ヘレンハルメ美穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「悪童」の解説でみかけて。
ミステリーとは謎とその解だ。
謎は殺人だったり、盗みだったり、客の不審な態度だったり、
解は犯人だったり、動機だったり、過去だったりする。
主人公の恋愛に夢中になったり、
美味しそうな食事に心を奪われたりすることもあるが、
それだけではミステリーではない。
謎解きの過程を楽しみたいという希望はあるが、
残念ながらすっとばされることもある。
全ての謎に解が与えられる訳でもない。
しかし、謎と解がなければミステリーではない。
それゆえ、この作品はミステリーではない。
少女が残虐な殺され方をしていても、
被害者の家族が悲しんでいても、
刑事や検察官が犯人に同情しようが -
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Posted by ブクログ
可もなく不可もない、そんなミステリーになってしまった感がある。
解説にもあったが、見事にリスベットという難しいキャラクターを前作の作者から引き継いでいるという点は、お見事。ただ、扱うテーマが、少し安易で、結末が予想されてしまった。特に下巻は、上巻に比べ種明かしをしていくはずなのに、読むスピードが上がらなかった。それはきっとストーリーの絡みが薄かったからであろう。冒頭のイスラムのファリアの悲哀の話と、ダンとレイの話の絡みが、順序を絡ませ描いている割には、最後まで平行。その点がスピードが進まない理由でもあり、それぞれの話の落としどころもなんとなくわかってしまう、そんなちょっとしたところでスピード -
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Posted by ブクログ
第三部と第四部の転換が強烈だった。登場人物の見え方ががらりと変わる。彼自身の嫌悪の対象と同化している姿がはっきりと示される。おぞましく哀れな教育の成果としての過剰な暴力は、決してコントロールできず、彼を飲み込んでいる。
暴力のある家庭の悲惨さは言うまでもない。言うまでもないから言語化できていなかったが、この作品を読んで暴力の悪影響の手触りを感じた。
してはならないことは何を捨てても失っても、してはならないのだと、理解できるのは大人だからだ。子供は愛を求めることが正解で、実際にはそこに選択肢はない。
だから、服従させてはならない。
上巻は結構疲れたが、下巻は一気に読めた。 -
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