大島真寿美のレビュー一覧
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やはり満点にしよう。
はっきり言って、わからないヒトには全くわからない内容なのです。かなり実名に近いけれど、匿名のドキュメンタリーだから。
逆に、その時代にリアルタイムで「週デ」「別デ」のモデルとなった雑誌を読み、自身が「熱狂」した記憶があれば、読みながらあの頃の感覚に浸れるはず。強くそう思います。
とにかく、当時を多少なりとも知っている身からすれば、そのリアルさに驚くのです。
登場する作家、作品名、さらには小柳編集長まで…そして、「別デ」のキャッチフレーズも。(本作の出版が集英社なのも納得ですよ…)
1974年に創刊された別会社の「あの雑誌」についても…あ〜、きゃー、と心で叫びながら読みま -
Posted by ブクログ
ネタバレ私がこよなく愛する「戦友の恋」のスピンオフ作品
大和湯の美和ちゃん目線の物語
美和ちゃんは玖美子を知らないので、玖美子が死につづけている世界に生きつづけている佐紀のことは分かっていない
美和ちゃんの目から見る佐紀は、当初豪快なおばちゃんとして描かれる
でも、達貴を追いかけていた時に佐紀から声をかけられて(ここは戦友の恋でも出てきたシーン、でもここだけ、そして佐紀は美和ちゃんが達貴に恋してることに実は気づいてる)、その後を描いてる
佐紀の部屋で一緒に飲んで、親しくなってる
そして君津とのこと
色々あったんだね
大和湯で人生を見つけた美和ちゃんのこれから
周辺のおじさんおばさんを馬鹿にする -
Posted by ブクログ
ネタバレ何度読んだか分からないこの本
私の人生の1冊、と言える
(ただし、人生の1冊は複数あるが)
玖美子と佐紀の友情と、2人で築き上げた佐紀の仕事のお話がベース
割とお仕事小説って好きなんだけれど、そのルーツはこの本かも
恋愛とかもほのかにありつつ、生きるベースが仕事ってやっぱりいいなと思う
生きる糧を得る手段というだけじゃなく、生きる過程そのものに仕事があるっていいな
私はごく普通のパート民で、職場にも仕事にも恵まれて楽しくやってはいるけれど、自活できるだけの仕事がここまで自分の人生そのものならいいなって最近思う
もちろん綺麗事ばっかりじゃないんだろうけれどね
それとは別に、玖美子亡き -
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Posted by ブクログ
すごく読みやすいのに、すごく半二の気持ちがダイレクトに伝わってくる、不思議な本。虚が実を取り込む、まさにその渦に自分も巻き込まれたのだと思う。
人形浄瑠璃の知識はまったくなかったけど、この本を読んで一度見てみたいと思った。ただ、もうその時点で近松半ニの描いていた未来とは今は大きく違うんだろうなと考えると、すごく切ない気持ちになる。時代は変わるもので誰が悪いわけではないけど、言い表せない悲しみが胸に来る。
浄瑠璃の栄枯盛衰もさることながら、人の生と死も描かれているのが特徴的。そこにあったのに消えてしまった実感が、文章を通してひしひしと伝わるから、とてつもない喪失感にこちらも襲われる。
作り -