ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧
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スウェーデンの作家アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムの共著の長篇ミステリ作品『ボックス21(原題:Box 21)』を読みました。
アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムの共著は6年前に読んだ『三秒間の死角』以来なので久し振りですね。
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暴行事件の「被害者」が取った不可解な行動。病院に立てこもった彼女の目的とは――?
〈このミステリーがすごい! 第一位〉の『熊と踊れ』著者が、大反響の『制裁』に続けて放つ、北欧警察小説の真骨頂!
リトアニア人娼婦のリディアは斡旋業者から激しい暴行を受け、病院へと搬送された。
意識を取り戻した彼女 -
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スウェーデン作家ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著の長篇ミステリ作品『白骨 犯罪心理捜査官セバスチャン〈上〉〈下〉(原題:Fjallgraven)』を読みました。
ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著は、先日読んだ『模倣犯 犯罪心理捜査官セバスチャン』以来ですね。
-----story-------------
〈上〉
トレッキング中の女性が偶然見つけたのは、山中に埋められた六人の遺体。
ずいぶん前に埋められたらしく白骨化していたが、頭蓋骨には弾痕が。早速トルケル率いる殺人捜査特別班に捜査要請が出された。
トルケルは迷った挙げ句、有能だがトラブルメーカーのセバスチャ -
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スウェーデン作家ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著の長篇ミステリ作品『白骨 犯罪心理捜査官セバスチャン〈上〉〈下〉(原題:Fjallgraven)』を読みました。
ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著は、先日読んだ『模倣犯 犯罪心理捜査官セバスチャン』以来ですね。
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〈上〉
トレッキング中の女性が偶然見つけたのは、山中に埋められた六人の遺体。
ずいぶん前に埋められたらしく白骨化していたが、頭蓋骨には弾痕が。早速トルケル率いる殺人捜査特別班に捜査要請が出された。
トルケルは迷った挙げ句、有能だがトラブルメーカーのセバスチャ -
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スウェーデン作家ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著の長篇ミステリ作品『模倣犯 犯罪心理捜査官セバスチャン〈上〉〈下〉(原題:Larjungen)』を読みました。
ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著を読むのは5年に読んだ『犯罪心理捜査官セバスチャン』以来ですね。
-----story-------------
〈上〉
出張帰りの夫の目に飛び込んできたのは、縛られて首をかき切られた妻の死体。
その状況は、かつてセバスチャンがつかまえた連続殺人犯ヒンデの手口に酷似していた。
だが、ヒンデは服役中のはず。
模倣犯の仕業なのか? ある動機で、ふたたび捜査チームに加わろうと企 -
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スウェーデン作家ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著の長篇ミステリ作品『模倣犯 犯罪心理捜査官セバスチャン〈上〉〈下〉(原題:Larjungen)』を読みました。
ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著を読むのは5年に読んだ『犯罪心理捜査官セバスチャン』以来ですね。
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〈上〉
出張帰りの夫の目に飛び込んできたのは、縛られて首をかき切られた妻の死体。
その状況は、かつてセバスチャンがつかまえた連続殺人犯ヒンデの手口に酷似していた。
だが、ヒンデは服役中のはず。
模倣犯の仕業なのか? ある動機で、ふたたび捜査チームに加わろうと企 -
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複数の少女を暴行・殺害した犯人が投獄された後に脱獄し、逃走中にさらに少女を殺害。
ところが、その少女の父親が犯人を射殺してしまう。
父親は殺人罪で逮捕されて裁判にかけられるが、その結末は…というクライムノベル。
ストックホルム市警のグレーンス警部が主人公というシリーズの第1作目ということだが、「名推理で犯人を追い詰める」というミステリ小説的な人物ではなく、悪態をついてばかりの頑固者で感情移入はしがたい。
むしろ本書の主人公は犯人を射殺した父親と服役囚たち。
父親は有罪か無罪か、有罪なら量刑はどれくらいか…ということを考えさせられる内容であり、やるせない結末も含めて非常に印象深い読書体験だった。 -
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Posted by ブクログ
物語は難民児童を保護する施設で働く、新人職員レベッカの視点から見た、アフガニスタンからの難民ザーヘル、アフメド、ハーミドについて描かれている。
レベッカの緻密な心情表現や、施設以外での生活の様子は省かれているため、特定の感情誘導(例えば、難民の子供たちに対する可哀想、哀れみ、同情)もなく、淡々と進んでいく。
余計なレベッカの心情表現に左右されず、世界情勢、難民政策などを考える必要もない。
私たちは、ただレベッカの目をとおして、自分の中に物語を落とし込んで咀嚼することができる。
読み終わったあと、どんなふうにこの感情を消化すればよいのか。石を飲まされたように胃が重くなった。
日本でも難民へ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「制裁」以上に、夢中になって読んだ。
満員電車に乗るのが全く苦にならないほど。
なんだったら、この本が読めるから電車に乗るのが待ち遠しかったほど。
恋人(だったのか?本当に)に裏切られ、船内で殴られた瞬間に希望が粉々に打ち砕かれ、自分の身体が自分のものではないと思いながら、絶望の日々を過ごすリディアを思うと、胸が締め付けられる。
リディアの命とプライドを賭けた立て篭もり、真実が白日の元に晒されて欲しかった。
彼女の心が壊れることと引き換えに保持していた「ボックス21」、このタイトルにも胸打たれる。
しかもこの売春斡旋はフィクションではない。
こんなに辛すぎる思いをする女性は、この世にただの