ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「制裁」の刑事達が登場するシリーズ二作目
前回同様、読み終えた時の
現実の問題を突きつけられた重みが凄い。
前回のあとがきにもあったように、物語はフィクションではあるが、モデルになった人。事件事象は存在している事実。
そして日本でも同様の問題がある事実。
ラストの終わり方は途中で予想が出来たけど
「そうであって欲しくない」という
思いのまま読み進めて、嫌な汗をかいていたら
放り投げられてしまった。
登場人物紹介の並び順が、刑事達をメインにしていないあたりがにくい。
過激な方法で目撃者から証言を得ようとするベテラン刑事に、汚れ仕事をさせていると自覚していながらも自分では一歩踏み出せないパー -
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Posted by ブクログ
NSAのネットワークに侵入したのはリスベットだった。
彼女はある目的のため、この犯罪組織を追っていたのだ。
犯罪組織のリーダーはサノスと呼ばれていた。
一方ミカエルは、セルネル社が『ミレニアム』編集部から彼を追い出そうとしていることを知るが、さらに衝撃の事件が発生する。
万全の警備システムを設置し、自閉症の息子と暮らすバルデルの家が襲撃されたのだ。
警察の捜査が開始され、リスベットと連絡を取ることに成功していたミカエルも独自に調査に乗り出す。
だが、今度はバルデルの息子に魔の手が伸びてきた。
全力で息子を護るミカエルとリスベット。
やがて一連の事件の背後に、リスベットの知られざる過去が大きく関 -
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雑誌『ミレニアム』を発行するミカエルたちの会社は経営危機に陥り、株式の30パーセントを大手メディア企業のセルネル社に売り渡していた。
ミカエルにも優れた記事がなく、時代遅れの記者との非難にさらされていた。
そんな彼のもとに、ある男から大スクープになるという情報が持ち込まれる。
人工知能研究の世界的権威であるバルデル教授が何か大きな問題を抱えているようなので、会ってほしいというのだ。
男の話からリスベットが関係していると確信したミカエルは、彼女に連絡を取ろうと試みる。
一方、アメリカのNSA(国家安全保障局)は、産業スパイ活動を行なう犯罪組織の関連会社からバルデルが革命的な研究成果を持ち出したた -
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Posted by ブクログ
うっ、うっ、うわぁぁー!
…と、思わず最後声がでた。
犯罪心理捜査官セバスチャンシリーズ3作目となる本作、今までで一番面白かった。
事件は過去のもので血腥ささはほとんどなく、登場人物たちの人間ドラマに焦点があてられている。
相変わらずと言えばいいのか、もう本当にセバスチャンがサイテーである。ここまで主人公が人としてサイテーな話って他にあるのだろうか?主人公最低人間ベストテン(犯罪者のぞく)とかやってみたい気がするが、セバスチャンは断トツトップなのではないだろうか?
続きが気になって仕方がないので、早速次を読もうと思う。
…あぁぁ、どうなるのだろう? -
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Posted by ブクログ
アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『制裁』ハヤカワ文庫。
2007年にランダムハウス講談社より刊行されたグレーンス警部シリーズ第1作を、著者による改稿を反映した上で再文庫化とのこと。既にランダムハウス講談社版を読んでおり、再読となる。
日本人作家であれば、薬丸岳が取り上げそうなテーマであり、非常に考えさせられる警察小説である。愛する娘を殺害された父親の犯人への復讐の是否を問う問題作。
幼い二人の少女を毒牙にかけ、殺害した卑劣な性犯罪者ベルント・ルンドが移送中に脱走する。脱走したベルント・ルンドは再び一人の少女を殺害する。殺害された少女の父親フレデリック・ステファンソ -
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リスベット最強!
ミレニアムは小説1〜3、映画もドラゴン•タトゥーの女、スウェーデン版の3作全て観てきましたが、作家が変わり、エンターテイメント性が大いにアップしたように感じます。
リスベットのスーパー•ヒーロー(ヒロインではなく)振りも興奮度大です。
最近、マーク•グリーニー好きな私としては、最高に楽しめた作品でした。
映画化の際には、リスベットの人選に気を付けて欲しいですね。、 -
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また会えた!
夢中になって読んだ。人工知能、自閉症、どちらのテーマも元々興味をもっていたので、勿論面白かったけど、何よりリスベットが変わってない!また会えた!こんなに嬉しいことはない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ下巻になっても物語は疾走することなく、一気にラストに流れ込んだ。
この作者がオリジナルの小説が初めて、と言うのは驚異。
もちろん、4作目のプロットがある程度出来ていたのは知っているが、それにしてもここまで完成度を高めるのは至難の業。単に上手くかけてるだけではなく、それぞれのキャラも今までの物語を踏襲したうえで発展させているし、過去キャラや過去のエピソードも散りばめられている。しかも過去の作品を読んでいる読者には楽しめ、そうでない読者も戸惑わない程度に、という絶妙のバランス。
敢えて難癖をつけるなら、登場人物が多すぎて戸惑う点?
本筋に全く関係ないキャラまでしっかり肉付けされていて、そこまで過剰 -
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上下巻一気読みして
続編を期待していなっかったから、上下巻一気読みしました。作者は違っても充分面白かった。1、2、3巻は何度も読み、映画(DVD)ハリウッド版もスエーデン版の1、2、3作も何度も観ました。4巻もハリウッド版で映画化して欲しいです。ルーニー マーラーの一人二役観てみたい。
原作者の構想は10巻迄あったそうですね。続きが出れば読みますが、余韻を残しつつこの辺りで終わらせる方が僕は好きですね。