ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧

  • 熊と踊れ 上

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    まずは上巻へのコメント
    ミレニアムしかり、やはり北欧ミステリーはおもしろい。
    徐々に引き込まれて、中盤から一気読み。過去のトラウマから抜け出せない登場人物の心理描写が下巻でどう影響するか。。。

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    2019年04月04日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    再び一獲千金を狙うレオ、
    利用される父親、協力しない弟たち。

    途中で少し客観的になれた。
    多分、それはヨン警部が暴走しはじめたからだと思う。
    ということは、私が肩入れしていたのは、
    ヨン警部だったのだろうか。

    こちらの作品は小説だそうだ。
    そして、最初から二作書くことは決まっていた、とも。
    しかし、もしこの「兄弟の血」を読まなければならないとしたら、
    「熊と踊れ」を勧めるのを躊躇せざるをえない。

    結末が気に入らないとか、
    話がつまらないとか、そういうことではないのだが。

    さらなる続編はあるのだろうか。
    ヨン警部の不正に気が付いたエリサ警部補に
    追及をさせてみたい気がする

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    2019年03月15日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 上

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    ネタバレ

    「熊と踊れ」の続編。

    刑務所から出てきたレオ。
    今度の仲間はサム、ヨン警部の弟。

    前作では「引き込まれた」と書いたが、
    もっと、息苦しい。
    何に共感しているのか、
    誰と同一視しているのかわからないが、
    読み進むのがつらい。

    (下巻へ続く)

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    2019年03月15日
  • 地下道の少女

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    アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム『地下道の少女』ハヤカワ文庫。

    北欧の社会派ミステリー。グレーンス警部シリーズの本邦初翻訳作品。

    奇妙な事件。真冬のストックホルムでバスに乗せられた43人の外国人の子供が置き去りにされ、病院の地下通路から47ヵ所も刺され、顔面を何ヵ所も抉られた女性遺体が発見される……

    事実に基づいた事件を題材にしているらしいが、背景が余り詳しく描かれず、今一つしっくり来なかった。グレーンス警部の奮闘の割には呆気ない幕切れ。

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    2019年03月02日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

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    キャラクターの個性や設定がしっかりしているので、面白く読ませる。充分すぎる続編である。なかなかできないことだ。
    三作にあった全体から流れる陰鬱さ、気難しさはすっかりなくなり、相当なあっさり具合。ストーリーを追う、という点では大変に読みやすい。
    あの三作を読み終えた時は、しばらく他の作品を読む気にならないほど、ぼぉっと世界に浸った。映像が出てくる作品だった。残念感は否めないが読めることに感謝。

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    2019年03月02日
  • 熊と踊れ 下

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    実話に基づくという制約がある中で、キャラクターの造形は良くて、作品に入り込めた。けど、その分ラストの部分でのあっさり感が残るかな。

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    2019年02月11日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    いよいよ、リスベットのドラゴン・タトゥーの秘密が本作で明らかになるらしい。
    リスベットが刑務所に入っているところから物語が始まるが、きちんと疑惑やら事件やらが展開していく。上巻では、いろいろと種が撒かれてるような感じか。

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    2019年02月04日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下

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    衝撃を持って迎えられた「熊と踊れ」の続篇。
    前作は、9件の銀行強盗はじめ現金輸送車襲撃、軍の武器庫からの銃221挺の窃盗、ストックホルム中央駅での爆破事件…と、矢継ぎ早に重大事件が起きてめまいを覚えるほどでした。
    今作は、前作と比べると派手さは後退したものの、その分、深度は深まっている印象を受けました。
    タイトル通り、血を分けた「兄弟」が大きなテーマとなっています。
    刑期を務め、刑務所を出たレオは再び犯罪を画策します(それも驚くような奇策。内容はもちろん、読んでのお楽しみ)。
    前作で共に罪を犯した2人の弟は、既に社会生活に復帰しています。
    再び、弟たちとともに犯行を遂行できるのか。
    このあたり

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    2019年02月04日
  • 熊と踊れ 下

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    どうしてそこまで、銀行強盗に執着し続けたのか。兄弟の結束をそんな形でしか表現できなかった。悲しい家族。捕まっても、なお揺るぎない結束精神。

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    2019年01月28日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    4作目の映画化に合わせての5作目発売待ってました♪底辺の刑務所でも医学会でも経済界でも宗教でもどこの世界にも悪ははびこる。リスベットが刑務所にいながらにして、悪を突き止め対峙するのが痛快。ただホルゲルが...あとがきには3作目までの作者スティーグ・ラーソンは10部作で構想を練っていたと知り、またも作者の早逝を惜しむばかり。ただ引き継いでくれたラーゲルクランツが今作では筆が乗ってきたのか登場人物が生き生きと感じられ下巻が楽しみ♪

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    2019年01月25日
  • ボックス21

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    ネタバレ

    東欧における女性の人身売買問題は西欧だけでなく、日本も大きなマーケットの一つのようだ。
    騙して借金させ、異国の地でその返済のために毎日十数人との売春を行う。

    その重いテーマを単なる犯罪ミステリーとして描くのではなく、「恥」として登場人物たちの気持ちの中に深い自責の念を呼び起こす。ラストも秀逸。

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    2018年12月29日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    まさか続きが読めるとは思わなかったミレニアムの続編。
    その第二弾、と言っても累計で言うと第5弾。
    ダヴィド・ラーゲルクランツに変わってからの二作品目である。

    著者の死去により、未完で終わった作品の続きを
    引き継ぎ、新たな物語として発展させるという
    想像もつかない難行を見事にやってのけている。

    上巻に至っては、まだ緩い展開。
    とは言え、シリーズでも大活躍した人物が殺害されるという
    ショッキングな展開はあるから緩いとは語弊があるか。

    ここからどう展開されていくのか、
    リスベットの過去に関係する何か、果たして…
    下巻が楽しみである。

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    2018年12月24日
  • ミレニアム 4 下 蜘蛛の巣を払う女

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    ーーーーーーーーーー
    「BOOK」データベースより
    やがて一連の事件の背後に、リスベットの知られざる過去が大きく関わっていることが明らかになる。そして、リスベットに犯罪組織の暗殺者たちが、さらにはNSAの追っ手が迫る!
    ーーーーーーーーーー

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    2018年12月02日
  • 制裁

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    ネタバレ

    原書のタイトルは獣(ODJURET)。
    日本語のタイトルは「制裁」

    犯人、刑務所の人々を「獣」として捉え、普通の人間社会でその「獣」たちが荒れ狂う姿を著者はタイトルに込めたのかもしれない。
    しかし、日本語のタイトルの方がより明確なメッセージとして本書のテーマを表している。「制裁」の前に無力となった「法」に、人の中に巣食う暴力と差別意識が暴れ出す。
    何が正義で、正しい制裁はあるのか?を考えさせられる良質の警察小説。

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    2018年10月07日
  • 制裁

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    北欧の新進作家として高い評価を得ているルースルンドとヘルストレム合作による2004年発表のクライムノベル。暴走する群衆心理の怖さを主題とし、息苦しく虚無的な展開で読後感は重い。

    4年前に二人の少女を強姦/惨殺した凶悪犯が護送中に脱走、その足で幼児を拉致して殺す。子どもの父親は憤怒の念に駆られて復讐を決意。遂には殺人者を追いつめて、娘の仇を討つ。報復行為はマスコミによって大々的に喧伝される。刺激を受けた大衆は、画一的且つ曖昧な「正義」への使命感に昂揚/熱狂する。そこには、犯罪者の人権を優先し、新たな犠牲者を出す危険性を考慮しない国家体制/機能への不信と憤りがあった。警察を無視した性犯罪者狩りが

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    2018年10月06日
  • 兄弟の血―熊と踊れII 下

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    アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ『兄弟の血―熊と踊れII 下』ハヤカワ文庫。

    下巻。過去の忌まわしき暴力の呪縛から逃れられない2つの家族、兄弟の物語。レオ、フェリックス、ヴィンセント…の三兄弟とサム、ブロンクスの兄弟の確執は次第に真っ赤な血のうねりへと変貌していく。

    完結編という割にはスッキリしない結末。こういう結末ならば続編を描く必要はなかったのではないか……

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    2018年10月04日
  • 熊と踊れ 下

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    最後まで父親に引っ掻き回されることになるとは。そもそも強盗中毒症状に陥っているレオは捕まるまでその計画的行動を止めることは出来なかったと思う。弟達が仲間から外れることで、まさかあそこまで忌み嫌った父親を犯行に引き入れ、こんなにも早く失敗するとは皮肉なものだ。

    警察を欺くような緻密な計画を立てられるようなら他の分野でその才能を活かして欲しいが、家庭環境から作られる血や心の繋がりによってがんじがらめになった自分の存在価値と過去からの脱却がこういった所業を起こさせ、最後は父親の呪縛から逃れられなかったのかもしれない。

    ある意味暴力という連鎖をどう断ち切るのか、といった大きな問題を投げかけているよ

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    2018年09月23日
  • 死刑囚

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    ネタバレ

    シリーズ第3弾。死刑制度のないスウェーデンで死刑がテーマ。このシリーズはいつも内容が重いけれどそれは今作も同じ。そして死刑制度のある日本で読むことの意味も考えさせられる。死刑への是非。当然という立場、必要ないという立場と様々な立場から死刑というものの影響を見せてくれる。そのどれもに完全に否定できるものはなく、立場が変われば考えは変わる。正しい答えはあるのか、救われる方法は。シリーズの面白さとはまた別で問いかけられている。

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    2018年07月12日
  • 熊と踊れ 下

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    評価を聞いて期待して読みましたが、割とあっけない印象。実話ベースのため色付けをしなくてはならないから、必要以上に掘り下げているのではないか、と思ってしまいました。もう少しコンパクトになったのでは。そして、レオが何だか気の毒に思えてしまいました。

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    2018年07月10日
  • 制裁

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    北欧の警察小説って、やっぱり、どこか独特。って言うか、ハッピーエンディングじゃないよね?

    そもそも、この作品の事件自体が陰惨な訳だけど、実はそれは想像上の産物と言う訳では無く、実際に起きた出来事と言うのも衝撃的。

    それとこの作品で興味深かったのが、スウェーデンの刑務所事情。服役した経験のある人物が、作者の一人なので、詳しいのは当たり前なのだろうけど、ものすごく開放的。刑罰と言うより、教育と言う感じの刑務所。そう言う日本とは異なる制度の描写も、見どころかも。

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    2018年07月04日