あらすじ
警察は殺人事件の捜査を開始した。釈放され自由の身となったリスベットは、ミカエルの妹アニカの協力を得て、ファリアの恋人が遂げた不審な死の真相を突き止めようとする。一方、レオ・マンヘイメルについて調査を進めていたミカエルは、ある重要な人物を探しあて、“レジストリー"が行なっていた恐るべき研究と、リスベットの子供時代の悲惨な事実を聞き出す。だが、殺人事件の冷酷な犯人が、彼の調査を阻止すべく密かに動きだした。リスベットもまた、危機にさらされる。リスベットにたたきのめされて病院で治療中だったベニートが、恨みを晴らすべく脱走したのだ。ベニートの鋭利な短剣が彼女に迫る! 果たしてリスベットはどう立ち向かうのか? そして、“レジストリー"の研究とはいったい何か?
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Posted by ブクログ
あの人気シリーズ「ミレニアム」のシリーズ第5作目
作家がダヴィド・ラーゲルクランツに変わって2作目の作品
今回は、1作目のタイトル「ドラゴンタトゥーの女」の
リスベットのドラゴンタトゥーの秘密などさらなる育ちの秘密が明らかになります
胸のすく彼女活躍はいつも通り
絶体絶命のピンチありで相変わらずハラハラドキドキのノンストップ感が健在
双子の妹カミラとの宿命の対決は置いておかれた感がありますしたが
まあ面白かったかな
次作が読みたくなる作品でした
Posted by ブクログ
少しご都合的な部分もあるが、双子の謎解きと結末は良かった。シリーズの中で一番読みやすいかも。主人公がヒロインとして“普通”になってきているのは痛し痒しか。
Posted by ブクログ
スティーグ・ラーソンからラーゲルクランツになったことを知って読んでるからかもしれないけど、5作目になって、ラーゲルクランツらしさが出てきた感じがした。ラーゲルクランツらしさがどんな作品かはわからないけど、ミレニアムの本筋は壊さずに大胆な展開なところが。最後の葬儀のときにリスベットが発言するとは、1作目だったら考えられなかったけど、言葉に涙が出る。ミカエル・ブルムクヴィストは相変わらず新しい女性が絶えないが、リスベットや、エリカ・ベルジェとの信頼は普遍で、それに救われる。
Posted by ブクログ
今回も途中で読むのをやめられないくらい夢中になった…。とにかく夢中になった。
角度を変えて目を凝らして見れば、全く関わりがないと思った人や物事のかすかな今にも切れそうな、けれど確かなつながりがある。そしてその影にある優しい絆も。
とにかく面白かった!
最後のリスベットを抱きしめたい!
Posted by ブクログ
2019年のスタートもリスベット。
やっぱりミレニアムは面白い。リスベットかっこいい。今回のリスベットはちょっとだけ怒り以外の感情を露わにしててまた素敵。
ドラゴンタトゥーの意味も明らかになるし、これがまたすごくリスベットらしい。
続きが楽しみ。わくわく。
Posted by ブクログ
前作の件で刑務所に収容されることになったリスベット。
だが、リスベット・サランデルはどこであってもどこまでもリスベット・サランデルだった。無抵抗な女性に対する暴力を許せないリスベットはそこが刑務所だろうが躊躇しなかった。
ぶれない彼女の倫理観と信念がかっこいい。
前作ほどの派手さはないものの、いつものリスベットが見れてよかった。
Posted by ブクログ
人間の権利、尊厳の重要性に改めて気づかせてくれた。自分が当たり前に与えられている自由を奪われている人も多くいるということに意識を向けようと思った。社会の上層部にいる人たちの意向によって人生が決まってしまう人も沢山いて、実は自分もいつそうなるかは分からないと思わせられた。
リスベットがどんどん成長していくのが胸熱…。他の人を信じるようになっていくのに感動。パルムグレンはリスベットを救った最初の人だからもっと生きていて欲しかった。
4より話の筋が分かりやすくてしっかり理解しながら読めた。次回作が楽しみ!
Posted by ブクログ
シリーズ第5作目で今回もおもしろかったけど、どうしても前半3部作に比べると緻密さというかしつこさみたいな部分が減って、あっさりした感を感じました。
Posted by ブクログ
ネタはすごいし、展開もいいし、時事ネタもすごいし、
ディテールも非常に性格でほんとにすごくいい感じなんだけど
今ひとつなんか盛り上がりというか、エンターテイメントというか
読み物としての楽しさがもうひと越えたりなんだよねぇ〜
なんとなくやっぱりジャーナリストだからなのかもしれないけど、
イマイチほんとにミカエルのルポをちょっと違う視点で読んでる感じ
ラーソンはもう少しなんというか情熱があるんだよね・・・
キャラやこの世界に!!
ちょっと続投1作目がそこそこいい感じで続投できていたから
期待値が高すぎたかもしれないけど、ホントあともう少し濃いめの味がほしい
とおもった2作目でした。
リスベット物語としてはかなりすごくいい出来ですけどね!!
Posted by ブクログ
下巻の方もいい展開だった。双子研究と殺人事件の闇が暴かれるいいオチにおわってるし、6作目にも期待している。今作でリスベットのドラコンのタトゥーの由来が語られている店がリスペットへの愛着を感じた。
Posted by ブクログ
作者が変わったことにまたしても気づけない良作。前作は場面展開にやや周りくどいところがあったが、今作は場面展開や回想も非常にわかりやすく、あっという間に読み進められる。
Posted by ブクログ
一部から三部は、部ごとに
別ジャンルの話の様に色合いが違うカタチで完結しながらも、各部が繋がる構成が面白くてドハマりしてしまった。
四部、そしてこの五部は
事件の原因があって、その原因に
微妙にリスベットが絡んでいて
ミカエルと別々に行動しながら事件(主に国家の暗部っぽい)を追う。そして間に事件に関わる人物の場面が入る。
ギターを弾く男が出てきてから、だんだんエンジンがかかってきた…
過去と現在の緊迫した場面を交互に展開してくのもスピーディーでよかった。
んだけども、シリーズ物の悪いところか、改善を意識してなのか結構端折られてるように感じる部分も多い(リンカーン:ライムシリーズみたいに、毎回初めての読者を意識して同じ説明を入れるほど丁寧にやらなくてもいいけど)のが
サクサクしてていいけど、やや物足りず…
なんとなく4と構成が似てて、これなら6で一旦区切らないと辛い感じがある。(そうするらしい)
それと、どうにも本家版と比較して読んでしまう癖があって素直に楽しめてないとことかが読んでる最中から気になって気になって、次巻が同じ物語構成だったら頑張ってプレッシャーの中書いてるし、重要な展開、本家になかった表現を入れてきててすごいと思うんだけど、普通に面白いものが書ける人なんだからもうやめた方がいいと思う。でも読みたい。
Posted by ブクログ
イスラム教徒の女性カジの虐待に関してのエピソードは不要かなとも思うが、このシリーズのそもそもの柱の一つが女性の差別や虐待に関するものであるから、しょうがないのかなとも思う。
そういった意味では、シリーズ4から作者が交代したにも関わらず、原作者の世界を忠実に引き継いでいるのはすごいことだと思う。
一部で話題になった「イブラヒモヴィッチ自伝」の作者だそうだ。
Posted by ブクログ
刑務所を出たリスベット。
自身の過去の秘密を暴くために、ミカエルと共に調べを進める。
徐々にその実態が見えてくる中、リスベットの身に危険が迫る。
*****
思っていたよりほっとする終わり方だった。
面白かった。
ただ、5部を読んで、ミカエルとリスベットがあまり目立たなかったような気がした。
二人の個性が抑えめだったというか。
面白かったけれど、リスベットの強烈さが好きな読者としては寂しかったな。
エリカもあんな性格だったっけ…また、読み返してみよう。
過去の秘密が暴かれたものの、カミラとの確執は進展なし?
妹はいつ出てくるんだろう??とヒヤヒヤしていたけれど、今回は出ないのね。
ということは次もあるのね。
それは楽しみにしておく。
Posted by ブクログ
キャラクターの個性や設定がしっかりしているので、面白く読ませる。充分すぎる続編である。なかなかできないことだ。
三作にあった全体から流れる陰鬱さ、気難しさはすっかりなくなり、相当なあっさり具合。ストーリーを追う、という点では大変に読みやすい。
あの三作を読み終えた時は、しばらく他の作品を読む気にならないほど、ぼぉっと世界に浸った。映像が出てくる作品だった。残念感は否めないが読めることに感謝。
Posted by ブクログ
今回はストーリーに意外性があまりなくて単調な印象でした。
遺伝と環境に関しても、認識の変化の歴史としては興味深いのかもしれませんが、現代の遺伝学からすると特に専門的な内容にも踏み込んでいないし当然のことを言っているだけ(遺伝要因と環境要因があることのみでその具体的な内容の言及は無し)なので特にテーマとしての深みがなかったのが残念です。
また、ファリアの話とレオの話に実質的な繋がりがないので、リスベットとミカエルが同時にピンチに陥いるのがストーリー上のご都合展開に感じました。
謎解きに関しても、新しい登場人物から順番に話を聞くという方式だったので、ロールプレイングゲームのようにミカエルがたらい回しにされているだけに思えました。実際のジャーナリズムがどのようなものなのかあまり知らないのですが……。
全体的には、特に退屈せずに読み切れました。
それでも、わざわざリスベットの過去に双子の研究の要素を入れる必要はなかった(リスベットの子供時代がごちゃごちゃするだけ)し、ホルゲル・パルムグレンを退場させたのも、単に話を盛り上げたかっただけに感じられました。
Posted by ブクログ
作者がかわって2巻目、前巻はやや遠慮もあったそうですが、今回は現作者の特徴が色濃くなったようです
前作者はスピード感のある展開で、勢いで読ませる感じがありましたが、現作者は練り込まれた展開をじっくり読ませるタイプのように感じます
どちらが面白いかというと、好みもありむずかしいところです
同じ要素を使って書かれていて、表現は寄せてあっても違うものですね
上巻では複数の出来事が描かれ、何がどのように関連していくのか期待させられます
書体の違うパートが何を意味するのか予想しながら下巻へ
登場人物が多く、イニシャルなどもあってややてこずりました
現在の経済の話や、宗教問題、人が形作られる要因の話など、意欲的なテーマを複数盛り込んだ割に、どこか消化しきれていない印象を受けてしまいます
最後に次巻を予期させるところは、もうおなじみの感じです
次巻の方が面白そうな予感はしますが、どうなのかな?
Posted by ブクログ
可もなく不可もない、そんなミステリーになってしまった感がある。
解説にもあったが、見事にリスベットという難しいキャラクターを前作の作者から引き継いでいるという点は、お見事。ただ、扱うテーマが、少し安易で、結末が予想されてしまった。特に下巻は、上巻に比べ種明かしをしていくはずなのに、読むスピードが上がらなかった。それはきっとストーリーの絡みが薄かったからであろう。冒頭のイスラムのファリアの悲哀の話と、ダンとレイの話の絡みが、順序を絡ませ描いている割には、最後まで平行。その点がスピードが進まない理由でもあり、それぞれの話の落としどころもなんとなくわかってしまう、そんなちょっとしたところでスピード感がなくなるって感じる。
ただ、最後のリスベットの弔辞はジンときた。何かのドラマでも同じこと言っていたが、人間おせっかいなくらいなほうがちょうど良い。そうしていると、相手は必ず振り向いて理解し合える、そんなメッセージをリスベットが弔辞でいうなんて意外ではあり、リスベットらしいと思った。
※解説の女性のヘイト小説の分析は面白かった。日本ってここまでつよい女性って、ゼロゼロくノ一や、梶芽衣子みたいな漫画で描かれているが、少しお色気気味でハードボイルドにはなりきれない。これはきっと日本のかわいい文化があるからだと思った。
Posted by ブクログ
んーなんか双子ネタは、江戸川乱歩やなんかいろんなドラマでも使われているミステリーの鉄板なので、新鮮味が無く、作者が変わってから登場人物も描写が乏しく、あまり面白く思えませんでした。
リスベットが、この作者になってから、妙におしゃべりになってるのも引っかかります。
亡くなった原作者がご存命だったら。。
悔やまれてなりません。