あらすじ
リスベットは人工知能研究の世界的権威バルデルの息子の命を救った。だが、そのときに取った行動が違法行為にあたるとされ、2カ月の懲役刑を受けた。彼女は最高の警備を誇る女子刑務所に収容されるが、そこではギャングの一員である囚人ベニートが、美貌の女囚ファリアに暴行を加えていた。見過ごすことのできない彼女は、囚人はおろか看守までも支配するベニートとの対決を決意する。さらにリスベットは、元後見人のパルムグレンとの面会で、“レジストリー"なる機関の存在に気づき、自らの子供時代に大きな秘密が潜んでいることを知った。ミカエルはリスベットから突然、レオ・マンヘイメルという人物の調査を依頼される。この男は何者なのか? そして、刑務所の外では、思いもよらぬ痛ましい殺人事件が起きた! シリーズ第5弾!
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Posted by ブクログ
ちょいと確かにラーゲルクランツっぽさが多く出てるね前作より
でも、ちょっと話がごちゃっとしてる感が・・・
面白いんだけど、ちょっと頭にスーッと入ってこない
でも、久々にリスベットのバイオレンスがあったり、
ブルムヴィストのジャーナリスト魂がグイグイしてたりして
ある意味ちゃんとミレニアムになってるからその点は楽しめます。
上巻なので、なかなか全体に伏線散りばめてくれてまして
すっきりしたいなら下巻を読めよって感じです
Posted by ブクログ
今作も非常に面白い。なんと言ってもリスペットが刑務所に収監されていながらでも相変わらずの彼女らしさ全開の描写が続く。双子の研究をすすめる研究機関を調査する今回のあらすじ、前回の続きリスペットの子供時代へと繋がる内容が続き面白い小説だ。
Posted by ブクログ
刑務所に収容されているリスベット。
ある日、後見人であったホルゲルが面会に来る。
その際に小さな気づきを得、調べものを始めるリスベット。
そんな中、収容所内で実権を握る囚人、ベニートとの対決が近づいていた。
*****
そっか、リスベットは懲役中だったか。
前作を思い出しつつ、読み進める。
4部から執筆される方は変わったとはいえ、リスベットは世間一般的な定義とはずれるかもしれないけれど、正義感が強いところはあったな。
弱き者を助ける、というよりは弱き者をいたぶる奴が許せないからぶちのめす、な流れな気はするものの。
リスベットの過去の秘密に関わる人々も動き出し、刑務所の中でも外でもリスベットは戦う。
今回は読んでいて、ショックな展開が。
好きだったのに…。
けっこうショックだった。
Posted by ブクログ
いよいよ、リスベットのドラゴン・タトゥーの秘密が本作で明らかになるらしい。
リスベットが刑務所に入っているところから物語が始まるが、きちんと疑惑やら事件やらが展開していく。上巻では、いろいろと種が撒かれてるような感じか。
Posted by ブクログ
4作目の映画化に合わせての5作目発売待ってました♪底辺の刑務所でも医学会でも経済界でも宗教でもどこの世界にも悪ははびこる。リスベットが刑務所にいながらにして、悪を突き止め対峙するのが痛快。ただホルゲルが...あとがきには3作目までの作者スティーグ・ラーソンは10部作で構想を練っていたと知り、またも作者の早逝を惜しむばかり。ただ引き継いでくれたラーゲルクランツが今作では筆が乗ってきたのか登場人物が生き生きと感じられ下巻が楽しみ♪
Posted by ブクログ
まさか続きが読めるとは思わなかったミレニアムの続編。
その第二弾、と言っても累計で言うと第5弾。
ダヴィド・ラーゲルクランツに変わってからの二作品目である。
著者の死去により、未完で終わった作品の続きを
引き継ぎ、新たな物語として発展させるという
想像もつかない難行を見事にやってのけている。
上巻に至っては、まだ緩い展開。
とは言え、シリーズでも大活躍した人物が殺害されるという
ショッキングな展開はあるから緩いとは語弊があるか。
ここからどう展開されていくのか、
リスベットの過去に関係する何か、果たして…
下巻が楽しみである。
Posted by ブクログ
前作よりもスローテンポな印象です。
あまりまだ引き込まれる要素が見当たりませんが、面白くなって行きそうな予感はします。
特に、レオの利き手問題。あとは、ファリア・カジの問題がどう絡んでくるのかわくわくしています。
Posted by ブクログ
少し同じような繰り返しの場面と、よけいな描写が多い。マーリンとレオの下りなど、何度もミカエルが会って聞き出すことでもない。レオとダンの危機も、男二人ならいくらでも初老の女相手にねじ伏せられたろうし、なにをもたもたやっているんだろう、会話が長くて緊張感がない、と感じてしまった。
必ず上下巻程度の分量にしなければならないというがために、展開を引っ張ったように思える。
株価暴落は、事件に全く関係のない現実風のトピックを出すことで、レオのいた虚飾の世界とリンクさせる意図なのだろうか?数字だけの、駆け引きだけの脆い世界…。それとも丁寧に危険を冒して暴いた人体実験の真実よりも、センセーショナルな不確実な噂のほうが勝ってしまう様子を描いて、ミカエるの言う真実の価値の暴落に、警鐘を鳴らしたかったのだろうか。
レジストリーにいた研究者の口から語られた、環境が人格に大きく関係しない、という論理は一理ある。成長するにつれ、自分の置かれた環境がなじむ人もいれば、全くなじまずここには居場所がないと感じる人もいる。環境だけが人格を形成するなら、誰しもが生まれた場所で満足し、人生を送るはずだ。テレビでも本でもなんでもいいが、何かしら外部から刺激を受けその知識を得たい、その仕事をしたい、別の場所へ行きたい、と思うことは、何かしら好奇心が刺激されているわけだ。その好奇心の誘因は遺伝子の作用なのかもしれないが、そこにある環境が作用しているわけではなく、自分が選択しているわけだ。もちろん環境が全く作用しないわけではない。遺伝子だけでも環境だけでもない。レオとダンのように好奇心と才能が合致する人はラッキーだ。人間は面白い。
リズベットの描写だけは確立していて、相変わらず不器用でかっこいい。ホルゲルへの追悼の言葉が際だって素晴らしく、涙を誘った。
Posted by ブクログ
なんか、普通のミステリーと同じくらいの
面白さになった様な感じ…
多分こういうことがあるんだろうな…
の域を出ない。
出だしは良くて、本家の人よりも長〜い細部(下準備が長い)が削られてて読みやすいけど…で下巻へ