら、
「熊と踊れ」を勧めるのを躊躇せざるをえない。
結末が気に入らないとか、
話がつまらないとか、そういうことではないのだが。
さらなる続編はあるのだろうか。
ヨン警部の不正に気が付いたエリサ警部補に
追及をさせてみたい気がする。
そして、もしこの次があるのならば、
レオを安らかに眠らせてやってほしい。 -
Posted by ブクログ
衝撃を持って迎えられた「熊と踊れ」の続篇。
前作は、9件の銀行強盗はじめ現金輸送車襲撃、軍の武器庫からの銃221挺の窃盗、ストックホルム中央駅での爆破事件…と、矢継ぎ早に重大事件が起きてめまいを覚えるほどでした。
今作は、前作と比べると派手さは後退したものの、その分、深度は深まっている印象を受けました。
タイトル通り、血を分けた「兄弟」が大きなテーマとなっています。
刑期を務め、刑務所を出たレオは再び犯罪を画策します(それも驚くような奇策。内容はもちろん、読んでのお楽しみ)。
前作で共に罪を犯した2人の弟は、既に社会生活に復帰しています。
再び、弟たちとともに犯行を遂行できるのか。
このあたりのレオと弟たちとのやり取りは、静かですが、ひとつの読みどころでしょう。
ぼくは、レオたちがあれほど憎んだ父・イヴァンと息子たちの関係性と、レオと弟たちの関係性が見事な相似を成していることに、痛切な思いを抱きました。
もう1組の「兄弟」も存在も忘れてはいけません。
レオを追う刑事、ヨン・ブロンクスと兄のサム・ラーシェン。
サムはかつて弟のヨンを守ろうと、父を殺害し、刑に服しました。
この2組の兄弟の関係が複雑に絡まり、物語は加速度をつけて進行していきます。
読後、レオとヨンが背負うことになった運命の悲しさに、胸が塞ぎました。
「熊と踊れ」を読んだなら、本書も必読でしょう。