それでも彼女は歩きつづける

それでも彼女は歩きつづける

660円 (税込)

3pt

3.5

嫉妬と羨望が混じり合う女たちの物語。

映画監督・柚木真喜子が海外の映画祭である賞を受賞した。OLを辞めてまで一緒に映画の脚本を書いてきた志保。柚木の友人の後輩で、当時柚木の彼氏だった男を奪い結婚したさつき。地元のラジオ番組の電話取材を受けることになる、柚木とは年の離れた妹の七恵。柚木が出入りしていた画家の家で、柚木と特別な時間を過ごした亜紀美。息子がどうやら柚木に気があるらしいと気を揉む、柚木が所属する芸能事務所の女社長・登志子。柚木に気に入られ、素人ながらも柚木の映画「アコースティック」で主演を演じた十和。
柚木に翻弄される女性六人の心の揺れから、柚木という一人の女性の生き方が見えてくる連作短編集です。最終話にシナリオを配した構成の実験的小説がついに電子化。

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それでも彼女は歩きつづける のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    嫌な登場人物が出てこない(ちょっと危険な香りのする人はいるけど)。全体的に、優しいまなざしを感じる。

    映画監督である柚木さんに関わる女性6人の物語。
    彼女たちの感情や想いが丁寧に言葉にされていて、そして読みやすい文章。
    『ピエタ』を読んで、好きになった作家さんだが、
    この物語も読んでみて、やっぱり

    0
    2017年08月31日

    Posted by ブクログ

    柚木という映画監督を中心に話が展開。
    一人一人の視点から、話が進んでいく。
    本人を直接見ることも、その人の人間性を感じることができるが、その周辺の人の話から読み取ると、それとまた違ったかカンジを味わえると思う

    0
    2016年01月10日

    Posted by ブクログ

    マイナーな映画を撮る映画監督・柚木真喜子が海外の映画祭である賞を受賞した。

    彼女と関わった人、関わらなかった人、関わった人にかかわった人…
    それが、柚木真喜子という人物または彼女の作品で意外な繋がりを描き出す。

    一番普通で地味なのは、妹の七恵かもしれない。
    彼女の姉が映画監督だと知って、スーパー

    0
    2015年05月18日

    Posted by ブクログ

    1人の映画監督を巡るお話。
    良い悪い一切なく、生活の中でふと思い出す柚木真喜子の姿が共通点はあるもののみんな違って面白い。見ている目線が異なるだけでこんなに思い出が変わるのかぁという。
    1人に対して6人の目線。これがどんどん広がったらいつか私もお話の一部になりそう。

    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    映画監督を続けている女性が海外の映画祭で小さな賞を受賞した。彼女を知る人々の視点から様々な思いを描いた連作短編集。最終章のシナリオの部分は、こう来るかと驚かされつつも、彼女に関わった人たちの胸の内が一つにつながり、読んでいてなるほどと思いました。女性ならではの人間関係のようなものも描かれているけれど

    0
    2015年01月17日

    Posted by ブクログ

    柚木真喜子という映画監督に関わった6人の女性たちの物語。
    柚木が海外の小さな映画祭で賞に輝いたというニュースに触れた6人のそれぞれの記憶と思いが綴られる。
    大島真寿美って文章巧いよねぇ。登場人物の言葉と思いを、読点で続けて、パシパシとテンポ良く読ませていき、下世話な話もこの手になると淡~い切ない感じ

    0
    2014年08月24日

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