大島真寿美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1969〜73年までの少女漫画雑誌編集部を舞台にした群像劇ですが、登場人物のキャラクターがみな立っていて漫画をほとんど読んでこなかった私のような人間にも最後まで面白く読むことができました。少女たちへ届ける綺羅星のような本を作る現場でさえも男社会だったジェンダー平等黎明期に夢を諦めざるを得なかった女性や諦念を抱えながら働き続ける女性の姿には胸が苦しくなりましたし、女性漫画家たちの裡にある描くことの業と力強さには気圧されるものがありました。一方でこの小説が公正なのは、そんな彼女たちのことがわからないと悩む男性陣のこともしっかりと書いている部分です。多くの人たちの一筋縄ではいかない苦悩や苦労があって
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Posted by ブクログ
豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑
人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
どのストーリーもそんな郷愁に誘われる
若い頃、香港にハマっていた奈美子
当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
ぎこちない2人
でも2人の中にはそれぞれ、愛 -
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Posted by ブクログ
スカイツリーを見上げる 下町の片隅に、ひっそりと 息づく商店街『 明日町こんぺいとう商店街』。シリーズの4作目です。金平糖の角は24個。24軒のお店が集まっていて、今回はその中から7軒のお店のハートフルなエピソードが収められています。
お店ごとに作家が交代するのがこのアンソロジーの特徴で、私は前川ほまれさんの描いた 5軒目の『インドカレー ママレード』が心に残りました。
2軒目の蛭田亜紗子さんの『ツルマキ履物店』の回はちょっとテイストが違い「あら?」と思いましたが、色々な作家さんを読めるのがこのシリーズの良さなので、こんなテイストもありだな、と思いました。