大島真寿美のレビュー一覧
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恋愛、家族や老後を考える四十路女性三人の友情を中心とした物語。三者三様の人生がお互いに絡み合いながら進み、その会話の掛け合いが面白い。NHKのドラマを見て読もうと思った。小説よりドラマのほうがスピード感があって面白いと感じた。それは女優3人(りょう、和久井映見、鈴木砂羽)の演技力の賜物か。
恋愛できる最期ではという思い、自分の価値観を大切にしたい気持ち、老後一人を恐れる気持ち。お互いのさわやかな関係が浮かんできて、とても気持ちよい。この妙齢の女性を対象とした小説はドロドロ、嫉妬といったものがイメージされるが、それらがなく、読み終えて気持ちよかった。 -
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漫画家を志していたものの、致命的に絵が下手で漫画原作者となった主人公。
彼女に原作者としての道筋を示し、二人三脚でやってきた編集者が急死してしまう。
大切な戦友を失った主人公が喪失感を抱えながらも生きていくお話。
とても大島さん的な文章で、数十ページに渡って主人公の一人語りで物語が進んでいったりする。
主人公を取り巻く人々のキャラクタや人生も陰影がくっきりしていて魅力的である。
戦友が死に続けている世界で生き続けている主人公。
がんばってる感なくでも精一杯生きている感じがして穏やかな気持ちになる話。
ただ、読む人とテンションを選ぶ作品だと感じるから、しばらく読んで合わないなと思ったら少 -
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なんともパワーのある小説だった。ドラマをみていないが、このままの雰囲気で上手にドラマ化すれば、かなりのヒットになるはずだ。
元気な女性はこういう小説が大好物だろう。型にはまらず、幼い心をもち続け、男を思いながらも、女友達に勝るものはなく、仕事問題も男問題も、女友達と超えていく。
形は色々かもしれないが、男性並みに働いている女性の知り合いの多くは、友達付き合いが甚だ良く、そこに一つの支えがあることはセオリーだ。
男は社会全体で徒党組むもので、女性は友人同士で結束するものなのかもしれない。
続きがみたいのは確かだけれど、ちょっと疲れもした。年?私もこの登場人物達と瓜二つ。それがリアル過ぎて、夢見た -
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ネタバレ突然失踪した夫を探しに出た幼馴染・奈津の娘を預かることになった主人公・市子。
奈津は数日後に戻ってくるが夫の行方はわからず。
二人の友人や仕事仲間やらがざわざわしながら日々を過ごす話。
さくさく読めて気軽いお話ではある。
ただ登場人物たちのキャラクタはリアルだけど、社会の中での姿が薄すぎる。
年齢も定かではないが、30代後半くらいか。
仕事はみんなフリーランスということで、仕事の面でも社会との繋がりがなく、
親兄弟も出てこないから友人たちと接している顔以外の表情が見えない。
ベースが友情話ではあるものの、もっと自分自身の問題にかまけるべき年代なのではないかなと。
リアリ -
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読み終えてまず思ったのは、
「あ~、わたしもこういうの、面白いって思うようになったんだなぁ」
ということ。
誤解を恐れずに言うと、これを読んで何かしら共感したり、面白いと思えたりするのは、どこかしら「年、とったなあ」と自分で感じ始めている人なんじゃないだろうか。
事実わたしはちょうどそんな時期にあるわけで。
きっとこの本を5年前に読んだなら、けっして「面白い」とは思わなかっただろうし、まず手に取ることさえしなかっただろう。
20代から30代へ、30代から40代へ…そんな、ちょっとした人生の区切りにある人には、どこか共感できて、ちょっとだけ勇気と元気をもらえる、ほんな「ほっこり」した一冊だと思う