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Posted by ブクログ 2019年03月02日
現実に即して書こうと意図した作品には、すっきりした終わりはない。小説題材となる現実を、普遍的な形として世界の記憶に留めようと意図する作家は、読者が求める単純化に応えることは容易にはできない。何故なら現実が抱える問題は、今もなお解決を見ることなく、ずっとそこにあり続けるものであるからだ。だからこそ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月30日
うーん。
このシリーズはいつもそうなんですが、ハッピーエンディングではないです。北欧の曇り空のような、重い結末です。この作品もそうです。
興味深かったのは、ストックホルムの地下世界ですね。米ソ冷戦華やかなるころに整備されたものだと思うんですが、地下には軍用のトンネルまで整備されているんですね。寒...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月21日
圧倒的なリアリズムと構成力。過去と未来を頻繁に行き来しながら、行き着くところは絶望か、それとも希望なのか。
このシリーズの根底に流れる「復讐」をテーマに「貧困」が絡んで、先進国の大都市であるストックホルムの「裏社会」が浮かび上がる。筆者もあとがきで記しているが、部分的には「真実」であるという。
この...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月15日
『制裁』『ボックス21』『死刑囚』に続く 北欧の傑作ミステリ!
強い寒波に震える真冬のストックホルム。バスに乗せられた外国人の子ども43人が、警察本部の近くで置き去りにされる事件が発生した。さらに病院の地下通路では、顔の肉を何カ所も抉られた女性の死体が発見された。グレーンス警部たちはふたつの事件を...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月20日
シリーズものと知らずここから読んでしまい後悔。訳の問題なのか、元々の文体なのか、さくさく読み進められるという感じではないけど、シリーズの頭から読んだらもっとしっくり来たのだと思う。現実に起きている問題を率直に忌憚なく描いた、北欧ミステリーらしい、終始重くて暗い内容。好きか嫌いかでいうと、少し苦手なか...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月26日
ストックホルムで、バスに乗せられた43人の子供が放置される。病院の地下では女性の遺体が。地下道で暮らす者たちとの関係は・・・
同一作者の「三秒間の死角」や「死刑囚」と比べると落ちる感じがする。
子供たちが海外から連れて来られた話は実話らしく、動機は興味深い。しかし地下道で暮らす者たちの話が冗長に...続きを読む
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