ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧

  • コメディ・クイーン

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    うつ病から自殺してしまったママ。ママと同じにならないように、ママがしていたことをしないと決めた12歳の少女サーシャ。そのために7つのリストを作る。髪を切るとか、生きもの面倒をみない、本を読まない…そして7番目がコメディ・クィーンになるだ。

    元気を装っているけれど、深く傷ついているサーシャとパパ。パパと訪れた児童精神科の心理士リン、親戚や友人に見守られながら、サーシャとパパは再生していく。

    テーマとして暗くなりがちなのだが、明るくサーシャを応援したくなった。

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    2025年06月24日
  • コメディ・クイーン

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    激しい衝撃を受けたときに泣けないほど悲しみの感情を抑圧してしまって……という展開。あれ、最近読んだぞと思ったら杉森くんか。

    でも、こっちはちょっとすんなり入ってこなかった気がする。これは純粋に好みの問題だな。ママのようにならないためにママを反面教師としてリストを作り、いきなり髪を切ったり、ずっとほしがっていた犬をことわったり、本を読むのをやめたと宣言したりして、その理由は周囲に一切説明しないという意地の張り方がちょっと苦手なんだけど、わたしはやっぱりストライクゾーンがせますぎるのかもしれない。そっちで悩む。

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    2025年05月23日
  • コメディ・クイーン

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    母が自殺してそれを抑圧して明るく振る舞おうとする少女の話。
    期待して読んだのだけど、ちょっと残念。
    状況はわかるけど、どんなふうに彼女が変わるのか期待していたが、あまり心に響かなかった。

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    2025年05月04日
  • ボックス21

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    北欧ミステリらしさはあるものの、この展開はどうなんだろう?しかし、1人の人間が何においても間違わず正しいというのは読み手の私がそう思い込んでいるんだろう等々様々な思いが去来。
    「恥」がテーマになってるようだけど、私から見たらそれは「恥」とは思わなかったりして、「恥」の範疇は人によって違うぞと。作者が「恥」とか社会問題に気をとらわれすぎて、物語が少しブレているような気もする。あとグレーンス警部って前からこんなヒステリーおじさんだったかな?
    いろんな?マークが浮かんでくるので、次の「死刑囚」も読もうと思う。

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    2025年04月08日
  • 地下道の少女

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    バスから捨てられた子供たちの事件と地下で暮らす人々は別物だった。なんか最後繋がるのかなと思ってたけど。

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    2025年03月31日
  • 死刑囚

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    ネタバレ

    4でもいいかもしれない。
    というかアメリカの警察はそんなもんなのか?ってくらい真相見ないというか、誤認しすぎ。
    救いのない終わり方だった。

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    2025年03月10日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    不思議な家族の結束。
    レオと父の関係は予想外だったな。嫌いなのかと思いきや、どこかで繋がっている。
    兄弟間の結束も。子供時代を考えるとそこの結束は固くなりそうだけど。離れてもやはり繋がってる。

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    2025年02月09日
  • 熊と踊れ 上

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    下巻へ。
    レオが冷静でなくなるというか、感情にコントロールされるようになってきた。ここから綻びるのかな??

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    2025年02月04日
  • コメディ・クイーン

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    ネタバレ

    日本の作家と海外の作家の違いは今までにも何度も書いているが、海外作家さんは屈託卑屈屁理屈の3屈がないんだよね。すべてストレートに訴えてくる。だから情が湧くしすぐに溶け込める。この本の対象年齢はおそらく少年少女なんだろうけど大人が読んでよ包み込みたくなる温かさがある。大好きなお母さんみたいになりたいけれど、お母さんみたいになったら早く死んじゃうと本気で考えた少女の純真さが生んだいくつかの十か条、みたいな中の一つがコメディークイーンになる事。子供が親から、大人から受ける影響は大きい。それをまた多くの大人の愛の手で支えていってほしいと願わずにはいられない物語。

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    2025年01月05日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

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    ネタバレ

    今回はストーリーに意外性があまりなくて単調な印象でした。
    遺伝と環境に関しても、認識の変化の歴史としては興味深いのかもしれませんが、現代の遺伝学からすると特に専門的な内容にも踏み込んでいないし当然のことを言っているだけ(遺伝要因と環境要因があることのみでその具体的な内容の言及は無し)なので特にテーマとしての深みがなかったのが残念です。

    また、ファリアの話とレオの話に実質的な繋がりがないので、リスベットとミカエルが同時にピンチに陥いるのがストーリー上のご都合展開に感じました。
    謎解きに関しても、新しい登場人物から順番に話を聞くという方式だったので、ロールプレイングゲームのようにミカエルがたらい

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    2024年07月07日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    ネタバレ

    前作よりもスローテンポな印象です。
    あまりまだ引き込まれる要素が見当たりませんが、面白くなって行きそうな予感はします。
    特に、レオの利き手問題。あとは、ファリア・カジの問題がどう絡んでくるのかわくわくしています。

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    2024年07月05日
  • 地下道の少女

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    グレーンス警部シリーズ4作目。真冬のストックホルムに43人の子供が置き去りにされる。同時に地下道で起きた殺人事件。チームはそれぞれの事件を追いながら、世の中の理不尽と向かい合う。
    北欧ミステリーらしい、重く深いテーマ。普段は気難しく身勝手なグレーンス警部の、弱者に優しさしまなざしも垣間見られる。読後感が良いとは言えないが、心に残る一冊である。

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    2024年05月06日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 少女 上

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    セバスチャンのキャラが違ったらもっと人気出てたのかな…でもこのキャラだからこそ起きていることがややこしくなってきて面白さにつながってるんだよな…下巻へ

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    2024年03月28日
  • 死刑囚

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    暴力事件で逮捕されたカナダ国籍の男。グレーンス警部たちは、彼が米国の死刑囚であることを突き止める。死刑制度に対する国家間の考え方の隔たりなど、忌憚なく問いかけられる。読後感は良いとは言えないが、珍しい形の骨太ミステリーである。

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    2024年03月14日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯 下

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    セバスチャンシリーズ第二弾。初めて読んだが、十分楽しめる。物語当初はセバスチャンのパーソナリティが、説明され、多少退屈さも感じる。しかし、彼と関係を持った女性たちが殺されるという、猟奇的連続殺人事件と、それを操る黒幕が判明されると、その後は一気読み。シリーズで読みたい。

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    2024年01月21日
  • 制裁

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    ネタバレ

    ガラスの鍵賞受賞とのことだったので、本格推理ものかと思い読み始めたが、想定外のストーリーだった。

    日本は世界でも数少ない死刑制度存置国なので、フレドリックへの反応はスウェーデン以上になるのかなと思った。

    それにしてもスウェーデンの刑務所の自由さ、驚かされる。

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    2023年12月16日
  • 熊と踊れ 下

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    ネタバレ

    長男レオを中心に次男、三男の3兄弟と、友人のヤスペル、レオの彼女のチームで銀行強盗を繰り広げる物語。
    現在の物語の中に、レオの幼少期が描かれている。

    次男と三男がチームを抜けることとなり、親父をチームに引き込むこととなりそれが最後の仕事となって捕まったところで終わる。


    物語としては銀行強盗の単純な物語なんだが、幼少期の逸話が入ることで物語の深みが増している。

    ただ物語自体は評価ほど面白い訳ではなかったのだが、最後の解説をよんでビックリさせられた。
    この物語は完全なフィクションではなく、本当にあった史実をもとに その犯人たちの本当の兄弟(事件に関与していなかった)が筆者と協力してこの本

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    2023年07月06日
  • 1795

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    四肢を切断され、舌を抜かれ、目を潰されながらも、数週間は生かされたと思われる死体が沼地で発見される。引き上げた風紀取締官のジャン・ミッケル・カルデルと、警察の臨時探偵を任されている法律家のセーシル・ヴィンゲが、即席のタッグを組み犯人探しに乗り出すが…。鍵となるのは、遺骸を包んでいた高価な布地。果たして二人は真相に辿り着くことができるのか。

    舞台はそれぞれの作品の題名通り、国王グスタフ三世暗殺直後の混迷期のストックホルム。当たり前だが検死技術もDNA鑑定もない時代、且つ犯人と思われる人物は貴族で、無尽蔵の財力、そして事件を揉み消す権力もあるだろう。そんな無理ゲーには、ただひたすら足と頭を使い立

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    2023年03月05日
  • ミレニアム6 死すべき女 下

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    ネタバレ

    山好きなので、エベレストが舞台になるのを知って小躍りしたけど、読んでみて残念。
    リズベットとミカエルが別件を追いつつもその事柄が一つに収斂していくのではなく、エベレストの件はリズベットに直接関係が無かった。二重スパイの話にもっとザラも深く関わっていて、その件でもリズベットに危機が及ぶとか、そういう関わりがほしかった。
    カミラが小物で美女という以外に取り柄がなさそうだし、リズベットは頭脳を駆使して出し抜くわけでもないし、エベレストで起きたシェルパの謎も大したこと無かったし、謎っぽいワードを細かくしてぱらぱらと落とした感じ。
    シェルパのDNAのくだりは興味深かった。

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    2023年02月26日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    ネタバレ

    少し同じような繰り返しの場面と、よけいな描写が多い。マーリンとレオの下りなど、何度もミカエルが会って聞き出すことでもない。レオとダンの危機も、男二人ならいくらでも初老の女相手にねじ伏せられたろうし、なにをもたもたやっているんだろう、会話が長くて緊張感がない、と感じてしまった。
    必ず上下巻程度の分量にしなければならないというがために、展開を引っ張ったように思える。

    株価暴落は、事件に全く関係のない現実風のトピックを出すことで、レオのいた虚飾の世界とリンクさせる意図なのだろうか?数字だけの、駆け引きだけの脆い世界…。それとも丁寧に危険を冒して暴いた人体実験の真実よりも、センセーショナルな不確実な

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    2023年02月05日