大島真寿美のレビュー一覧

  • 香港の甘い豆腐

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    自分を見失った17歳の彩美は、高校をサボりがちだ。そんな夏休みに強引な母に連れられて香港へ行く。まるで喧嘩しているように聞こえる広東語、街の灯りと喧騒に圧倒されるが直ぐに馴染み一人香港に残る。
    「深夜特急」で若き沢木耕太郎は香港に魅了されるが、本書でもその魅力が良く伝わってくる。
    夏の終わりに帰国した彩美はリムジンバスの中の静寂と窓の外の暗さに、この国はまるで眠っているようだと感じるのが印象的。香港に行ってみたくなる本。

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    2025年04月07日
  • いつか、アジアの街角で

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    アンソロジー 6人の女性作家による、アジアをテーマにしたアンソロジー。
    特にガツンときたのは島本理生の「停止する春」。
    心がほんわり柔らかくなったのは角田光代の「猫はじっとしていない」。
    それぞれの個性が際立つ短編集でした。

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    2025年12月18日
  • 香港の甘い豆腐

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    香港という街は「活気がある!早い!」というイメージがあったけど登場人物のキャラを含め優しくゆっくりと時間が過ぎていく一冊。

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    2025年02月27日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    大島さんは、色々なジャンルの作品を描かれるので驚く。
    時代ものでは花火に魅せられ、打ち込んだ男の物語『空に牡丹』を読んだが、江戸の話だった。これは大阪道頓堀の操浄瑠璃作家、近松半二を描いたもので、ことばから文化から、まるで違う時代劇だ。浄瑠璃のことを学ばれているのはもちろん、その上方言葉の自然な表現、しなやかさから、「大阪ほんま本大賞」なるものも受賞している。

    浄瑠璃をよく知らなくても、近松半二の生涯、創作の様子は面白く、それだけで十分楽しめるし、浄瑠璃作家、人形遣い、歌舞伎作家、役者の世界など、芸能に携わる人たちの姿が浮かび上がってきてなお面白い。妻のお佐久、娘のおきみが半二を支える様子も

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    2025年02月03日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    ふらつきの若の「あの話がこうなって、こう見せて、こう直して…」と文楽の立作者として生き生きと熱を帯びるその語り口に引き込まれていく。渦だ。文楽は大阪の無形文化財で税金で保護されているのを良く言わないニュースを聞いた事があるが、もう一度"伝統ではなく庶民の"エンターテイメントとして盛り上げてはどうか。

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    2025年01月05日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    こんぺいとうの角って、24個あるんだなーと今さらですが知りました。

    知っている作家たちが描いて紡いでいくストーリー、私はとてもほんわかして好きでした。

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    2024年12月25日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    シリーズもの。

    ショッピングモールに行くことが多いので、こういう商店街が近くにあったら面白かっただろうなと思いました。

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    2024年12月16日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    不思議な商店街での話。

    人気作家さんたちが描くストーリー、どれも印象的でした。

    招きうさぎ、いてくれたらいいなぁー

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    2024年11月04日
  • いつか、アジアの街角で

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    美味しそうなマンゴーかき氷?の表紙に誘われた。どれも30ページほどの短編で、心の奥に染み渡る話だった。

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    2024年10月25日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    インスタで知って、表紙の美味しそうなマンゴーかき氷のイラストに惹かれて購入。(マンゴーは長男の好物)
    いままで読んだことのない作家さんが多かったのだけれど、どれも面白かった!
    私は韓国と台湾には旅行で行ったことがあるのだけど、またアジア旅行に行きたいな。ぶらっと、ゆっくり。
    そういう気持ちにさせる作品ばかりでした。
    私は特に「隣に座るという運命について」「猫はじっとしていない」が好きでした。
    「隣に-」はこの本の1作品目で、舞台の街が私の通った大学のあたりだったので驚きました。(もしかしたら主人公の通う大学のモデルかも?)
    初読の作家さんの他の作品も読んでみたいなぁ!

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    2024年09月30日
  • いつか、アジアの街角で

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    6人の作家作品からなる短編集。アジアというキーワードがどの作品に盛り込まれている。台湾、香港。
    どちらも中国変換を迎え過渡期で日本との関係も変わってきている。個人的に角田さんの「猫はじっとしていない」が好きだった。

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    2024年09月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    タイトルに「アジアの街角」とあったので、てっきりアジアのどこかの国が舞台になっているお話なんだと思い込んでいた。でも、実際に海外を舞台に展開する話は1つだけ。ほかは日本が舞台。そして日本でアジアの料理を食べる、もしくはアジアのどこかの国から来た人が登場する短編小説集。

    でも、なんか意外と好きだなと思う話があって、ハッピーな結末ではないのに、「あ、私この話すきだ。もしかしたら、この作家さん(島本理生さん)、私好きかもしれない」と思った。
    それと、初読み作家さんだった大島真寿美さんの小説。私ら日本人って香港が中国に返還されて、そのあと若者たちが抵抗して、自由が奪われていく様子をニュースで見てるけ

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    2024年09月12日
  • いつか、アジアの街角で

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    大島さんのチャーチャンテンがよかった。
    同じ1990年代に台湾に住んで自由になれたことを思い出した。夜市で鶏爪や鴨舌を食べ、夜は卡拉okで
    「月亮代表我的心」を歌ってたなぁ。

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    2024年09月03日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    人形浄瑠璃の世界。
    全く知らない芝居の世界を覗き見る面白さ。
    芝居に夢中で生活もままならないような男たちが、演じたり、作ったり、見に通ったり。
    生き生きとしていて、ワクワクする世界でした。

    終盤、妹背山婦女庭訓の筋書きを描くシーン。歌舞伎芝居の作者である善平がきて、俄に動き始める展開が良い。
    みんなで興奮して言い合いながら、どんどん先に進んでいく感じ。まるでアクションシーンのようなスピード感で、痛快でした。

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    2024年08月30日
  • いつか、アジアの街角で

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    不思議な話がたくさんある中、
    私は分かりやすい話が好きなので、
    この中なら、宮下奈都さんのやつが、好き。

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    2024年08月18日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾や香港関連のひとコマ集だった。宮下奈都の作品が入っているので読んだ。さっと読めたからそれなりに面白かったのかな

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    2024年08月11日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    江戸時代の大坂・道頓堀、浄瑠璃作家近松半二の物語

    テンポの良い大阪弁で語られ、生き生きとした登場人物たちに江戸時代ということを忘れてしまいそうで、文楽を題材にした架空の人物のストーリーかと思っていたら、近松半二は実在の浄瑠璃作家だったと知り、驚きました。
    物語を作り出す苦労。
    書いても舞台をヒットさせなければいけないプレッシャー。
    読んでいるこちらの方までそのプレッシャーに苦しくなってしまうほどでした。

    人形浄瑠璃といえば、今は文楽として知られていて、私も子供の頃大阪の国立文楽劇場に観に行ったことがありました。
    薄暗さとリアルな人形と言葉が難しいイメージしかなくて‥。
    でも、こうして今も続

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    2024年03月13日
  • 香港の甘い豆腐

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    街の雰囲気の描写に魅了させられた。「自分がどこにいるか、本当の意味で分からない」というのには共感出来たし、期限付きだからこそ、見えるものがあると思った。

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    2024年02月18日
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

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    近松半二が実在する人物だと思わずに読んでいました。それほど会話が自然で他の登場人物との関係も面白かった。章ごとに父、幼なじみ、師匠、妻とどんどん関わっていく人が変わり、飽きません。
    本題の浄瑠璃との関係も純粋で良い。今まで全く知らなかった文楽について触れることができて良かったです。

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    2023年08月03日
  • 香港の甘い豆腐

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    17歳の主人公。
    生きづらさを感じ学校はサボり癖がついてしまった。
    振り返るととにかく疲れていた。
    それが父親がいないせいだとは本気で思っていないのだが、『どうせ父親も知らない私ですから』と母に反論した事で知らされていなかった父がいる香港に連れて行かれてしまう。
    それが香港じゃなくても良かったのかもしれない、きっかけさえもらえれば。
    でも主人公にとっては自分を主張する怒っていそうな口調だけれど優しい人々のいる香港の街が丁度良かったのだろう。
    やり場のないエネルギーを賑やかな街で発散できた。
    日本に帰ってからのおばあちゃん、エミリー、テツヤ、ロイの関係性がとても良い。
    特に何度も香港を訪れたおば

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    2023年05月26日